LDH沼入水物語

Familyもすなる沼落ちブログといふものを、私もしてみむとてするなり。

私がどうやってLDHの沼に落ちたか。
それはたった一言で説明できる。

BATTLE OF TOKYOのライブビューイングで全員バット持って現れたBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEに一目惚れした

以上。
ハア?と思われるだろうけど、私が「完全に落ちた」と確信した瞬間をひとつ挙げろと言われたら、こうなる。こうなってしまう。
とはいえそれじゃツイートすれば済む話だろということになるし、最推しの存在が出てこないので、最初から順を追って語らせてください。
というかここまで目を通してくれてるなら興味持ってくれてるもんだと勝手に判断して語ります。

そもそも私は根っから二次元のオタクだった(今もそう)。三次元なんてありえない、二次元こそ正義!みたいな極端なオタクではないけど、推しはいつでもちょっと次元が違う場所にいた。
なのでLDHとのファーストコンタクトはもちろん、オタクがEXILEに触れるきっかけランキング第1位(私調べ)、HiGH&LOW。
2017年、「性癖はバラバラだけど価値観は似ている」という点で私が絶大な信頼を寄せるフォロワーたちがぽろぽろ「ハイロー」という単語をTLにこぼしているのに気づいた。私はミーハーで、TLで流行っているものはハマるかどうかに関わらずとりあえず手を出してみる習性がある。当然、ハイローもすぐに調べて手を出した。
当時私がEXILEにどういう印象を持っていたかは、もう思い出せない。たぶん「なんか……あの……チューチュートレインとか……シェアハピしてる人たちでしょ……(それは三代目)」程度だったと思う。偏見はなかった。偏見を抱くほどの知識すらない状態だった。
良い子の私はフォロワーの「ドラマから見ろ」という教えをきちんと守り、huluで一気見した。どれくらい一気したかというと、9月16日に「どこで、どれから見ればいい?」と聞いて、9月17日にはもうシーズン2の6話まで見終わった感想をつぶやいていた。書きながら自分でも嘘だろと思ったけど、Twitterで確認したらたしかにそうだった。

初見の感想としては、シンプルに「めちゃくちゃ面白い!」だった。当然中の人の知識はほぼゼロだったから、先入観がない。ただただ純粋にストーリーだけであのトンチキドラマにのめり込んだ。どんどん出てくる顔の良い男たち、どんどん吹き飛ばされる人と車、謎の世界観と二次元に負けず劣らず濃いキャラたち。そして最高にクールでビッタビタにシーンにハマる音楽。どのカテゴリーにも当てはめられない、初めて体験するタイプのエンタメだった。
正直ツッコミどころなんて数えるのもめんどうなほどある。粗探しすればキリがない。なんせ「壊れたテレビは叩けば直る」的な乱暴な理論が根っこにあるから。でも逆にそれがいい。「こまけえこたぁいいんだよ!俺たちがかっこいいと思うことを全力でやる!」という姿勢が本当にかっこよかったし、そこから生み出される疾走感が気持ちよかった。
ていうかそもそもグループやキャラごとにイメソンがあるってなんだよ。そんなんいにしえのオタクがハマらないわけないだろ。

話が少しそれるけど、その頃の私は控えめに言っても壊れかかっていた。働いていた会社は残業が当たり前で、毎日だいたい22時付近まで働いて、翌朝8時半すぎには出社する。無法地帯なので定時という概念はない。週末になればテッペン超えそうになることもたまにあった。久しぶりに20時半くらいに帰ってこれると、逆に何をしたらいいかわからない状態だった。呼吸して、食べて、寝て、仕事するだけ。人間としては生きていても、オタクとしての私は完全に死んでいた。
そんな人間がハイローに正面衝突するとどうなるか?答えは超簡単。

ハイロー依存になる

だってハイロー見るだけで即気分がブチ上がってイヤなことぜんぶ忘れられるんだもんな。依存するなってほうが無理だ。ハイロー、実はヤバいおクスリだったりするのかもしれない。ちゃんと合法なのか心配になってきた。
ハイローを摂取した私は少しだけ元気になった。その時は映画館でザム2やザム3をやっていたので、歯を食いしばりながら働いて、疲れ切った体を引きずって映画館のレイトショーに通い詰め、何度も何度もマハラジャボンネットする日向や、コブラがまずそうなスムージーを飲まされかけるのを見た。それで命をつないでいた。ハイローは命の恩人。

じゃあハイローからすぐLDHにハマっていったのかと言われたら、実はそうはならなかった。ハイローのことは大好きだったけど、中の人の本業まで詳しく知ろうとは思わなかった。あくまでハイローという作品が好きだった。
中の人に興味がなかったわけじゃない。ただ、ハイローにおける推しが鬼邪高と達磨だったおかげで、うっかり、おっさんがラブする例の作品のほうに行ってしまったのだ。
ハイローで取り戻した元気に、おっさんというガソリンを注ぎ、私はしばらくは、もう「恋」と呼んでもいいくらい狂おしくおっさんを追っかけていて、ハイローは「好きな作品のひとつ」として中火でコトコト煮込んでいる感じだった。
そんな日々の中、ようやくここで現在の最推し、NAOTOさんの存在が出てくる。きっかけはまさかのモニタリングだ。その頃の我が家では、木曜の夜はなんとなくモニタリングをつけていて、たまーに早く帰れた日は「ジェシーの中の人が出てるなあ」程度にぼんやり見ていた。数回見ているうちに、その印象が「コメントが面白い」になり、「NAOTOさんが出てるからモニタリングが楽しみ」になり、最終的に「笑顔がかわいい人だなあ」に変化していった。
冷静に振り返れば、それ既にだいぶ好きじゃん、腰まで沼に入っちゃってるじゃん、と思うのだけど、当時の私は無意識だった。どんだけ鈍っていたのか。

