ボクちゃん 10 授業 参観日
ボクちゃん 10
次の日、僕の方から「山岡先生、一度授業を見せてください」と、教授を願い出た。
山岡先生は、自信たっぷりに「来たまえ」と、豪語した。
教室へ入っていくと、三十五人ほどの児童が、決心に山岡先生の話に聞き入っている。
僕は後ろの席について、見たり聞いたりしていた。
が、ふと視線を変えて見ると、教室の片隅の教師の机上に、灰皿が置いてある。
一瞬、ビックリ仰天してしまった。
教室で煙草を吸ってもいいのか、、、懸念を抱いた。
普通では、考えられないことである。
山岡先生の机上に灰皿がある。
しかも吸殻が七、八本入っている。
さすがに驚いた。
そして、要は、やはり昔からのふるい分け体質が残っているのだろう、と思えた。
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