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●完全版:11/9(月)◆「プラスチックの海」を、人類は変えられるでしょうか。悲しい海洋生物の姿は、明日の人間ですよね(リンクが開かない場合は、コピーして検索窓に貼って下さい)

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     ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

     ★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

    (本誌は、100%掲載の「完全版」です)

       2020年11月09日(月)号
            No.3876

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2配信スタンドから合計
約5200部を発行(日曜は休刊です)。創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、冒頭に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。ご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社
新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけでなく、
人としての生きかたを考えます。なんともユーモラスな文体
が人気のようで……。


やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空でのんびりと旅をする雲を眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。


             ▼目次▼

【1】山田の電子本「社会の裏側!」の本邦初原稿です:

  「プラスチックの海」を、人類は本当に変えることがで
   きるのだろうか!


【2】あなたやあなたの家族を命懸けで救う、山田博士作
   品集!ぜひどうぞ:

  (先日の木曜日にご案内しましたが、まだご覧になって
   いないかたのために、再度お載せします)

   ★山積みの「コーヒーフレッシュ」を、ミルクと
    思っているお馬鹿な人たち!★
       (即実践マニュアル」第20話)






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【1】
    ▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦初原稿▼

 (毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみにしていて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として公開する予定ですが、
読者のかただけには、いち早く、こうしてご案内しています。
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【今回のタイトル】
           ↓ ↓ ↓

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「プラスチックの海」を、人類は本当に
変えることができるのだろうか!


~ある一つの映画があります。その名前は、「プラスチック・
 オーシャン(プラスチックの海)」。そこでは、プラスチッ
 クゴミを飲み込んで、断末魔に苦しむクジラの光景が映し
 出されています。これ、明日の人間の姿じゃないですか~

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           【目次】
★毎回、この「目次」では、概略と山田の思いを 述べて
います。その部分も含めてお役立に立つことを……。



★(第1章)

「プラスチックに染まった海」を見て、ぼくたちは、もう諦
(あきら)めるしかないのでしょうか。年間800万トンもの
プラスチックが海に捨てられている現実。でも、人間が動か
なければ、海洋生物たちも人間も、救われませんよね……

★(第2章)

大きな尾びれを垂直に立てて、海に潜(もぐ)るクジラ。と
ころが、その撮影をしようとして海に潜ったら、海中は「プ
ラスチックゴミ」ばかりでした。しかも海岸では、「プラス
チックゴミ」を口にしたために断末魔に苦しむ大きなクジラ
がいます。それらが、この映画に、映し出されています……

★(第3章)

じつは、北太平洋の真ん中に、日本列島のなんと10倍もあ
る「プラスチックゴミ」だけでできた「島」があります。し
かし、これら「プラスチックゴミ」たちは、多くの有害ゴミ
もいっしょに引き連れて、地球上の海の上を漂っているわけ
ですね。いわば「有害ゴミさん御一行」なんです……


              ★
              ★
              ★



★(第1章)

「プラスチックに染まった海」を見て、ぼくたちは、もう諦(あきら)めるしかないのでしょうか。年間800万トンものプラスチックが海に捨てられている現実。でも、人間が動かなければ、海洋生物たちも人間も、救われませんよね……




ぼくの故郷(ふるさと)は、北近畿にある港町です。

実家から10分ほど歩きますと、海に面した場所に大きなレ
ストランがあり、母たちといっしょに、よく利用します。

目の前に広がっている海は小浜湾(おばまわん)なのですが、
天井から床(ゆか)までが大きなガラス張りの席に座ると、
湾全体が見渡せるんですね。

沖に向かって左側が西です。
そのため、海を見ていると、夕陽が左から差し込んで本当に
美しい。

左側から燃えるような夕陽が小浜湾に少しずつ差し込み、遠
くに見える湾の岬(みさき)にある低い半島の山々が、だん
だんと赤く染まって行くんですね。

そして時間の経過とともに、今度はピンク色になり、暗い紫
色になって行く。
いつの間にか、暗闇になっています。

海の色も、まったく同じように変化して行きます。

こういう光景は、いつまで見ていても、飽きません。
まさに、一幅(いっぷく)の絵なんですね。

でも、こうして、窓から海を眺めている分には、「海って美
しいよなあ」なんて、呑気(のんき)に言っておられますが、
その海面には、ぼくたちの目ではとても見ることのできない
「歓迎すべからざる物質」が、ものすごくたくさん漂(ただ
よ)っているんですね。

いま、ぼくたちが子どものころに遊んだ「海」とは、大きく
変わってしまいました。

本当に人間は愚(おろ)かです。

あれだけ素晴らしい自然が、天から無償で与えられていたっ
ていうのに……。

すべてを、人間みずからが、壊(こわ)してしまいました。

もちろん、現在の問題物質というのは、「プラスチックゴミ」
のこと。
これが中心になります。

これについては、以前にも、この欄で詳しく述べたことがあ
りました。

でも、それ以降も、世界の海の状態は、まったく良くなって
おりません。
そして、海洋生物たちは、毎日がそれこそ死活問題なんです
ね。

むしろ、以前より、もっともっと深刻になっている。

なにしろ、20世紀の間に作られた「プラスチック製品」の
全部の量が、このわずか10年で出された量と同じだ……な
んて聞きますと、もう、ぼくなど、いてもたってもおられま
せん。

