「損切り」の正しい考え方
こんにちは、Red Johnです。
ここ数日、「秘密の手紙」のほうで損切りについて話していましたので、こちらには、その要点をまとめておきますね。
損切りに関しては、2018年に下記のnoteへまとめて販売していますが、そこから新しい知識や見解も変化してきましたので、改めて損切りについて書いておきます。「損切りの技法」を持っている人は、あわせて読んでください。
「損切りの技法」の中でも書きましたが、正しい損切りポイントは、エントリーの根拠が崩れた所です。これが唯一の正解であり、これ以外にはありえません。
何pips逆行したらとか、資金の何%失ったらという話をする人もいますが、それは適切ではありません。エントリーの根拠が崩れてもいないのに、自分の資金量の都合で損切るのはおかしな話です。
予測してはならない
エントリーする際、個々のトレードの結果は予測してはいけません。当て屋であってはならないということ。この話は今までにもしたことがありますが、これは損切りに関しても同じことです。
損切りで迷うというのは、損切り後の値動きを予測して、「戻る可能性」を考えているから。「損切りした直後に戻ったー!」とか言っている人多いけど、そんなの当たり前です。「損切りというのは、戻ることのほうが多い行為」なんですね。
当たり前の話ですが、相場というのは戻ることが多いんです。戻ることが多いということを大前提として、ごく稀に起こる「戻らなかった時」のための保険が損切りなんです。そのための保険として入れておくもの。
損切りする時に、「戻った=損切り失敗」と考える人が大多数ですが、「エントリーの根拠が崩れたから切った」というだけで、それはもう損切りとしての仕事は大成功です。その後に、戻ろうが下がろうが関係ありません。損切り後の値動きを当てにいってはいけません。どれだけエントリーに気を付けていたとしても、損切りで「当て屋」の考え方に戻るというのは、トレードの半分しか気が回っていないということです。
エントリーと損切りは同じ
エントリーと損切りを全く別物として見ている人がほとんどですが、この2つの行動は「価値の交換」という意味では、全く同じことをしています。
これは、両建てを普段から使っている人には簡単に理解できると思います。
買いポジションを1枚持っている状態で、売りポジションを両建てで2枚追加した場合、全体では売りが1枚多くなります。そして、その状態で売りポジションを決済すると、買いポジションが1枚多くなります。
こういう玉の数の変化をトレードでやると、買いと売りが同数になることがあります。それが通常の単発トレードでのノーポジ状態と同じような意味となります。損切りというのは、逆方向に対しての玉の追加と同様であり、終わりではなく逆の始まりの意味を持ちます。
「損切りだけ苦手」という人は、この考え方が理解できると、苦手意識はかなり軽減されると思います。
次回は、今回の話の続きです。損切りをなぜ遠ざけてはいけないのか?みたいな話をする予定です。お楽しみに。
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相場歴21年。トレーダー心理の専門家RedJohnが、メンタルの重要性に気づいた優秀なトレーダーに向けて思考や心理を整える情報を発信してい…
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