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好きなバンドが解散を発表した
このバンドは2019年にわたしが好きだった人が、好きだったバンドだ
ほんとうに、心が苦しいくらい悲しくなった時には、涙も、言葉も出ないことを知った
みんなが 解散悲しい、だとか、この曲が好きだった、だとか、この頃から応援していました、だとか、そういう言葉を発信できていることが、すごいと思った
だけど、そういう周りの言葉すらもうるさかった
人それぞれにそのバンドへの想いがあって、伝えたい気持ちも溢れてしまうのだろうけど、それはわたしにもあって、でもわたしはその気持ちを本人以外には聞いてほしくないし、本人にすら聞いてほしくないものだってある

解散は、くるしいです
解散、というひとつの言葉の重さを実感して、その言葉に胸を締め付けられる日々です
発表をされた時は、ほんとうに時間が止まったのかと思いました
その時わたしは空港にいて、これから帰るところでした
搭乗手続きを終えて煙草に火をつけて携帯を開いて、その時に最初に目についたのが、その投稿
あまりにも突然すぎて、わたしには理解できなかった
だけど、そこに載せられていた文章には紛れもない彼らたちの言葉があって、そのひとつひとつに 解散、があった
だからきっと、いくらわたしが受け入れられなくても、これは、事実になってしまうのだと思った

そのバンドの名前を目にするたびに心が痛くなる、本人ではなくても、たとえ、だれかが載せたなにかであっても

発表から2週間が経つ頃、初めて、声に出して 嫌だ、と言った
その言葉はわたしの中で重く響いて、それと同時に現実味を増した
一度出した言葉は何度も繰り返し、望んでもいないのに出てきた、そして、何度もわたしの心を刺した
くるしかった、でも、気持ちが抑えられなくなった
眠ろうと布団に入ったそんな中で、わたしはずっと、声を出して、そして泣いた
今更、なにも変わらないよ
それでも、わたしは、刺し続ける
どうにもうまく伝えられそうにないこの気持ちを、残りの時間でうまくまとめられますように
今日はこのまま、

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