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●完全版:5/6(月)◆この「紅麹(べにこうじ)サプリ事件」で露呈した、日本の、凄まじいサプリメント事情と、その裏側

割引あり



◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2024年5月6日(月)号
No.4896

毎朝、早朝5時に、全世界に向けて2つの配信スタンドから、
合計約5200部を発行(日曜のみ休刊)

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、上部に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島
社新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけ
でなく、人としての生きかたを考えます。なんともユーモ
ラスな文体が人気のようで……。




本日の「完全版」は、100%掲載です。

本日の「短縮版」は、後半部分の大半を短縮しております。

(毎回、後半部分に大切なことを書いている場合が多いため、
もし全文をご希望のかたは、後述のnoteをご利用下さい)。

ところで、本文全体の著作権は山田博士にあります。
今後も、皆さんのために活動したいので、コピーや転送など、
法に触れる行為は、絶対にお止め下さい。

皆さんには関係がないと思いますが、よろしくお願いします。

本日も1日、お元気で!





やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、ぼくはいつもその
方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。





▼本日の目次▼

【1】

本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」です。

後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開するつもりです
が、いつになるかは未定です。ただ、毎回、読者限定で、こ
の欄で先行して提供しています(「短縮版」は、前半だけ)。

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を発表しています)

【2】

あなたやあなたの家族をいのち懸けで救う、山田博士作品集:

まだご覧になっていないかたのために、先日の内容を、再度、
案内しています。

★「山田語録」第2巻!
No.30~61

~楽しくなくては意味がない。意味が無くては楽しくない~
(総頁、90頁!)

【今回は、期間限定ですが、「嬉しい価格」でお譲りします】





【1】今回のタイトル

===========================

この「紅麹(べにこうじ)サプリ事件」で露呈した、日本の、
凄まじいサプリメント事情と、その裏側

~これは「機能性表示食品」なんですが、これって、第2次
安倍政権が後押しして、早急にできたものなんですね。高齢
者が増え、医療費の増大が迫っていたからです。医療費を抑
えるためにサプリが必要でした。そして大惨事が起きた~

===========================

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を発表しています。
お楽しみに!)

【目次(概略でもあります)】

★第1章

少しぐらいの病気の場合は、医療機関に行かずに、サプリな
どを使って、「自己責任で」治癒しなさい……と、国民に公言
したわけですね。その「機能性表示食品」の一つが、まさに、
今回のこの「紅麹サプリ」だったのです……

★第2章

高齢者たちは、経済的にどうのこうのというのじゃなく、た
だ単に、病院などへ行くのが面倒だ……などという理由で、
こうしたサプリを求めるわけですね。「情報弱者の高齢者」
をねらい打ちにした、こうした「紅麹サプリ」などは、かなり
販売されたのじゃないかなあ……

★第3章

じつは、1996年、アメリカの外圧によって、この日本でもサ
プリメントの販売ができるようになったのです。この事実を、
知っておいて下さい。何のことはない、アメリカの「貧困層
の人たち」が真っ先に飛びついたのがサプリだったのですね……

★第4章

いやむしろ、サプリを飲むことで、かえって危険な結果にな
ることが、さまざまなところで、明らかになっています。そ
の一つは、ビタミン剤など、いわゆる抗酸化物質であるサプ
リメントを摂取すると、逆にガンや心疾患のリスクを高める
というものです。つまり……






★第1章

少しぐらいの病気の場合は、医療機関に行かずに、サプリな
どを使って、「自己責任で」治癒しなさい……と、国民に公言
したわけですね。その「機能性表示食品」の一つが、まさに、
今回のこの「紅麹サプリ」だったのです……



「貧(ひん)すれど鈍(どん)せず」……と、言います。

え?
誰がそんな「素晴らしいこと」を言っているのかって?

