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幻のダンブル(Dumble)サウンドについて語ってみたい


そもそもDumble(ダンブル)って、ナニモノ⁈



GAS(ギター機材買わないでいられない症候群*)になると、いずれ知ることになる言葉。それが"Dumble Sound"ってやつだ。私も最初、「それ、何?」と思っていたが、今や"D"という言葉を聞くだけで反応してしまうくらいだ。

*GASの説明はコチラ↓


簡単に言うと、"Dumble"とはHoward Dumbleという方が制作するカスタム・アンプのこと。ごく一部の著名なミュージシャンがその幻のアンプを使用しているのだけど、良く名前の挙がるのがロベン・フォードとか、ラリー・カールトンとかカルロス・サンタナ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、最近だとジョン・メイヤーなど。
普通に小売りされているわけでなく、1台1台ダンブル氏によりハンドメイドされ、「お金を払って楽器店で買える」アンプではないため、”幻のアンプ”となっているわけなのだ。
そして、なんと昨年、ダンブル氏は逝去され、”幻”度はより増したのだ。

そんなわけで、世の中には”ダンブルライク”と言われるDumble系アンプや、エフェクターがたくさん存在するわけなのだ。
Dumbleサウンドの特徴としては、多くの方がいろいろな解釈をされているので正解はないのだけど、私がYouTubeや購入したDumble系アンプやエフェクターのサウンド傾向を述べると、きれいなクリーンサウンドに中低音が軽く歪む感じで、それが妙に心地良いサウンドって感じなのだ。

私自身は、日々BaseBallBearの曲をいろんなギターやアンプ、エフェクターの組み合わせでもって、iPadで一発録画しており、かなり歪ませた音を好むのだけど、Dumble系のサウンドは歪が少々物足らなく感じる
なので、かなり高級といわれるDumble系エフェクターでも、一回音出しをしただけで売ってしまったものもある。
ただ、YouTubeやクローズなDumble愛好家だけのFacebookグループで聞くDumbleサウンドは本当に心地よいのだ。
これぞ、多くのマニアを魅了するDumbleマジックなのかと思うのだけど。


まずはDumble系アンプのご紹介



私がこれまで所有してきたDumble系アンプをご紹介したい。
以下の3点は、私の経済力や運で入手できたものであり、他にもマニアの多いFUCHS(私の参加するFacebookグループではFUCHSご本人も参加!)や、高価で一生手が届きそうにないBludotoneTwo Rockなどがある。

1)AKG Sound Design Overdrive Reverb 22W
こちらは今所有しているのだけど、現時点で売却活動をしているアンプ
ヤフオクではウォッチが181も集まっており、いつ入札があってもおかしくない状態。(224までウォッチがいき、3/27に落札されました)
AKGは日本製のアンプで、多くのメジャーな楽器店が取り扱いをし、今非常に人気のあるDumble系アンプだ。Dumble系にしては結構歪みも得られ、普通にも良く使用できるアンプだと思う。
見た目もDumble氏の作品に似ており、所有する満足度も高い。
余談であるが、マニュアルにいくつか実機と異なる点があり、それを指摘したら、マニュアルを大きく改訂してくださったので、今のマニュアルは使いやすくなっています。少しお役に立てたかも。

2)VHT AV-D-50H
サウンドハウスで10万円を切った価格で購入可能な、コスパが高いアンプ。見た目もカッコよく、サウンドもDumble感強し。電源をオフにしても切れない初期不良があったものの、サウンドハウスが短期で安心できる日本製パーツに取り換えてくれ、その後は快調だった。
安価でDumble体験をしたい方にはかなりおススメ。  

3)Ceriatone Overtone SPL Mini20
世界中で人気のシンガポール製のDumbleクローン・アンプ!
YouTubeでもサウンドが確認できるが、使いこなすには案外テクがいるアンプ。英語だけど、どうすれば大きめの歪みが得られるかという解説動画もあったりで、マニアの探求は奥深い(苦笑)。
デジマートを検索すると購入可能だが、場合によっては数か月待ちの時も・・・。


もう少し気楽に楽しめるDumble系ペダル!


アンプに比べるとペダルは価格的にも優しいし、気軽に楽しめる
Facebookの愛好家の中でも、やはりペダルの話はホットなのだ。
私もいろんなDumble系アンプを試してきたので、以下ご紹介!