NAOTOさんのことを自覚なしにかなり好きになっていた2018年の12月。私はオタク忘年会を主催した。仲のいいオタクたちを集めて、居酒屋でメシと酒をかっ食らい、ホテルで語らう会である。
そこで私は主催者権限を発動し、ザム2上映会を開いた。素直でやさしいオタクたちに甘えて、半強制的に布教しようとしたのだ。いやほんと、よく付き合ってくれたよな。
ところが、あわよくば誰かハイロー沼に落ちてくれないかな、と下心を抱いてニヤニヤしていた私は、ザム2が進むにつれ、周りではなく自分の様子がおかしいことに気づいた。

あれ?ジェシーちゃんって、こんなにかわいかったっけ?

そう。なぜかジェシーがやたらとかわいく見えた。少し間があいたけど、前回ザム2を見た時は特に何も感じなかったのに。
ジェシーって、漫画大好きなNAOTOさんが満を持して作りこんだキャラなだけあって、オタクにグサグサ突き刺さる属性をいくつも持っている。でも私はそこまでピンと来てなかった。敵役や悪い男にそこまで惹かれないというのが理由かもしれない。
そのジェシーが、どうしようもなくキラキラして見える。ジェシーが戦ったり、喋ったり、歩いていたり、何をしていてもかわいい。とにかくかわいい。
ここで気づいた。私、NAOTOさんのことだいぶ、いやかなり、好きなのでは?

そこからは早かった。NAOTOさんと三代目について自分なりに調べ、ちょうど三代目が活動休止から復帰し、ツアー(RAISE THE FLAG)を開催することを知った。フォロワーに頼み込んでチケットを取ってもらい、地元のライブに同行してもらった。私は人の多いところがあまり得意ではないのと音楽に疎いせいで、音楽系のライブに参戦した経験がなかった。正真正銘、三代目 JSOUL BROTHERSのライブが人生で初めてのライブになったのだ。まったく違う世界を生きていたオタクをそこまでさせるだけの魅力がNAOTOさんにはあった。その様子を見ていた他界隈の友達には「ミイラ取りがミイラになった」と笑われた。ぐうの音も出ねえ。
三代目のライブがどうだったかは、LDHのファンにはもう説明するまでもないんじゃないかと思う。その後私は自分でチケットを取り、今度は一人でRTFに参戦したとだけ言っておく。
LDH沼のほとりで深淵を覗きこんでいた私は、NAOTOという人に背後から突き飛ばされ、あえなく沼に入ることになったのだった。

私は新しい沼に入ってしまったら、あまり抵抗はせず、むしろ楽しくスイスイ泳いでやろうと思うタイプである。なので、もうこうなったらLDHについて知り尽くしてやろうと決意した。そうなると当然、三代目の後輩グループたちにも興味が及ぶことになる。
2019年の前半は、Jr.EXILEと名付けられた4グループによるプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」が始動した頃だった。ハイ、長々書いてきたけどここで冒頭に繋がってくるわけです。
BOTのMVにドはまりしてしまった私は(BOTのMVめちゃくちゃ良くなかったです?)、ライブをやることを知ってまたしても軽率に4日間のうち3日目のライビュのチケットを取った。現地どころかライビュすらチケットなかなか取れなくて戦争だった記憶がある。
とはいえ人の顔と名前を覚えるのが苦手なので、Jr.EXILEに関しては本当に全員を把握するまでに時間がかかった。なんとかライビュまでには覚えた気にはなっていたけどこんなありさまで↓

どのグループが推しとかいうレベルですらなく、ライビュ当日も「一応39人全員覚えたつもりだけど、動かれると自信ないな……」という程度のまま映画館に入っていった。そして出てきた直後のツイートがこちら。

この即落ち2コマである。いやもう……BALLISTIK BOYZ a.k.a. JIGGY BOYS、良すぎたんですわ。バット持って出てきた瞬間にぜんぶ持ってかれた。全曲好みどストライクで、末っ子なんて信じられないくらいパフォーマンスのレベルが高くて、生意気でヤンチャで、でも仲良しなのが伝わってきて、推す以外の選択肢が最初からなかった。
私はこのとき、LDH沼に頭の先までどっぷり浸かってしまって、抜け出せないことを覚悟した。別にライビュに行く前も沼に落ちた自覚はあったけど、それまでは沼というよりすごく広くて楽しいナイトプールみたいなところだと思っていた。実際は深くて底の見えない、まさに「沼」なんだと、ライビュで気づかされたのだ。観念して、そのライビュの帰り道にファンクラブに入会した。

これがLDHの沼に完全に落ちるまでの記録のすべてだ。ハイローでLDHに出会って、約二年。「隣を歩いていたと思ったら次の瞬間には姿が見えなくなっていた」と友達に言われたことがあるくらいに沼落ちが早い私にしては珍しく、ずいぶん遠回りしたなあと思う。その分沼へのハマり方はひどくて、今もなお底の見えない沼を沈み続けている。ここまで長々と、なんと4千字も書き連ねてきたけど、まあ結論としては、全部なおちゃんのせい。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。BIG LOVE__♡


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