ワヒロ名台詞投票ログ

2022年3月下旬に募集、2022年5月上旬に発売の『アニメディア2022年6月号』にて掲載されたバケ通一周年特別企画「名セリフ総選挙」への投票文ログです。だいぶ時間も経ったので備忘録がてら公開します!
一日抜けてるのはご愛嬌。

3月22日(火)

「ちょっと!アナタ!心理って誰よ!」(北村・アライブチャット「心理テスト」)
-チャットの本筋とは全く関係ない一言ですが、何にでも茶々を入れたがる北村の性格が滲み出ていて好きです。その後の霧谷とのやりとりもほっこりします。

3月23日(水)

「それで「正義」なんて、よくかたれるよ〜。倫理観を疑っちゃうねぇ。あはは!」(北村・第3章61話「知っていること」)
-ヒーローの血性と運命についての真実を隠していた志藤正義につっかかった時に放った言葉ですが、ただ悪態をつくだけでなく「正義」と「倫理」という互いの名前の名詞をわざわざ取り入れながら話しているのが煽りスキルが高くて好きです。

3月24日(木)

「……お前が、俺より先に死ぬとか、そういう可能性」(矢後・第4章93話「絶望の縁で」)
-この後、「(考えたこと、なかった)」と続くのですが、その言葉もひっくるめて好きです。不自然な読点の多さからも矢後の動揺が伝わってきて心を動かされますが、何より『そういう可能性を』考えたことがなかったということは、逆に言うと彼は自分の血性の力(運命を変える力)を持ってしても自らが先に死ぬと予感し、そしてそれを4章での騒動以前の日常のなかで一度でも考えたことがあるのだろう、と考えるとしんどくなりました。

3月25日(金)

「怪盗Aは観客と演者に動かされ、現れる。別の意味で、ただしく「機械じかけの神」だな。」(浅桐・カードストーリー「機械じかけの」)
-デウス・エクス・マキナ本来の意味とは一味違う、機械いじりの得意な浅桐による理系的な視点からの「機械じかけの神」解釈は、自分の運命を自らの手で掴みとるヒーローっぽさを感じられて好きです。

3月26日(土)

「じゃ……またな、ゆうき。」(矢後・サイドストーリー第4話「まだ生きる」)
-先に去っていく人々が残された人に「自分の分まで……」と後を託す展開はよくありますが、矢後はあくまで自分は自分、人は人、と残された形見を受け取らず相手の思いを相手に持たせたままなのが新鮮でした。しかし決して無責任に放り出しているわけではなく、「自分もいずれそちらに行く、文句はその時に聞く」というスタンスで墓前へ静かに「またな」と声をかけているのが印象的でした。

3月28日(月)

「「黄金の瞳は、すべてを救う勇者の瞳」だ……。」(頼城・サイドストーリー第4話「翻る紫旗は」)
-ミュータント化手術の副作用で変質した瞳の色についてのフレーズです。昔は「黄金の瞳は、金にが眩んだ餓鬼の瞳」と侮蔑したような言い方がなされていたようですが、新たに「すべてを救う勇者の瞳」というキャッチフレーズを考案し、それを自らの行いとともに浸透させていく、という頼城のやり方は世渡りの上手さを存分に感じられてとても彼らしいなあ、と感心しました。

3月29日(火)

「愛教学院一年! ヒーロー番号131番!
好きなサスペンスドラマは野球中継で潰れがち!
そんでもって、底辺を愛する正義のヒーロー!
北村倫理、いっきまーす!!」(北村・『名探偵北村倫理の永久』第10話「失われた記憶を夢に求めて」)
-北村がこのイベントストーリーの中で初めて「ヒーロー」としての自分を思い出したシーンの、この力いっぱいの名乗りが大好きです。「名探偵・北村倫理」としてイーターの悪夢の中での探偵役もそつなくこなしていた彼ですが、「ヒーロー・北村倫理」として謎も呪いも解こうとする姿はこのストーリーの中で一番活き活きしていたと思います。