ハハハ、ほら、いま、目の前のぼくが言っております(笑)。

まあ、普通は「貧すれば鈍する」……と言うのでしょうね。

でも、今回のこの「紅麹(べにこうじ)サプリ事件」は、そ
れらの影響も、色濃く影響を受けているのかもしれません。

と言いますのは、日本社会の経済事情が非常に悪い。

そのため、体の調子が少々悪くても、高価な医療費を払いた
くないからと、安易に、身近なコンビニなどで、サプリを
買ってしまう。

そして、それによって安心を得て、自分をごまかしてしまう
わけですね。

ただ、本当は、サプリのほうが、医院に行くより、ずっと高
くつくのですが……。

あるいは、経済的な事情じゃなくても、ブラック職場のため、
いつも人手が少なくて仕事が忙しく、病院にさえ行く時間が
取れない。

だから、ちょっと●●なんぞで……というかたも、いらっし
ゃるのでしょう(●●は、あとの「設問です」をご覧下さい)。

★★★

それらも、含めて、非常に「貧しくなっているいまの日本社
会」の現状が、今回のこの「紅麹サプリ事件」にも少し映って
いるような気もします。

ただ、今回の、この「紅麹サプリ事件」。

この裏側には、いったい何が隠れているのでしょう。

じつは、いま述べたような事情などじゃなく、もっともっと
奥深い理由がありました。

たまたまあなたが、この「紅麹サプリ」ナントカを口にして
いなかったから、ああ私は助かったわ……ということで済む
ことなのでしょうか。

いやいや、そうではない(笑)。

でも、今回のこの「紅麹サプリ事件」は、もう少し、違った
観点から見る必要があります。

じつは、「高齢者を狙った」ものだったからです。

★★★

今回の「紅麹サプリ」は、「機能性表示食品」のことでした。

そして、この「機能性表示食品」というものは、第2次
安倍政権が後(あと)押ししてできたもの、なんですね。

なぜ、当時、この「機能性表示食品」を……早急に社会に出
さなければならなかったのか。

なぜだと思います?

そのあたりを、ぜひ考えてほしいのです。

それこそが、今回のこの「紅麹サプリ事件」の謎(なぞ)を解
(と)く一つのカギになります。

つまり、この「機能性表示食品」とは、厳(きび)しい審査
も何も必要がなく、ただ届け出さえすればいいという「偽
(いつわ)りのクスリ」……のことだったんですね。

そう、「偽りのクスリ」。
つまり、「ウソのクスリ」のこと。

そんなものを、なぜいま政府は、日本社会に広めようとした
のか。

そして、多くのかたは、テレビやネットでの宣伝を通じて、
まんまと、この政策に乗ってしまった……。

簡単に老化を防ぐとか、ダイエットになるとか、膝関節(ひ
ざかんせつ)症がサッと良くなるとか。

そうでしたよね(違いました? 笑)。

★★★

つまり、この「機能性表示食品」の誕生とは、国民がなるべ
く、医療機関にかからないようにするための、誘い水だった
のです。

とくに高齢者たちを狙って、政府は、こう考えました。

現在の医療費のあまりにもの増大を、なんとかして抑えたい。

それには、官僚や議員たちの高収入については1円さえ減少
させず、あるいは、利権で潤(うるお)っているような人間
の収入は1円も減らさないで、医療費を抑えるには、この
「機能性表示食品」が出番なのだ、とね。

そして、少しぐらいの病気の場合は、医療機関に行かずに、
サプリなどを使って、「自己責任で」治癒しなさい。

……と、公言したわけです(暗にそうした)。

その「機能性表示食品」の一つが、今回のこの「紅麹サプリ」
だったのです。

★★★

この「偽りのクスリ」の市場は、凄いですよ。

なんと1兆円規模とも言われています。

どの企業も、認可も不要の、いとも簡単に製造できる、こう
した「機能性表示食品」であるサプリに手を出しました。

なにしろ、戦後の日本は、世界でも珍しい健康食であった
「日本食」を、みずから壊(こわ)してしまい、1億総病人
となってしまいましたので、少しの宣伝で、飛ぶように売れ
ます。

