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2019/9/9のSaaS急落にて、「また今年もですかね、、」では、なかった

2019/9/9にSaaS銘柄が急落しました。早いものは8月から落ち始めたものもありましたが、10月中旬まで安値を試しにいきました。

そのような資金循環の中S&P500は8月と10月は9月は落ちなかったという結果になりました。後からチャートでみるのと、実際におこっている最中に身を置いて恐怖におびえるのとは全然違いますね。

備忘録として、残しておきます。
正直に書きます。
9/09 Alteryx -15% 受け止めてました。
9/20 Roku  -20% 同じく全力で受け止めてました。
それ以外も、銘柄分散していましたが、さすがに凹みました。orz.....

Year High更新で年末を迎えられたことに感謝です。

ウォーレン・バフェット
「潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる」

こりずに、いまだに全裸ですが、なにか?!爆

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2019/9/9

SaaS触ってなければ何が起こっているかわからないと思いますが。指数は動いてないけど、これは昨年9月にも似たようなことがありました。

Fastly Inc. -16%
Slack Technologies Inc. -12%
MongoDB Inc. -11%
Pagerduty Inc. -11%
Zoom Video Communications Inc. -9.6%
Okta Inc. -11%
Twilio Inc. -10%
Coupa Software Inc. -11%
Trade Desk Inc. -11%
Shopify Inc. -7.8%

Software Stocks Plunge as Investors Grow Wary of Valuations


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2019/9/11 追記

結論:指数を含めた株価が急落することはないと思っていますが、一番最悪なシナリオを確認したうえで、それでも投資するに値するという銘柄、耐えられるドローダウンを常に意識する必要がある。

ただし、自分の予想であり、当たる、当たらないはわかりません。
当たらないことの方が多いので、あまり意味のない予想です。


悪いほうの情報:

リーマンショックの時にS&P500指数は1500から750程度まで半値になりました。今回の高値3000からの半値は前回の高値1500近辺になります。

もし、本気の調整が来たらここまでくるかもしれないと覚悟する必要があります。

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良いほうの情報:

昨年9月は小型株指数である IWC, 中小型株指数 IWM が相対的に早く崩れていたのですが、少なくも今回はまだ崩れてはいないようです。今回の急落はSaaSと呼ばれる新興ソフトウェア業界だけのようです。今のところ。

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ただ、S&P500に対して、SaaSのみ明らかにアンダーパフォームなのは事実なので、注意は必要な気がします。

また、今回急落した銘柄群は株価が年初から2倍とか上昇していたものが多いので、利益確定売りと言われても当然かなと思います。

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今週に入ってからのチャートと%でのデータをのせておきます。
(8月以降変更してしてないので、そのあたりはご承知おきください。)

数字に見る以上に個別SaaSを中心には結構エグイ下げをしていますから、今月の機関投資家の成績は明暗分かれそうな気がします。


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2019/9/14

ここ数日の急変は5シグマ相当の値動きだったとのこと

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2019/9/20

ROKU -20% 

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2019/10/18

2019/12/27時点S&P500だけが強いのが見て取れます。

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今日の急落に関しては以下のようなニュースが原因の一つと言われているようです。

ソフトバンクが5兆円になると思って出資しているWeWorkが、いざIPOをしようとなったら半分ぐらいの2兆円ぐらいにしかならないという状況になっているようです。

「WeWork」の想定時価総額、予想の半分に 2兆円規模


さすがにこの状態ではIPOできないということで、IPOの延期を要請しているようです。

ソフトバンクG、WeWorkに上場延期要請 FT報道


将来的な成長・株価上昇を前提の株価推移だっただけに”ユニコーン”と言われるようなハイテク高成長企業に一斉に利益確定売りが出たように思われます。

単純に時価総額が半分なら株価も半分ですからね、、現在の価格が正当化できないとなるとさすがに売られますね。


ものによっては10%以上落ちていますから、少し、ヒヤッとしました。
しばらくは今日の銘柄群がどのような値動きをするのか気になりますね。
#ええ 、しっかりやられましたよ。orz

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追記分2&備忘録:
割安が買われ、割高が売られるんだったら正常と言えば正常。


