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●完全版:10/19(月)◆「使い捨てプラスチック」はコロナウイルスに強いのだろうか。いやいやじつは、逆だった!【注】 本文のリンクが開かない場合は、コピーして検索窓に貼り付けて下さい。


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     ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

     ★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

    (本誌は、100%掲載の「完全版」です)

       2020年10月19日(月)号
            No.3858

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2配信スタンドから合計
約5200部を発行(日曜は休刊です)。創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、冒頭に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。ご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社
新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけでなく、
人としての生きかたを考えます。なんともユーモラスな文体
が人気のようで……。



やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空でのんびりと旅をする雲を眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。

   


             ▼目次▼

【1】山田の電子本「社会の裏側!」の本邦初原稿です:

  「使い捨てプラスチック」はコロナウイルスに強いのだ
  ろうか。いやいやじつは、逆だった!




___________________________

【1】
    ▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦初原稿▼

 (毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみにしていて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として公開する予定ですが、
読者のかただけには、いち早く、こうしてご案内しています。
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【今回のタイトル】
           ↓ ↓ ↓

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「使い捨てプラスチック」はコロナウイルスに
 強いのだろうか。いやいやじつは、逆だった!

~「プラスチック」が安全なんだという情報を、石油企業た
 ちが垂れ流しています。そしていま、世界中で「プラスチ
 ックゴミ」が山積みです。世界中の専門家たちの声とは~


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           【目次】
★毎回、ただタイトルの内容だけじゃなく、山田の思いを 
述べています。その部分も含めてお役立に立つことを……。



★(第1章)

ところが、じつはこの「新型コロナウイルス」に対して「使
い捨てプラスチック」は、まったく効果がないという事実。
そのことを、世界中の専門家たちが、伝えています。ところ
が、そうした声を、マスコミたちは取り上げない。本当に取
り上げないんですね。だから、またぞろぞろと……

★(第2章)

病院のような水準を求めるなら別ですが、プラスチックは、
本質的に衛生的というわけではないのです。細菌やウイルス
はプラスチック上でも、他の物質上でも、同じように生きの
びることができますしね。そして石油企業たちの蠢きとは……

★(第3章)

最初のボタンを掛け間違えれば、あとはずっと間違いが永久
に続きます。いまのように、「プラスチックゴミ」が世界に
溢(あふ)れている現状は、まさにそのためだと思いません
か。そうそう、コカ・コーラ、ネスレ、ペプシコの3社が、
なんと2年連続で、「プラスチックゴミ」汚染企業のトップ
3になっていました……(笑)


              ★
              ★
              ★





★(第1章)

ところが、じつはこの「新型コロナウイルス」に対して「使い捨てプラスチック」は、まったく効果がないという事実。そのことを、世界中の専門家たちが、伝えています。ところが、そうした声を、マスコミたちは取り上げない。本当に取り上げないんですね。だから、またぞろぞろと……





「あ、マグカップで、お願いね!」

いつものように、カフェのレジで、ぼくは女性店員さんに、
軽くそう伝えました。

すると、彼女の動きが突然止まり、困ったような顔をしなが
ら、ぼくのほうを見るんですね。

「えっと……先日から、店内用もすべて、紙コップになって
しまったんですう」

このやりとりの光景は、2020年が始まってしばらくしてから
だったように思います。

ぼくは、心の中で、「さあ、この店の片隅で、残りの原稿をま
とめるぞ。いつもニャンコたちと戯(たわむ)れたりして、
怠けているからなあ。急ピッチでしないと、もう締め切りに
間に合わないし……」

なんて心の中で腕めくりをしながら、張り切っていたのです。

でも、この店員さんのこの返事で、ぼくは、まるでニワトリ
の声を出していました。

「オットトトトト、トト~ト、トト~ト」

いやあ、驚きましたねえ。

いままで、ぼくたちは、この日本を、少しでも使い捨て社会
から脱却させようと、いろいろな方面で汗水流しながら運動
し、張り切ってきたのじゃありませんか。

違いますか。

そのためもあり、それまではどこへ行っても、使い捨て容器
が蔓延(まんえん)していたのに、最近は、やっとどの店で
も、使い捨てストローを止めたりして、少しずつこの思想が
浸透してきたばかりだったのです。

ああ、それなのに、それなのに……。

ぼくはもう、頭から水を一粒、ピチッとかけられたような気
持ち。

もちろん、この原因は、あの憎(にっく)き「新型コロナウ
イルス」なんですね。

このウイルスは、ただ単に体を壊すだけじゃなく、身近のこ
のようなところにまで、牙(きば)を剥(む)き出してきま
した。

この調子じゃ、プラゴミや紙ゴミは、どんどん増えて行くじ
ゃないですか。

地球上の、とくに途上国にいる人たちの健康は、今後、いっ
たいどうなって行くのです?

