灰を吸う


どこかのバンドを休止しても、やめても、結局バンドを始めて音楽しか残っていないような人のことを、結局また  なんて思えない
音楽が好きだから、音楽が生きがいだったから、偏見だけでバンドマンを、ライブハウスを嫌うような人がいやだった、音楽が好きで続けている人間を馬鹿にされているような気持ちだった
ライブに行くことを、ライブハウスで音楽を聴くことを生きがいにしていた時のことを思い出した
どれだけつらくてもライブハウスに行けば、ライブさえあれば、ぜんぶ大丈夫になる気がしていた
コロナが広まって、ライブが減って、ライブハウスに行けなくなって、気付いたら 今になっていた
生きがいを見つけられず母親に相談したこともあったけど、結局うまく納得できなくて なんにも考えないで生きている
ライブに行かなくても結局生きているけど、すべてが分からなくなることが増えた
考えても答えが出ないことが増えた、考えるのをやめてしまうことも増えた
人の生き方を気にしてみたけど、なにも分からなかった
この今の状況が変わったとしても、何か変われるような気はしていない

いつか僕もって話していた君の中に、君が話していた先に、わたしは居なかったのかな、だからこそ君は私に 簡単にそんな話が出来ていたのかな
私のために生きて、と言った、生きてきた中で初めてで、きっと最後だと思う
君のことは何でも許せた、嫌になることはなかった、ぜんぶ、自分が悪いと思えた
金髪の頃の君との写真を見つけた、いちばん好きだった、好きになった頃が金髪だったから一番なのかもしれない
変わってしまった君に私は追いつけないし、一緒にいることすら出来ないけど、生きていてくれたらそれだけで嬉しい

ひとりじゃないのに、ひとりのような気がしている
ひとりになるのが怖くて ひとりにならない方法を探してしまっている
そんなに心配しなくても今まで普通に生きてこれたのにね
HSPだと言われた、だからなに、と思った
そんなことを自分から他人に言って、周りはなにか変わってくれるのかな
結局、自分が悪い だとか、そういう性格だからね とか、そんなの全員おんなじだよ とか、そんな言葉でまとめられてしまう
だれも何も変わらない、自分が一番大事だから、自分より弱い人間を認められない

だれかの言葉がないと動けないように、わたしには意思がない
でも流れにものれない、だからずっと遅れてる
テレビを見ても本を読んでもなにをしても分からないことがある
おとなに なりたい

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