そのスピードが、先進国だけじゃなく、どこかの「歪(ゆが)
んだ大国」のために、近年、さらに加速しているわけですね。

そして、地球の生物たちが、悲鳴を挙げている。

そんなこと、誰が信じますか。

そしてそのおよそ半分が、使い捨てのため、「プラスチック
ゴミ」になっているわけですね。

つまり、海に流れる。

いまのこの瞬間にも、おびただしい「プラスチックゴミ」が
海に流れ出ております。

そして、それらの「プラスチックゴミ」を飲み込み、断末魔
に苦しむ大きなクジラの光景が、各地の海岸で見られるわけ
ですね。

そこで、ある一つの映画があります。

その名前は、『プラスチック・オーシャン(プラスチックの
海)』……。

2016年製作の映画なんですが、日本でも、2020年の11月13
日から、東京(渋谷、吉祥寺)や京都を始め、全国で順次ロ
ードショーされるようですね。

そのため、今回、改めて、述べてみることにしました。
そして、もし、お近くのかたは、ぜひ一度、ご覧になって下
さい。

とくに、海の好きなかた。
自然の美しさに、いつもボ~ッとしているかた(感激のあま
りに、です)。

ぜひ、ご覧下さい。

そうそう、その予告編の動画を、下記で掲載しておきます(も
し開かないときがあるかもしれませんが、その場合は、どう
ぞご了承下さい)。

短いものですが、これだけでも、十分、内容が伝わってくる
と思いますよ。


 ★映画の予告編→ https://unitedpeople.jp/plasticocean/


上記をご覧になって、いかがですか。

いったい、「プラスチックの海」で、いま何が起こっている
のか。

その解決策は、本当にあるのでしょうか。
諦(あきら)めるしかないのでしょうか。

そしてぼくたちは、何もせず、このまま指をくわえて、日々
汚れて行く海を眺めているしかないのでしょうか。

皆さんは、子孫たちが、この映画で見るような海洋生物たち
と「同じ運命」になることを望むのでしょうか。

ぼくは、イヤです。
ぼくは、イヤです。

今回、そのようなことを考えながら、この原稿を書いており
ます。

たとえ書生気質(しょせいかたぎ)だと笑われようと、ぼく
たちにできることを、わずかでも行動して行きたい。

1人より2人、2人より10人、50人、100人……と、それ
ぞれが小さい行動をするだけで、ぼくは必ず、世界は変わっ
て行くものだと信じています。

人類は、それほど「お馬鹿」じゃない……とね。
人類は、このまま滅びるわけじゃない……とね。

だって、こうして海を汚しているのは人間なのですから、人
間が動かない限り、ほかの●●たちを救うことは「絶対に」
できないわけです(●●は、下記の設問をご覧下さい)。

現在も、年間800万トンものプラスチックが海に捨てられて
いると言います。

自然界では分解されない「プラスチック」が、どんどん海に
流れて行っているわけですね。

無人探査機を2400メートルまでの深さにまで沈めてみます
と、そこにも大量のペットボトルの吹き溜(だ)まりのほか、
多くの「プラスチック」が沈んでいた……と言います。

もう、海は、ここまで来ているんですね。

こうして発表される「プラスチックゴミ」の量が正しいかどう
かより、こういう現実がいま目の前に存在するんだ……という
事実。

それを、いつも見つめていたいんです。

こうした「プラスチックゴミ」の大半は、大地や川を通過して、
最後は海面に浮いたり、海底に沈んだりします。

そして、海面や海中を漂う「プラスチック」は、永久に分解
もされずに、「マイクロプラスチック」となって食物連鎖(し
ょくもつれんさ)の一部になっていくわけですね。

もちろん、最後は、「人間が」それらを体内に取り込むわけで
す。

そうですよね。

その結果どうなるのか……。

もちろん、未来のことは、誰にも分かりません。

でも、少しでも、その解決の方法があるとすれば、ぼくたち
は動くしかありません。

子孫たちのために、ね……。



★(第2章)

大きな尾びれを垂直に立てて、海に潜(もぐ)るクジラ。ところが、その撮影をしようとして海に潜ったら、海中は「プラスチックゴミ」ばかりでした。しかも海岸では、「プラスチックゴミ」を口にしたために断末魔に苦しむ大きなクジラがいます。それらが、この映画に、映し出されています……





