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ファッションっていろいろあるね

個人的に、今のファッション勢力(主にメンズ)のそれぞれについて思っていることを書いてみる。



●ファストファッション

UNIQLO、ZARA、H&M(もう下火か)、GAP(こちらも元気がない)などに代表される勢力。トレンドを追いかける中高生、あまりファッションに興味のない中高年男性をはじめ、品質の改善によりファッションに詳しい人も取り入れていることが多い勢力。特にユニクロは、どの年代の誰でも着れる。いわば国民服的な立ち位置になってきた。

●老舗ブランド

ブランドもたくさんあるが、確固たる地位や歴史、かたや先端テクノロジーなど、ブランドとしてのアイデンティティがしっかりしているところしか生き残っていない。ある程度高価格帯の商品が多いので、定価で買うのは主に経済力のある層だが、後述のブランド古着でも購入可能で若者も手にしている印象。

●古着

いわゆる「裏原系」の古着ブーム時とは別に、一定の盛り上がりがあるジャンル。特にブランド古着は、フリマサイト等の盛り上がりに比例して一気に身近な存在になってきている。お金の無い中高生からある程度の経済力がある社会人まで、かなり幅広い層が購入している。

●セレクトショップオリジナル

セレクトショップ各社が売上拡大のために自社ブランドをつくり、企画製造を商社などに外注しているがために、ほとんど同じようなアイテムなのにタグだけ違う、というような、見ている側からするとい非常につまらないラインナップが多かった勢力。売れないことに気づいてココ最近は各社独自性を出してきているのかもしれないが、正直私は「セレクトオリジナル」と聞くと、食指が動かなくなってしまっている。たとえどんなに良いものだったとしても。しかし例外もある。後述のインフルエンサーが新規レーベルをプロデュース、または商品単位でのプロデュースに関わり、その製造をセレクトショップがやっているケースだ。要するに、今まで外部に丸投げしていた企画趣旨や方向性などの舵取りをする人が入ったセレクトオリジナルといったところか。これらは個人のフォロワーに絶大な人気を誇っている。

●インフルエンサー

メンズファッション界で例をあげると、popeyeファッションディレクターだった長谷川昭雄氏、1LDKなど数々のショップの仕掛け人である南貴之氏、レショップのバイヤーである金子恵治氏、「スタイリスト私物」の山本康一郎氏など、それぞれフォロワーがついている方々がプロデュースする商品またはレーベル。これらは基本的に大量生産されることがなく、リリース当日は基本行列ができる。中には購入したものを転売する人もいるが、定価より高くても「欲しい」と思っている人が多いのも事実。


書いてみて思った事

上記に当てはまらない勢力もあると思うが、思いつく限り書いてみた。どれがイケてる/ダサいのかなどは特に無いと思う。というか、ダサいというのは完全に個人の主観なので、私は極力「好みじゃない」と言っている。自由に選べば良いのだ。

つらつら書いてみて感じたのが、洋服業界はどんどん「洗練されてきている」ということ。

「洗練」の別表現は「最適化」だろうか。高度成長期や流行が顕著だった時代の「とりあえず作れば売れる」という状態から、「各人の好みに合わせて、適切に売れる」という状態になってきている。

これは作る側からすると非常に難しい事だが、経済が成熟した国のあるべき消費の姿だと思うし、残念だけど変化に適応できない企業はなくなるだろう。進化論と同じ。

イチ消費者としては、各社の提案が毎回楽しみだし、それらの提案に込められた想い、それを買うか買わないか、生活のどこにフィットするのか等を考えながら買い物をするのは本当に楽しい。

だからこそ、より切れ味のある、そんな提案あり?と唸ってしまうようなプロダクトやライフスタイルの提案。それをいつも待っているんだなとしみじみ思う。

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