1)CUSTOM TONES/Ethos Overdrive
ちょっと名前は正確ではないかもしれないが、これはFacebookグループで知り、デジマートをチェックしまくって購入した。生産が中止なのか、生産数が少ないのか、なかなか入手困難だ。
CleanとGainの2チャンネルのような構成で、Cleanサウンドが本当に美しい。が、筐体がデカいのと、次に紹介するEthosのペダルの方が圧倒的に好みのサウンドだったため、こちらは早めに売却した。

2)CUSTOM TONES Ethos TWE-1
Dumbleサウンドには、実はTrainwreck系ともいえるDumbleより時代的に遡る?サウンドがあり、このペダルはそっち系のサウンドが楽しめる。Ethosのロゴが機関車のようなのは、Trainwreck系ですよとアピールしているわけだ。
ミニプラグでかなりサウンドが変化でき、好みのサウンドが作れる。
実はこいつも今、ヤフオクなどで売却活動中。なかなか出モノがないので、気になる方は是非!

3)Shin's Music Dumbloid B Boost Over Drive Special
Dumble系アンプの修理を数多く手掛けるShin's Musicが世に送り出すDumble系ペダルの決定版。私が初めて入手したDumble系プロダクツ。こちらのB Boostとは、ゲインを強化したモデルだが、Jazzだと歪みが甘いし、Rockももう少し歪みが欲しいなと思っていた。
今は手放してしまったが、確かに良いペダルだった。

4)Dumbler ADR-3
非常に安価でDumbleサウンドが得られるペダル。とても小型で、ボードでのスペースもわずかで済むし、それでいて中音の太いDumbleサウンドが得られる。

5)Jetter Gear GS124
#124というのが、ロベン・フォードが、"Talk To Your Daughter"というアルバムで彼が使用したアンプ"Dumble Overdrive Special"のシリアル番号だそうで、このペダルはそのサウンドを忠実に再現したというもの。
ケッコウ数が出ているようで、入手しやすい。ランプはパープルでなかなか上品。

6)Jetter Gear Traindrive
上記のEthos TWE-1同様、こちらもTrainwreck Amp系のサウンド
とても使いやすいうえに、電車のデザインロゴやオレンジのランプが可愛く、一時期2台持っていたくらい。
価格は手頃だが、なかなか出モノがないレア品。

7)Vertex T Drive Over Drive
こちらもTrainwreck系筐体全体が震えるような鳴りが得られて面白いペダル。Vertexは、別のDumble系のペダルの開発で説明通りのことを行なっていなかった不正がマニアに告発され評判を落としたみたいだけど、このペダル自体はなかなか良いです。ただし案外サイズがまあまあデカいのが難。

8)HAO Rumble MOD
海外製のように見えて、実は日本製のペダル
中古だと結構安く買える時があるのだが、これ、期待以上で驚くやつです。もし安く入手できる機会があったら、お試しあれ!

9)Way Huge WM28 Smalls Overrated Special Overdrive
ジョー・ボナマッサのためにデザインされたWHE208を小型化したってペダルです。freqというミニつまみで、ローミッドが変化し、Dumbleっぽいサウンドが出せる。結構重宝するペダル。

10)British Pedal Dumble Blackface Overdrive Special
日本ではどうも島村楽器のみが扱っているようで、私は昨年、世界で10台だったか先行販売されたプロトタイプを運良く入手した(もう売りました)。こちらは80年代から90年代のBlackfaceをベースにしたDumbleサウンドを再現している。もう1タイプ、70年代後半のSilverfaceのタイプもあるが、こっちはミニスイッチで80年代と90年代を切り替えられ、ランプも緑と赤とカラーが変わってわかりやすい
ちなみに、Dumbleという商標はアジア地域はBritish Pedalが使用可能だが、USとかは不可という話がFacebookのDumble愛好家で語られていた。また、こいつはインチキだという人がいる一方、実際にプロトタイプの制作に従事した人も反論して、なかなか面白かった(苦笑)。

11)Cornerstone GLADIO
Ch1はロベン・フォード、Ch2はスライドギターの名手というSonny Landrethという人のサウンドにインスパイアされたサウンドが出せるというもの。
これ、実は買ってすぐに自分には向かないと思い、いつもギターとかを買い取っていただいている楽器店さんに売却したのだが、デジマートに出した瞬間に売れて驚いておられた代物です。
自分にはパンチもないし、Dumbleの美味しいところも出ない失敗作に思えるのだが、これこそ本物のサウンドなのかしら???


以上、私のこれまでのDumble遍歴です。
なにかの参考になれば幸いですが、「へっ、俺には関係ないよ」という人もいつかは気になるかも(笑)。

今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!




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