正悪


いつからか、親に対する苦手意識が増えた
社会人2年目くらいまでは、自分でも会う人全員に言うくらいマザコンだった私は、気がついたら そのことを口にしなくなった
一緒にいる時間は昔より少なくなったのに、一緒にいる時間に嫌な思いをすることが増えた
わたしの心の弱さなのか、歳のせいか、はたまた親の性格が変わってしまったのか、変わったというよりほんとうはずっとそうだったのか
答えなんて分からない、どれが合っているか考えたって分からない
思えば私はいつも、気持ちの変化を自分のせいにした
いまは仕事が大変だから、いまはお金に余裕がないから、いまは精神的にきつい時期だから、と
全部わたしが悪いから、わたしのせいで嫌いになってしまう人たちに申し訳ない、とまた、自分を責めて、そうしてどんどん自分のことを嫌いになった
自分のことをは自分がちゃんと愛してあげなきゃいけないのに、いちばんの味方になることが出来ない
私は私を愛せないから、大事に出来ないから、他人のことも守れない

親のこと、嫌いになりたくない
きっと、そうなってしまうと親がいなくなった時に後悔するから
でもそれってほんとうに思ってる?
ずっと、家族が好きだって言って、思って、過ごしてきて、だから、そうじゃなくなると自分は愛の無い人間だと思ってしまって、そうなることが怖いから、今も開かない水槽の中に閉じ込められたような息苦しさを携えて生きているんじゃないの?
いやだ、そんなふうに思いたくない、でも、否定も出来ない
今はまだ、好きの気持ちの方が大きいから、このまま変わらないでいてほしい
たとえ、少しの嘘が混ざっていたとしても、わたしは家族をずっと好きでいたいし、全員の味方でいたい
大きさが変わってしまう前に、ここから、離れたい

いまも治ったわけではないのだけど、わたしは2年前にも鬱になっていて、その時は今よりも働けない期間が長くて、お母さんにお金を借りて生活をしていた
余裕が出来たら必ず返します、と言って、もう2年も経ってしまった
仕事に復帰して貯金に余裕が出来てからは、もちろん毎月別口座にお金を移し、返済分を貯めていたのだけど
やっともう少しで返せる、と思ったところで二度目の鬱病診断
労働不能かつ実家に帰ると親に対する嫌悪感が増すので 一人暮らしをしている家で生活、家にいる分暖房代もかかり、収入の無い私にとって厳しいものとなった
親にまたお金を借りるのはおかしい話で、返済分のお金を自分の生活に充ててしまった
これでまた振り出しに戻った
ただ、今の私は今までとは違う、と思いたい
趣味や好きなものが減ったことはもちろん、(関係性が悪い方向に行かないように)親から離れるための意思が強くなってきたこともあって、以前よりも返済意欲が高まっている、そんな気がしている
いくら家族であっても、お金を借りたままじゃいつまでも借りが残っているようで、何をするにも申し訳ない、という気持ちが付き纏う
親から離れて生活をするためにも、今年中には返済しよう、と思っている
まず第一に親もずっといるとは限らないので、必ず生きているうちに返せるように、努めたい、と思う
ずっと、生きていてほしいけどね

そうして私は、鬱病発覚後休職してから1ヶ月半という早さで仕事復帰をする、明日から
正直働ける自信なんてないし体力すらない、人間のことも怖いのにどうするんだ、とも思いますが、ずっと引きこもっていても何も変われる気はしないので
無理をしてでも、もう一回挑戦したいな、と思っています
この気持ちの変化、すごいです、えらい、かなりえらい
出来なかったとしても、やろうとしたこと、ほんとうにえらいです
そんなすぐ戻れるなら鬱も大したことなかったんじゃない?とか言われるかもしれませんが、黙ってくれ
失敗してしまったけど(ここでまた死ぬ気が無かったとか言うクソがいるかもしれませんが知りません)自殺しようとした人間に、鬱も大したこと無かったんじゃない?とか言う人、まじで人殺しですからね
絶対にまだすぐに叶うことはないと思うけど、心の傷の深さとか苦しさとか、そういうのが目に見えるようになったら分かるのにね、と、ほんとうに心から思いますよ
そうなったらもっとみんな、世界に優しく出来るんじゃないかなって、まあ、そんなのが無くても優しく出来ないんじゃ 意味が無いですけどね
とまあ、そういうことで、明日から仕事復帰、ものすごく不安で仕方がないのでnoteにやってきたわけですが
まだ死なずに頑張ってみようと思っているのでね、
みんなも無理しないで、どうか、心穏やかに、自分を責めないで生きていてくださいね

ほんとうは、短大時代の恋人の話も一緒に書きたかったのだけど、内容が釣り合わないのでそれはまた今度
幸せな思い出は、もっと あたたかい内容の時に書くこととします

また たまに、見にきてね、おやすみ

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