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2024年魚座月食-ふと我に返る

今回の魚座月食の配置の特徴

魚座の月と乙女座の太陽がオポジションとなり、この月と太陽が(東京起点で生成したホロスコープで)MC‐IC軸とぴったり重なっています。満月には「完了」「結実」「振り返り」などの意味合いがありますが、月食はその意味合いの規模や影響が大きくなり、また「縁の切り替わり」といった意味合いも持ちます。

占星術において月食は、満月の特別版としてふだんの満月よりも影響を大きく、長く及ぼすと考えられます。今回は日本では見ることができず、かつ部分月食でしたが、太陽と月が日本(東京)ではMC-IC軸に重なることから、やはり影響が大きいと考えます。

また、乙女座の太陽と山羊座の冥王星、牡牛座の天王星で地エレメントのグランドトライン(120度ずつ離れた3つ天体がおおむね正三角形を形成するかたち)ができていて、このグランドトラインを太陽と月(と近接する海王星)の軸が貫き、「カイト」と呼ばれる凧のかたちの複合アスペクトが形成されています。

カイトは、グランドトラインの持つポテンシャルを現実化するような動きを促進する配置です。地エレメントと水エレメントで構成されるカイトは、現実的な落としどころへ向かって物事が実際に動く様子を想起させます。

魚座のIC、そこに重なる月に海王星が合(0度)となっているのも今回の月食の配置ポイントだと感じます。

読み取れること①ふと「我に返る」感

今回の月食付近は、「自分は何をやってるんだろうか」とふと我に返る感じがありそうです。

誰の人生にも生活にも実に多様な要素が含まれ、大人になって役割や気にかけるべきことが増えれば増えるほど、生きることが「どの皿も落とさずに回すことに汲々としながら回す皿がどんどん増えていく永遠なる皿回し」のような状態になっていくわけですが。
それでも「なぜいつの間にこんなに皿を回すことになったのか?」「この皿はもう置いても良いのでは?」「そもそもこんなに皿回しにあくせくする必要はあるのか?」というような疑問(皿は喩えですよ、念のため)がふと湧いて今の状況を見直す契機になったりしそうな配置です。

この配置は「あなたの人生の大黒柱はそれで良いのですか?」と問いかけてくる感じもあります。ふと我に返ることにより、自分が幼いころに思い描いていた自分像や願い、目標を思い出し、長年の念願に向かって動いてみようと思うこともあるかもしれません。また、至極シンプルな自分自身の本音に気がついて、本音に応じて生活スタイルを変えてみる(ペースダウンしてみる、逆にペースアップしてみる)、長年つきあってきた環境や人間関係を見直す(離れる)タイミングともなりそうです。

読み取れること②「ふつう」「みんな」から始まるプレッシャーから離れる

今回の月食は、「ふつうは/みんなこれぐらいできて当たり前」「なのに自分は…」というような、実体のない「ふつうの人/状態」や「みんな」を思い浮かべて自分で自分にいつの間にか勝手にかけていたプレッシャーを手放す契機を得られそうです。

人生は取れそうで取れないバランスの、そのどうにか良い塩梅を探す旅とも言えますが、この月食は「いや、そもそもそんなにうまくバランスなんて取れないよね」と悟って肩の力が抜けるタイミング、「上手くやろう」を手放すことで逆にうまくいく感覚を得られるときとなりそうですね。
#魚座月食 #占星術

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