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誰がタイトル回収をギャグにしたのか
はじめに
突然ですが皆さん、タイトル回収してますか? 私はたまにします。
突然ですが皆さん、タイトル回収って好きですか? 私はまあ場合によりけりです。
世間一般ではタイトル回収は人気のある手法のようで、なんかググったらこんな感じの記事が出てくるほどです。
ですが我々は(一部の界隈かもしれませんが)知っています。
すでにタイトル回収はギャグだと。
本当に一部の界隈の話でしかないと思うので、その界隈でタイトル回収がギャグ扱いされている経緯と、それでもタイトル回収を続けていくための傾向と対策について今回はお話していこうと思います。
だからこれからもたくさん見せてね、ぼっちちゃんのロック…ぼっちざろっくを!
豪烈・弥太郎という方がいます。主にツイッター(Xとかいうダサい名称は今後一切この記事では出てきません)できらら系の妙ちきりんなパロディ絵を描いている方で、本家きらら(キャラット)でゲスト掲載もしていますが驚くほど連載にならない人です(2024年6月30日現在)。私は天才だと思っていますが……。
— 豪烈・弥太郎 (@hellfire00001) November 19, 2023
氏はこのように、ぼっち・ざ・ろっく!1巻の終盤で行われたタイトル回収を延々と擦り、他の漫画のタイトル回収でパロディしています。
「いや…寄生獣か!」のやつは滅茶苦茶伸びていた記憶があるのですが、(だからだと思いますが)今は初出のツイートが消されているようです。
これだけじゃオタクが勝手に言ってるだけやんけという話になりますが、このようにタイトル回収をギャグとして見る向きは確かに存在します。
上記のパロディにも含まれていますが、タイトル回収をそもそも公式でギャグ扱いしている作品も存在しており、(いきなり何いってんの?)という面白さは共通するものがあるようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719718715226-RFmRGFpeFT.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719718813764-QNFq9Pm0EK.jpg?width=800)
ですが現在の流れを決定づけたのはこれらの作品ではなく、こちらの作品に間違いないでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1719719227159-dRd778fLfT.jpg?width=800)
2023年9月4日に掲載されたこの回が、一躍インターネットミームとして躍り出ました。もう廃れ気味ですが、後ろにいる人達の大半が初対面のモブなのも含めてだいぶ面白いです。
このように、タイトル回収=面白という図式は、一部のインターネットユーザーにおいては確実に存在しており、オタクのタイトル回収擦りは間違いなく増えています。
例えばドリトライ事変以降にアニメが放送された葬送のフリーレンはこんな感じでタイトル回収してますが、
![](https://assets.st-note.com/img/1719722759013-C7QE7Yio2e.jpg)
ツイッターで「だからこれからもたくさん見せてね フリーレン」で検索すると下記のような結果になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719720031919-EZ1sUctoeJ.png?width=800)
10割豪烈・弥太郎のせいじゃねーか! と言われたらそうかも…。
ちなみに「ただのフリーレンじゃねえぞ」で検索するとこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719723748000-wa8dBksbJu.png?width=800)
海外だとこのフリーレンのシーンはFrieren the Slayer(前後の文脈からして魔族殺しのフリーレンくらいの意味)で訳されてるそうです。向こうでも変だと思われたのかな。(まあそもそもタイトルがFrieren:Beyond Journey's Endらしいので…)
あと呪術廻戦の嘘バレが滅茶苦茶馬鹿されてましたね。どういうつもりで作られたか不明ですが……。
![](https://assets.st-note.com/img/1719724364082-K4N1u5BtT9.jpg)
じゃあどうすれば良いんだよ
このように、迂闊にタイトル回収をしたら一部のボンクラオタクにネタにされてしまう場合があります。
せっかく人がタイトル回収をしたというのにネタにされてしまうのは悲しいし悔しいですよね。もしかしたら上述した呪術廻戦の嘘バレを作った人も悲しんでいるかもしれません(いやネタっぽいですけど)。
そして読者目線でも、タイトル回収で笑ってしまい感動が台無しになってしまう場合があるでしょう。私はブルーアーカイブのエデン条約編で笑ってしまいました。許せねえよ。
そこでタイトル回収をどうしてもやりたい場合の傾向と対策について、ここでは挙げていこうと思います。
①無理をしない
無理をするからネタにされます。無理なタイトル回収はやめて、自然なシチュエーションを整え、作中に出てきてもおかしくないタイトルでやりましょう。
少なくとも魔族をめっちゃ殺すから葬送のフリーレンとか、そんな話してなかったのにぼっちざろっくとかは、作中の常識と照らし合わせると変です。
最近だとトラペジウム(不等辺四角形、最後に出てくる写真のタイトル)とかは無理のないタイトル回収だったと思いました。
②読者に察してもらう
読者に気づいてもらいましょう。自分で言うのではなく、「ああ、タイトルはこういう意味だったんだ」と気づいて貰うのが一番アドな気がします。
読者の読解力に依存しますが、読者も自分で気づけた分、感動もひとしおなはずです。
最近だとThisコミュニケーションの最終回がめっちゃ良かったです。
③気にしない
気にしなければ良いのです。大半の読者はそんなこと気にしていません。一部のオタクが勝手に言ってるだけだと割り切ればいいでしょう。
事実、「葬送のフリーレン タイトル回収」で検索したらこんな感じの記事が出てきました。
大半のファンは気にしません。喜んでくれます。自分たちがどこへ向けて作品を作っているのかもう一度問い直しましょう。
だからこれからもたくさん見せてね、皆さんのタイトル回収…ぼっちざタイトル回収を!いや…タイトル回収か!
ちなみに私がこのタイプのタイトル回収で一番好きなのは喧嘩商売です。
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