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手を取って、逃げ出して。


PRISTINが解散した。10人いるメンバーのうち7人が辞めたら、それはもう立派な解散だよ。なんでこうなったんだろう。

わたしはプリスティンのこと本気の本気で追っていたわけじゃないし、お金を払って彼女たちのアルバムを買うことはなかった。そんな人間が、長々と恨みつらみを書き綴るのはお門違いなのかもしれない。でも消化しきれない思いが胸や喉につっかえて苦しくて仕方ないから、ただ思うことを書くね。浄化するために書く。


プリスティンのいちばん好きなところは「強さ」だった。可愛らしさや優しさが詰まったガールズグループは沢山あるけど、プリスティンには「強さ」があった。女の子が憧れずにはいられないような、絶対的な美と自信を嫌みなく兼ね備えていた。

"あの子も私が好きなんだって、その子も私が好きなんだって。あなたは運がいいわ、私はあなたが好きなの。"

こんな最強な歌詞ある?特別な女の子の恋の歌、プリスティンにぴったりだった。We Likeを聴いたとき「絶対に売れる」と思ったし、事実、彼女たちは実績も残した。いろんなコンセンプトで、衣装で、カムバックするプリスティンの姿が容易に想像できた。

なのに、それなのに、プレディスは彼女たちを放置した。完全体で出したアルバムはたったの2つ。Vとしてメンバー5人で出したGet Itも最高だったけど、そのあとは音沙汰なし。

なんでこんな非道なことができたんだろう。「アイドルになりたい」と夢見て何年も練習生として過ごしてきた女の子たちの人生をなんだと思ってるんだろう。努力が報われない人間は大勢いるし、アイドルとしてステージに立ち続けられるのはほんのひと握り。そんなことは分かってる。
じゃあなんでデビューさせたの?事務所としての責任が果たせないなら、なんのための組織なの?デビューしてからの2年間のうち、本当に活動したのはたったの数ヶ月だよ。
プリスティンだけじゃない。他のグループに対しても酷なことをしてきた。ニュイの時だって、「練習生がデビューを目指して競い合うサバイバル企画」に、既にデビューしているニュイを出した。あれはもう一度売るための戦略だったのかもしれないけど、すごく侮辱的だった。
どうしてプレディスはこんな酷いことができるの。なんで、あんなに輝いていて、強くて、たしかに未来のあったプリスティンを初めから無かったかのように放置したの。




わたしが苦しいのは、こんな酷いことをする事務所に所属しているSeventeenが、わたしにとって唯一無二の大切なグループであること。

後にも先にも、わたしが全身全霊で愛して、大切に思うグループはSeventeenだけだと思っている。彼らには絶対的な優しさと思慮深さと、強さと誇りがある。わたしの青春はたしかに彼らの音楽とあったし、これから先の人生にも彼らの存在があってほしいと願ってる。

ファンが口を揃えて言うようなことだけど、せぶちの運営は充実度が桁違いだと思ってる。せぶちのファンになってから、(決してゼロではないけど)運営関係で嫌な思いをしたことはほとんどない。
日本デビューだって焦ることなく、プレディスとしての基盤をつくってからだった。それに今回のHappy Endingの売り出しに至っては、「絶対に売る」という気合が痛いほど伝わってくる。

だからこそ、その反動で余計に怖くなるの。プリスティンに対して血の通わないことを平気でしてしまう事務所と、看板グループに対して誠心誠意尽くしている事務所が同じだということに。頭がパニックになる。受け入れ難いにも程がある。



わたしがアイドルオタクをしていく上で、すごく大切にしていることがあるのね。それは「純粋に好きでいる」こと。

昔話をすると、わたしがジャニーズWESTから離れるようになったのは、コンサートに入ったときに一瞬でも「なんであの子にファンさして、わたしにはしてくれなかったの?」と思ってしまったから。それがきっかけだった。
このままじゃ、自分の"好き"がどんどん腐っていくんじゃないかって怖くなって、少しずつ距離を取っていった。
今では心地よい距離感で好きでいることができてるから、結果的にはこれで良かったんだと思ってる。

でもわたし、せぶちは失いたくない。大好きで、心の拠り所にもしていて、お守りみたいな存在なの。大切なの。だから、彼らに対して抱く気持ちにはずっと純度を保っていたい。濁ってほしくない。


それから、わたしが信じている言葉なんだけど

物事には必ず終わりがやってくる

恋愛と化粧品がいいものかどうかは、
「終わり方」でわかる。
つけたてや始めたてはどんなものでもきれいだけど、
崩れ方には質がでる。
いいものはきれいに崩れる。

このふたつは絶対だと思ってる。そして、崩れ方に質が出るのは恋愛や化粧品だけじゃないと思ってる。建物や人間関係、なんだって「本物はきれいに崩れる」。(ノートルダムが燃え盛る映像を見ながら、わたしはこんなことを考えていました。)

ときどき、大好きなSeventeenの終わりについて考えることがある。
今まで数多くのアイドルを見てきて「綺麗に終わる」なんてことはないって分かってるんだけど、それでも、どうしても「彼らの最後は美しいものであってほしい」と願ってしまう。


プレディス、お願いだからもうこれ以上酷いことをしないでください。嫌いになりたくないんです。せぶちの最後を思うときに、恐ろしい想像なんてしたくないんです。




ここまで彼らを連れてきてくれたのだって、間違いなくプレディスなわけで、彼らがプレディスから逃げる日なんて来ないんだろうと思う。


でも今夜くらいは、統括リーダーのスンチョルがみんなの手を取って、遠くまで逃げ出してしまうような、お伽話みたいな夢が見たい。

悲しみや怒りの届かない場所で、ふわりと笑い合う13人の男の子たちが永遠のものになればいいと思う。

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