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選んだ孤独はよい孤独

引越し作業がだいぶ終わりを迎えてきました。まだまだやることは残っているので休みの日がないのですが、新居に荷物を運び込んで、「生活」の匂いが漂い始めたことに幸せを感じています。「あ、本当に引っ越すんだ」と感じる瞬間が増えました。

尾道に初めて降り立った日から今日に至るまで、一年半くらいでしょうか。実際に尾道で過ごした時間は一週間程しかありません。それでも尚、確信めいた幸福を感じるのは何故でしょう。ここまで明確に好きだと感じる理由が、私にも分からないのです。一目惚れだから、初めから理由なんかなかったのかもしれません。もはや本能です。野生の勘で「ここに住みたい」と思ったのです。思ったままに、突き進んでしまいました。

ですから、ふと立ち止まった時に、堪らなく恐ろしくなる瞬間もあります。一人ぼっちで来てしまいました。知り合いがほとんどいません。孤独と向き合う時間が今まで以上に増えるはずです。これまで乗り越えてきた夜たちの、何倍も深い夜が襲ってくるのではないかと怯えています。

「選んだ孤独はよい孤独」

ふと、頭に浮かんだ言葉。山内マリコさんが好きだからでしょうか。元はフランスの言葉だそうです。
きっと孤独に打ちのめされる日が来るけれど、これは私の選んだ孤独です。静かで、どっしりと構えていて、棘のない孤独です。向き合おうと思うと胃がキリキリしてしまいますから、添い寝しよう、くらいに思うことにします。孤独と添い寝して、生きていきましょう。

「人生、営んでるなあ」と思う今日この頃です。
とても疲れていて、何のためにここまで真面目に必死に期限守って約束守って生きているのか分からなくなる瞬間だらけですが、きっといつか「この日のために生まれてきた」と思える一日が、一夜が、やって参りますから。そんな日のために、今はどうにか生き抜きましょう。

私、よく頑張りました。これは私へのラブレター。言葉で抱きしめるための言葉。

おやすみなさい。

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