まず、その映画について、少し述べておきます。

あまり詳しく述べますと、「営業妨害」になると困りますの
で簡単に(笑)、その概略だけ述べておきましょう。

世界の多くの科学者や識者が警鐘(けいしょう)を鳴らして
いる、この海洋プラスチック問題。

先述しましたが、じつに、年間800万トンもの「プラスチッ
ク」が海に捨てられていると言います。

そしてその大半は、海底に沈んでいるわけですね。

先述しましたように、そうして海面や海中を漂う「プラスチ
ック」たちは永久に分解さえされません。

そして、「マイクロプラスチック」となって食物連鎖の一部に
なっていくわけですね。

そして、最終的には、より濃密な姿になって、ぼくたち人間
の体に入り込んでくる。

だから、これは、クジラやウミガメなどの海洋生物たちだけ
の問題じゃなく、ぼくたち自身の未来にも当然、関わってい
るわけです。

そうした「プラスチックゴミ」による海洋汚染の実態につい
て、この映画は、「正面から」闘いを挑(いど)んでおりま
す。

オーストラリア人で、ニュースレポーターとして活躍するジ
ャーナリストの「クレイグ・リーソン」さんが監督を務(つ
と)めているんですね

2016年制作の映画です(先述しましたように、2020/11/13か
ら、日本でも各地で上映される予定になっています)。

このドキュメンタリーは、幼いころから「シロナガスクジラ」
に魅せられていて、その後、ジャーナリスト、フィルム・メ
ーカー、冒険家、となった「クレイグ・リーソン」さんが主人
公です。

このチームが「シロナガスクジラ」の撮影をするのですが、
その途中で、海に浮かぶ大量の「プラスチックゴミ」を目に
して、「あ然とした」ことが発端だったわけですね。

まあ、そうでしょう。

ぼくでもきっと、同じ体験をすれば、彼らと同じ思いになるの
じゃないかなあ。

海に潜(もぐ)れば、「プラスチックゴミ」。
海の底にも、「プラスチックゴミ」。
海面や海中にも、「プラスチックゴミ」。
海岸にも、「プラスチックゴミ」。

そして、クジラや鳥や魚たちの体からも「プラスチックゴミ」。

このような光景を目(ま)の当たりにすれば、誰だって、衝
撃です。

ただ、彼は、それを多くのかたに知らせて、少しでも海を取
り戻したいと「実行」に移した。

それが、立派ですよね。

もちろん、莫大な資金と、多くの学者などの協力者がいなけ
れば、実現しません。

でも、動き回ってそれらを実現させ、映画にするという、そ
のあたりの行動力が凄(すご)い。

ぼくなど、いつも頭で思っているだけで、なかなか目の前の
問題にとらわれて、動くことができません。

それでは、ダメなんですね。

「クレイグ・リーソン」さんは、なんと8歳ぐらいのときに、
科学雑誌で「シロナガスクジラ」を見て以来、その魅力に取
りつかれ、いつかはこのクジラの映画を撮(と)ろうと考え
ていたと言います。

ま、このあたりから、どうも、ぼくとは大いに異なっていま
す。

ぼくなど、8歳ぐらいのときは、いかにして妹の手にしてい
るおやつを、上手にかっぱらうか、そんなことばかり考えて
いましたからね(頭の体操にはなりましたけど)。

やはり、できる人は、子ども時代から凄(すご)い(笑)。

いずれにしても、大きな尾びれを垂直に立てて、海に潜(も
ぐ)るクジラ。

いかにも、ゴージャスで、素敵な光景ですよね。

潜るときの音まで、実際に聞こえてきそうです。

でも、その撮影をしようとして海に潜ったら、「プラスチッ
クゴミ」ばかりが、彼らの目に入ったわけです。

そして、さまざまな海洋学者や海洋生物学者たちの研究や見
解が紹介されて行きます。

海がどれだけ、この「プラスチックゴミ」で汚染されている
のか、そして、海の生き物たちがどれだけ苦しんでいるかを、
この映画は実際に教えてくれるわけですね。

とくに、人間というより、こうした「海洋生物たちの立場」
になった目線(めせん)がいい。

そのあたりは、ぼくの考えとぴったりです(まあぼくの場合
は、身近なワン君やニャンコの目線ですが。笑)。

そして、クジラ目(もく)の学者である「リンジー・ポータ
ー博士」たちといっしょに、撮影のために、インド洋のスリ
ランカ沖の海でクジラを探すわけですね。

そこで若いシロナガスクジラの撮影に、初めて成功します。

ところで、なぜスリランカなのかと言えば、この国では、30
年間も内戦が続いていたんです。

そのため、その海には手つかずの自然があるはずだと、勝手
に想像してしまったわけですね。

ところが、海の中から、水中カメラマンの「ダグ・アラン」
さんが海面を映したときに見えたものは、浮遊する大量の油
や「プラスチックゴミ」ばかりでした。

そして、海岸で断末魔に苦しむ大きなクジラ。
それらが映画に、映されます。

彼の体内で見つかったのは、大量の「プラスチックゴミ」で
した。

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