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リチウムイオン電池シェア中国韓国が猛追日本の優位性どこまで

はじめに

リチウムイオン電池は1991年にソニーが

世界で初めて実用化したのです。

このリチウムイオン電池でも中国や韓国勢が

台頭し、2017年には中国のCATLが

パナソニックを抜いて世界一の座を

ゲットしたのです。

吉野彰氏のノーベル賞を契機に(?)

パナソニックは

巻き返しをはかるため2020年末に

トヨタと車載向け電池の会社を

共同設立する予定です。

ライバル中国の場合

リチウムイオン電池に関して、中国や韓国勢が

急速に台頭し、日本は電池市場で

生き残れるかの瀬戸際なのです。

2000年代までは日本メーカーの

独壇場だったのです。

テクノ・システム・リサーチによると、

2013年には、パナソニックが38%の

シェアを誇っていて、他の日本メーカーも

含めると世界の70%くらいを

日本が占めていたのです。

中国はほとんど無く、

韓国で20%ほどでした。

それが、2017年にはパナソニックは

中国のCATLに首位の座を譲って、

世界の15%ほどに転落したのです。

中国は世界の25%ほど、韓国が10%ほどに

なったのです。

中国は、政府の補助金が大きく、EV向けに

急速にシェアを伸ばしたのです。

技術力ではなく、大規模な設備投資と

生産の効率化の勝負に太刀打ち出来なく

敗退し、遅れてしまったのです。

韓国の場合

2000年代後半から韓国メーカーが

台頭してきました。

サムスンSDIとLG化学が

急成長してきたのです。

韓国経済は、日本より内需の比重が

低く輸出産業に依存し過ぎる

傾向があります。

また日本産業との補完関係も強力です。

日本によって輸出管理規制を受けると、

韓国経済は忽ち萎縮するのです。

日本のメーカーの今後

パナソニックは、2020年末までに

前述したようにトヨタと提携して

打開策を考えているようです。

三菱ケミカルと宇部興産は2018年初めに

電解液の中国事業を統合して、中国との

競争激化に備えたのです。

日本が先行する次世代電池の実用化が

成功すれば、

捲土重来を期すことができるのです。

全固体電池なるものが2020年代に

実用化されそうですが、

リチウムイオン電池よりも優れているので

日本の優位性が期待出来ると思います。

最後に

エレクトロニクス分野で大変革を

成し遂げた日本ですが、

栄枯盛衰のサイクルの中に組み込まれ、

今や風前の灯です。

ノーベル化学賞を受賞して、

喜んでばかりいられない現実が

存在します。

国際競争が激烈になり、さながら

中国の三国志のように日本、中国、韓国が

かつての魏呉蜀の様相を呈しているのです。