クオンツ・ショック

クオンツ・ショックは、2007年8月8日~10日に起こった、クオンツの数量モデルで従来まで有効だったファクターが突如として機能しなくなった出来事(現象)をいいます。これは、株式市場において、バリュー系指標で割安とされるものが叩き売られて更に割安となる一方で、割高とされるものが買い上げられて更に割高になるといった現象を指し、当時、マーケットに激震が走り、特にロング・ショートのヘッジファンドは股裂き状態になって壊滅的な痛手を被りました。

一般にクオンツ・ショックは、関係者の間では背筋が凍りつく程の異常事態でありましたが、あくまでもファクターレベルでの異常であり、一方で市場全体は一見すると無風のように見えたため、その時は大きな騒ぎにはなりませんでした。しかしながら、マーケットで異常事態が起きて安泰でいられるわけもなく、約一週間後に世界の株式市場で大暴落が起こり、この激震は「パリバ・ショック」として広く知られています。

ちなみに、クオンツ・ショックの異常レベルはと言うと、確率的には5シグマ以上、数千年に一度しか発生しない頻度の現象であったそうです。


有力クオンツ・ファンドの幕引き

米州総局編集委員 藤田和明
(2/2ページ)2011/9/17 14:34

ウォール街からまた1つ、象徴的な存在が姿を消すことになった。米ゴールドマン・サックス傘下の「グローバル・アルファ・ファンド」。コンピューターを駆使した運用で、いかなる市場環境にも対応できるとうたい、一時は一世を風靡したファンドだ。しかし金融危機を境に運用成績が急速に悪化。投資家からの解約が最後まで止まらなかった。10月でファンドを閉鎖すると顧客に伝えた。

 統計や計量的な手法を用い、株式や債券、通貨など多様な投資対象を機動的に入れ替えるモデル運用で、いわゆる「クオンツ・ファンド」の代表的な存在だった。金融危機前の2007年には、運用資産が120億ドルを誇った。

 その規模の大きさに、ゴールドマンは投資銀行というより、ヘッジファンドと呼ぶ方がいいといわれるほどの存在だった。同社のトレーディング部門の収益が急拡大していく時期とも重なり合った。

 ファンドはゴールドマンの有名トレーダー、クリフ・アスネス氏のもとで運用を開始。彼が独立後、マーク・カーハート氏に運用が引き継がれた。2005年には年率30%を超える好成績を上げ、世界の投資家から注目を浴び、ファンドの拡大ペースが加速。しかし、2007年8月に金融市場が急変すると、一気に成績が悪化。クオンツ・モデルの脆弱さを露呈することになる。

 グローバル・アルファは、運用のリスク管理に市場の変動性(ボラティリティー)に重きを置いていた。市場全体が安定し、変動性が下がるともっとレバレッジをかけ、よりリスクをとり、リターンを底上げするよう指示が出た。2006年から07年前半までは、レバレッジをより高める時期だった。その原資には、コストの安い円が使われた。いわゆる円キャリートレードだ。

しかし2007年に欧州金融機関の損失問題が浮上し、市場が不安定化、つまり変動性が上昇すると、モデルは逆回転を始める。レバレッジの引き下げを指示。顧客の解約も重なって、強制的に資産を処分しなければならなくなった。「売れば売るほど市場の変動性が高まり、さらに売りを増やさなければならなくなり、またいっそう市場の変動性を高めることになった」(スコット・パタースン著『ザ・クオンツ』)。自らの売りが自分のクビをさらに締めるワナにはまってしまった。

 ファンドの成績は、わずか1カ月で2割強も落ちる惨憺たる結果に。2009年から成績は持ち直しつつあったものの、今年に入ってまた10%強のマイナスになっていた。直近の資産規模はピークの10分の1もない10億ドルまで減っていた。2009年から運用を担っていたカティンカ・ドモトーフィ氏も、年末には退社をする。

 資産運用の世界に絶対はなく、過去と著しく市場環境が変わったとき、対応できずに著しく運用損益が悪化する例が必ず出てくる。グローバル・アルファは、危機前の過剰流動性によりかかり、レバレッジを過剰にとったことが裏目に出た。そして投資家の信頼を回復することは二度となかった。

 もちろん、全てのヘッジファンドではない。グローバル・アルファと競合していた有力クォンツ・ファンド、ルネサス・テクノロジーズは今年、好成績を上げている。

 リーマン・ショックから丸3年。ヘッジファンドの価値とは何か。その問いかけを残しながら、ウォール街の投資銀行が率いた旗艦ファンドが幕を引く。



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