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春に降る雪は暖かく

春に降る雪は暖かく、貴方たちの歩く道は幸せに溢れていることでしょう。


Pentagonというグループのことが好きなんですけど、昨年にイドンくんの脱退があって以来、複雑な思いを抱えてきました。安易に言葉を発したくないし、でも言葉にしないとモヤモヤが胸に溜まる一方で。半年以上、目をそらすことで何とかやり過ごしてきました。

最近、新曲のSpring Snowを聴いて自分の中で何かがすっきりしたというか、憑き物が取れたような感覚があるので、この機会に彼らへの思いを言葉にしたいなと思います。
(明日コンサートなのに何やってるんだろう)


イドンくんとヒョナのことは今でも許してないです。でも正直、もう「許す・許さない」の基準ですらなくて、呆れているし好きに生きればいいと思います。
わたし自身がライブで見たイドンくんは、自由奔放で飄々としながらカリスマ性に溢れていて……そういうところに魅力を感じていたし、だからこそ今回のイドンくんの行動には納得してしまう部分もあるのが本音。「イドンくんらしいな」と思う。褒めてないけどね。

わたしが怒りを感じたのは、よりによって3人での活動期間中の発表だったこと、Pentagonというグループへの愛が微塵も感じられない対応の数々。あとは同タイミングで出たフイくんのスキャンダルも嫌だった。リーダーという立場も含め、詰めが甘いところが嫌だった。
アイドルだって人間だし、ファンには恋愛を強制する権利なんてないけど、同時期に2人も3人も熱愛出てどうすんの。そんなことしてる場合じゃないでしょ。そういう思いでいっぱいだった。

イドンくんは、少しもPentagonのことを愛していなかったのかな。未練なかったのかな。グループの未来をあっさりと捨ててしまえるほど、ヒョナという女性は魅力的なのかな。わたしには彼の本音も、裏で話し合われたであろう数々も知る由ないよ。
だからこそ、ヒョナとイドンのインスタとか、熱愛発覚後の対応からしか彼らの誠意や本音を探ることはできない。そこには少しも愛が感じられなかった。年齢を重ねた大人がとる対応とは、到底思えなかった。わたしにはそれが心の底から悲しかった。

せめて愛していて欲しかったのだと思う。イドンくんの執着のないサラッとしたところが好きだったけど、グループへの執着くらい見せて欲しかった。わたしはイドンくんのいるPentagonというグループが成長していく未来を、本気で夢見てた。だから勝手に裏切られたような気持ちになったし、イドンくんとの温度差に絶望した。


Pentagonにのめり込むようになったきっかけは、仲のいい友だちが誘ってくれた豊洲でのライブだった。短い時間のなかで知識を詰め込んで挑んだライブは、想像以上の楽しさだった。メンバー全員を愛おしいと思ったし、彼らのレベルの高さに圧倒された。

誰もがメインボーカルを張れる歌唱力を持っているし、国際色豊かで世界に羽ばたける力がある。作詞作曲をこなせる人も、踊りに秀でた人も、モデル業にぴったりな人もいる。
同時に、Pentagonというグループはレベルが高いが故に、良くも悪くも特徴がなくなってしまっていると思った。全員が均等にハイレベルだと、尖るものがなくなってしまうらしい。
そんな中でひとり別の方向を向いているような、思わず気になってしまう存在がイドンくんだった。金髪で、頭からつま先まで全てが型にはまっていなくて、何を考えてるのかよく分からない人。




イドンくんの脱退から半年以上、Pentagonとは距離を置いていた。新曲が出れば聴いたけど、イドンくんのいなくなったPentagonをどう応援したらいいか分からなかった。どうしたって思い出しちゃうし、「イドンくんがいなくても売れる」と意地になってしまう。とにかく感情がいい方向に流れるには、心の整理が追いついていなかった。


でもこの前、Spring Snowを聴いて素直に「好きだなあ」と思った。春に降る雪を歌った曲。
アンコールとかにぴったりな優しさがある。

こんなにも純粋に好きだと思えたのは久しぶりで、わたしにはそのことが嬉しくて仕方なかった。いろんな感情がやっと戻ってきた。


悲しみを乗り越えた人は美しい。
これからのPentagonは、きっと何もなかった時とはちがう煌めきをもつのだと思う。だからわたしも、そろそろ悲しみを乗り越えないといけない。グループを捨てて女を選んだような男に、執着するのは時間が勿体ない。


遅くなっちゃったけど、また新しく、柔らかな気持ちで彼らの音楽を楽しめたらいいな。きっともう大丈夫。だって春を迎えて、見える景色はこんなにも美しくなったのだから。


おしまい

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