肥溜めに落ちた子猫

子どものころ我が家の子猫が肥溜めに落ちた事がある。
うちは農家で、昔は糞尿をためて畑の肥料として使っていたのだ。
ある時、子猫がそこに落ちたが自分で脱出して我が家に走って戻ってきた。
子猫本人が一番びっくりしたと思うが、ねっとりとした糞尿は猫の毛に絡みつき取れず、ものすごーく臭かった。子猫が何とかしてくれと私に近寄って
「にゃー!」「にゃー!」鳴いて来たが臭くて臭くて、その内家の中を走り回るし、やっと捕まえて水で汚れを流したが、ちっとこすっただけでは取れるような匂いではなかった。この子猫は相当のおつちょこちょいだった。
またこんなこともあった。子猫はいつも寒い夜は風呂のフタの上で眠っていたが、その日たまたまだれかが風呂に入った後フタをしなかったのか、フタがあると思って子猫は飛び降りたのだがフタはなく、また「にゃーあ」「にゃーあ」と救援の泣き声。バカだね。


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