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中国とベトナム国境近くの村、「サパ」で見た貧困の現実とは

まず、サパの位置から確認しておきましょう。

サパはベトナムと中国国境近くで、地図では近そうに見えますが、ハノイからかなりの時間を要します。

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サパに行った目的はトレッキングです。広い棚田が絶景で、水牛がいるなど、自然豊かな村です。


ハノイからの移動中にあったバス事故


サパは中国とベトナム国境の村で山の中にありますから、アクセスがいいとは言えません。

ベトナムのハノイが拠点となり、そこから寝台バスでいきました。

寝台バスといってもそんな快適なバスではありません。10時間以上の長旅のうえ、深夜バスではないです。朝出発で夕方着です。

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椅子は小さいので、身体が大きい欧米の人たちはかなり窮屈そうでした。さらに、なんと2段ベッドのようになっていて、押し込まれているようでした。

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このように寝ることができるタイプですが、お昼間なので眠気は一切ないです。

通常行程10時間以上に長旅のうえ、さらなる悲劇がありました。

乗っていたバスが前方から来た車と衝突したのです。そのせいで道はふさがり、山奥なのでベトナム警察がすぐに駆け付けられる状態ではなく、バスのなかで長時間待たされることに。

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やっと、警察が到着。

目的地のサパについたのは、予定を大幅に上回る夜。

つかれてホテルにチェックインするのがやっとでした。

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働かされる子どもたち


さて、サパの街を歩いていると、小さな子どもたちが手芸品や加工品を購入するよう迫ってきます。可愛いミサンガを購入しましたが、そのほかにも物を販売している子どもたちであふれていました。

既に買ったので、断ると、どこまでも横に歩いてついてきます。胸が痛む思いでしたが、さすがに旅行の予算もあるのですべての人から買うことはできません。

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昼も夜も雨の日も、子どもたちは売りにまわっています。なかには、小学生ぐらいの子が赤ちゃんを背負っている子どもがいました。

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教会の前に座る子どもたち。彼ら彼女はものを手に販売しています。

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夜も寒いなか、幼いこどもたちが道にものを広げて、売っています。可愛そうでしたが、どうすることもできませんでした。彼女たちの親はどこへ行ったのかは分かりません。

ただ、路上で母親が娘にものを売って周るよう、説得しているのを見ました。毎日いわれ続けているのか、泣き出してしまいました。それでも、親はやるように強く迫っています。

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お店の前でも子供たちは一人で、商品を並べて待機しています。おそらく、何人もいたのでお店をもつ親の子どもたちではないでしょう。

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客通りが少ないなかでも、さむいなか、待ち続けています。

サパは同じベトナムであっても、ハノイとは全く文化が異なり、独特な雰囲気が漂っている街です。

他のベトナム都市、ダナン、ホイアンにも行きましたが、子どもたちが一人で販売している様子は見られませんでした。

サパに来た目的はトレッキングなのですが、まさかこんな現実を突きつけられるとは思ってもいませんでした。


トレッキングに参加してきれて帰るウクライナ人


サパは広い棚田が有名で、非常に雨が多い場所です。

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実際に訪れたときも3日間滞在しましたが、ずっと雨でした。なので、雨のなかトレッキングしました。

トレッキングコースは1泊2日のコースで、さらに山の奥深くへと入ります。

トレッキングコースがきれいに舗装されているわけではなく、獣道のような場所を歩きます。あいにく雨が続いたせいで、道の状態もわるくコンディションが悪かったです。

参加したメンバーは私とニューヨークからきた男性、ウクライナの夫婦でした。

事件は、山奥に入ってからおきました。

ウクライナの女性が「こんな悪い道は歩けない」と言い出し、怒りだしたのです。

ツアーを案内するサパの女性は困り果てた様子でした。

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私はなにも言い出せず、傍観していたのですが、サパの女性にとってはあまりにも理不尽で、文句を言いだしたツアー参加者に憤りを覚えました。

たまたま、道路に通じる道があったので、そこから車に乗って夫婦は村の中心へと戻っていきました。

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残ったニューヨークの男性と私、サパの女性の3人でトレッキングを始めました。
今回はここまでとします。


サパの紹介はいかがでしたか。ベトナムと聞けば、ハノイやダナンなど華やかな街が思いつくとおもいます。とはいえ、サパはベトナムの違う側面を見せてくれる絶対行くべき場所だと思ってます。

街にただよう言葉では表せないような独特な雰囲気と絶景の棚田をぜひ訪れてみてください。

コロナ後の旅行先として検討してはみてはいかがですか。


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