原宿

原宿で出会った男にホテルに連れ込まれた話

まだ上京する前に東京に遊びに来た頃。

高校時代からよく好きなアーティストのライブのために

よく東京に来ていた。だから東京には割と慣れていたし

一人でも行動したりしていた。


ある日友達と原宿の竹下通りをブラブラしていたところ

ある30代ぐらいの男二人組に話しかけられた。

(容姿は正直にいうと小太りで決してイケメンとは言えないってか私は普通にキモいと思っていた)

スカウトやってます。もしよかったら話聞いてくれませんか?

私はそういう声がけには全く乗らないタイプ。むしろ完全に無視する。

しかし友達がノリのいい(ちょっとお馬鹿ちゃん笑)で、

え?なんですかっー?!???

と食い気味に返してしまった。。。

立ち話で私はいやいや話を聞くと有名ガールズバンドがいる事務所のスカウトをやっていて、歌手やモデルなどを探している・・・・。

そして新たなガールズバンドを作るからコンセプトのアドバイスが欲しいなどいろいろ・・・。

正直そのあたりの話はいやいや聞いていたのであまり覚えていない。

しかし友達はどんどん興味を湧かせて話は盛り上がっていく・・・。

そして。。。

(スカウト)明日●●でガールズバンドのコンセプトを聞くアンケートを取りに行くから手伝ってくれないか???

(友達)暇だしいいよね?はい!いいですよ!!!!!


まじか。。。やっちまった。。。

でも私も断れない性格で面と向かって来られるとどうしても、嫌と言えない人間で。

結局次の日そのスカウトマンと名乗る男ひとりと友達をアンケートをとりにいくことになった。

恥ずかしさと少しの不安・・・。しかしながら友達は何故かめちゃめちゃ乗り気だった。

次の日スカウトマンを名乗る男ひとりと(もう一人はその日はいなかった)半日アンケートをとるのを手伝い、

その日の夜は、友達はライブを見る予定があり私と別行動だったため私はその日の夜は何も予定を入れていなかった。

そしてその予定を知った男は私に、

よかったら今日のお礼にご飯でも行こうか?

と。

半日過ごして少し警戒心もなくなった頃だったため

まぁ・・・(ご飯代浮くしいいかと)

承諾しご飯に行った。

普通の居酒屋のような店で、

いろいろ自分の経歴(本当かどうかは謎)をはなし、

1時間くらい経った後、男が

今日ってどこに泊まるの?よかったら俺使ってないマンションの部屋があるから貸そうか?

その時どのように承諾したのかは正直覚えていないが、

ホテル代が浮くという安易な考えで、その部屋。。。(結果的にはホテルだった)

に来てしまった。その場所を目の前にして逃げることもできず、

携帯の充電も切れ誰にも連絡できず、泣きそうになりながら部屋に入った。

生きて帰って来れればいいいと切実に願った。

ベットは一つしかない。

そして男もここで休むと言い出した。

どうしたらいいのかと頭をフル回転させた。

あまりにも不審に動いたら、何が起きるかわからないと思い

必死に平然と過ごした。

すぐ逃げられるように来た服のまま、部屋をゆっくりぐるぐるしていた。

すると男が、

疲れてるようだし休みなよ。

と私に話しかけた。

泣きそうだった。でも不審にしたらダメだと、

ベッドの端の端で横になり携帯をいじってるかのように、

ずっと携帯を触っていた。

すると男が別の部屋で着替え、一つしかないベットに寝転んだ。

何かを話しかけられていたが、何も覚えていない。

泣きそうだったし逃げたいという気持ちしかなく何を聞かれたのかなんて答えたのか、一つも覚えていない。


時間が少しずつ経過して行くが、以前私は携帯を見つめ、

寝られないという演技で必死に逃げるタイミングを探していた。

少し男が近づいて来たと思えば、友達から電話が来たと嘘をつきベッドを離れ、指一本触れられるのも怖かった。

そんなことを繰り返しやっと朝と言える時間になって来た。

もうこれは朝が早いという嘘をついて逃げるしかないと思い、

さっさと支度をし、逃げるように部屋をでた。

安心した。


18歳。

処女。

小太りの不清潔な30代の男。


何も経験のない弱い私にはすごく怖かった。

誰にも言えなかった。


こんな経験が少しづつ私が男性を信頼できなくなる原因となり、

東京というキラキラしたイメージの街が、

くすんで見えるようになっていった原因だろうって思う。



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