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遅咲きの初恋を君に
Amber、初恋を捧げたいのに出会うのが少し遅かった。でももう一度初恋ができるとしたら、真っ先に貴方に捧げるよ。
全てを持っていってほしい。
どこまでも行ってしまいたい。
なかよしの友だちに声をかけてもらって、
ほんの少しの気まぐれのおかげで八月の夜、貴方に出会うことができた。
3人の立つステージは多くのことを静かに物語っていた。3、4、5人……少しずつ遡ってそのお話を聞かせて。わたし、すごく好きだよ。
そう思った矢先のニュース。
頭に稲妻が走った。
また、か。
そう思う自分がいた。出会った夜に勢い余って多くのことを調べて、なんとなく感じ取っていたことが現実になった。
思っていたよりもだいぶ早かったけど。
この世界に入り浸るようになってもう随分経つから、今日みたいなことには慣れてしまったんだ。
麻痺してる、悲しみも上手に感じられない。
多分もう少しの間、わたしの心はヒリヒリと痛む。
短すぎる恋だった。
まだこれからだったのに。わたしの中ではひとつも過去形じゃなくて、全てが熱を帯びていたのに。
でもきっとね、これで良かったのだと思う。
飼い殺しにされるよりも、羽を伸ばせる場所まで飛んでいってほしい。
貴方は沢山の人に愛されているから、そしてこれまで沢山の愛を届けてきたから、きっと何処へでも行ける。
その先にわたしも付いていくから。
Amber、わたしまだ全く気持ちの整理ができないけど、この気持ちは紛れもなく恋なんだよ。
貴方にもグループにも恋をした。
貴方は生きているけど、グループはひとつの意味で終わりを迎えてしまった。わたしの恋の一欠片が強力な力で叩き割られた。痛いんだ。
あと何度か夜と朝を繰り返したらきっと大丈夫になるから。
そうしたら、今度はAmberのことを今よりももっと深く愛したい。
終わりになんかさせない。
ずっと先の優しい世界に行こうね。
友だちと沢山笑っていてね。
恋を教えてくれてありがとう。愛しています。
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