高齢者が増え、少しぐらいの症状があっても、わざわざ医療
者のところへ行くのは面倒だ。

それに、予約をし、病院や医院の待合室で待たされ、薬局で
もまた待たされ、医師や看護師たちからは「イヤなこと」ば
かり言われて、オカネを払う……(笑)。

まあ、誰だって、こんなこと、イヤですよね。

そして、自分の食生活だけはけっして変えようとせず、体の
不調をナントカしたいというかたたちは、いかにもすぐに
ナントカなるという、宣伝コピーを見て、たちまちコロリ……
となるわけです。

ところで……。




★第2章

高齢者たちは、経済的にどうのこうのというのじゃなく、た
だ単に、病院などへ行くのが面倒だ……などという理由で、
こうしたサプリを求めるわけですね。「情報弱者の高齢者」
をねらい打ちにした、こうした「紅麹サプリ」などは、かなり
販売されたのじゃないかなあ……


ところで、今回の、この「紅麹サプリ事件」。

いったい、どういうものだったのか、先に、軽くお話しして
おきましょうか。

まず最初に、この「紅麹サプリ事件」で亡くなったかたの数か
ら。

なんと、5人が死亡、そして157人以上が入院、という事態
です(2024/03/28現在)。

凄(すさ)まじい「大事件」が、突然、目の前に現れました。

つまり、小林製薬が製造した、紅麹を原料に使った「機能性
表示食品」(サプリメント)を摂取した人たちが、腎疾患
(じんしっかん)などを発症したのです。

同社の製造した3種類の紅麹関連製品とは、下記のとおり。

「紅麹コレステヘルプ」、
「ナイシヘルプ+コレステロール」、
「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」)

これらの自主回収を、同社は発表しています(2024/03/22)。

★★★

でも、遅きに失している感は歪(ゆが)めません。

なぜなら、この小林製薬が、腎疾患の症例が出たことを初め
て把握したのが、2024年1月15日のことでしたから。

しかし、これらの紅麹関連製品に腎疾患の危険性があること
を同社が世間に公表したのは、先述したように、同年3月22
日。

つまり、これほど人体に影響を及ぼす可能性がある情報を公
表するまでに、なんと2か月以上も費やしているわけですね。

慎重に、しかも調べ尽くして……という気持ちは分かります。
しかし、それにしても、遅い。
遅すぎる。

社内で、ナントカ穏便にできる方策はないものかと、みんな
で練っていたのじゃないか、とも考えられます。

だって、もし公表すれば、その損失は莫大になりますからね。
株主たちからも、非難の声がごうごう、でしょうし……。

★★★

この「紅麹」とは、何なのか。

「紅麹(べにこうじ)」は、お米などの穀類に紅麹菌を繁殖
させて作られるものなんですね。

昔から、食品の着色料などとして使われてきたものです。
そのため、それ自体は、そう問題なものではないようですね。

「紅麹」」に含まれる「ロバスタチン」という成分は、コレ
ステロールを低下させる作用があるとされているほど。

そのためか、「紅麹」由来の健康食品なども、多く販売さ
れているようです。

ただ、この「紅麹菌」の中には、「シトリニン」というカビ
毒を生成するものもあって、それは腎臓の病気を引き起こ
す心配もあると言われています。

欧州では、「紅麹」由来の健康食品による健康被害が報告さ
れているようですよ。

EU(欧州連合)は、健康食品に含まれるこの「シトリニ
ン」の基準値を設定しています。

★★★

そのため、もし、先述したような対象商品を口にしていた場
合は、「おしっこの出が悪くなった」「手足がむくむように
なった」などの症状があれば、念のため、お近くの医療機関
で相談されるといいでしょうね。

この「紅麹サプリ」は、先述しましたように、「機能性表示食
品」です。

「機能性表示食品」とは、そのパッケージに、健康の維持や
増進に役立つという食品の機能を表示したもの。

でも、この商品の販売前に……(省略)。

(((()「短縮版」では、これ以下を省略しています))))

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