ぼくは思わず、プラゴミの山のそばで遊んでいる子どもたち
の無邪気な笑顔や、悲しんでいる大人たちの顔を、思い浮か
べたものです。

このコロナ禍(か)では、「使い捨てプラスチック」を使う
ほうが安全なのでしょうか。

どう思います?

「使い捨てプラスチック」のほうが、「新型コロナウイルス」
対策には良いのでしょうか。

じつは、この「使い捨てプラスチック」に替えることが、
「新型コロナウイルス」対策になるんだと報道させたのは、
ほかならぬ、「石油企業たち」だったのです。

いままでのように、「使い捨てプラスチック」への反対の動き
がどんどんと広がっているいま、彼らは、将来に一抹(いち
まつ)の不安を抱いていたわけですね。

だから、「新型コロナウイルス」は、ちょうど神様です。

この機会に、いままで以上に、どんどんと「プラスチックゴ
ミ」……あ、いや違った「プラスチック製品」……を売ろう
と考えました。

ところが、じつは、この「使い捨てプラスチック」は、「新
型コロナウイルス」対策にもなんにもならないのです。

皆さん、驚かれるでしょうが、そうなんですね。

当たり前のような顔をして、マグカップより紙コップを使っ
たりしていますが、そんなことで、「新型コロナウイルス」
を押さえることはできません。

なにしろ、皆さんは、省エネだとか、エコだとか……、その
ような言葉に弱い。

そう言われれば、即、そちらになびきますし、それらに対し
て反対することは、世間が許さないように思うわけですね。

とくに日本社会は、そう。

隣の人がマスクをすれば、みんなする。
向こうから歩いてくる人がマスクをしていれば、慌てて、ポ
ケットをまさぐる(笑)。

みんなと「同じことをするのが幸せ」なんですね(笑)。

まあ、こうしたことが、欧米や中国などとは違って、日本を
長年、一つの国としてまとめてきた立派な要因だったのかも
しれませんが……。

みんなと同じことをする。

ところが、じつはこの「新型コロナウイルス」に対して「使
い捨てプラスチック」は、まったく効果がないという事実。

そのことを、世界中の専門家たちが、伝えています。

ところが、そうした声を、マスコミたちは取り上げない。
本当に取り上げない。

ま、そうでしょうなあ。

●●企業なんていう「大切なお客様」のご機嫌をそこねるよ
うな報道を、誰がしますか(●●は、下記の設問をご覧下さ
い)。

ところで、その紙コップの紙の部分も、もちろんゴミになり、
それを燃やすとものすごい有害物質を出します。

ま、これについては以前にメルマガで詳しく述べましたので
ここでは割愛(かつあい)しますが、でも、このコップのフ
タ。

このフタは、「プラスチック」です。

そうですよね。

そうじゃなくて、「紙製のフタ」にストローを突き刺して飲
んでいる人なんて、いままで見たこともありません。

ところが、このフタの「プラスチック」こそ、トンデモナイ
物質で作られていたのです。

じつは、ぼくはそのことを、皆さんもうご存じの小冊子版
「暮しの赤信号」第12号で、1978年に公表しました。

えっと……その当時、あなた、この世にいました?(笑)

あるいは、当時、大人でしたか?

ぼくは、きっとこの物質が近い将来、大問題になると予感し
たのです。

そのため、この小冊子版「暮しの赤信号」シリーズの、早め
の巻で、これをまとめて、公開しました。

これが学校で副読本として広く活用され、当時、子どものと
きにこれを読んでいまなお、気をつけていらっしゃるかたも
大勢います。

でも、それを読んでいないあなたは、初めての衝撃問題です
よね。

その問題材質は、「PS」……。
つまり、ポリスチレン。

皆さんが、発泡(はっぽう)スチロールとして使っている、
あの白いフワフワの容器も、「スチレンと同じ意味」なんで
すね。

お、突然、目を輝かされましたね(笑)。

この「新型コロナウイルス」の事態で、この「PS」が急速
に広がりつつあります。

ぼくはその結果を怖れます。

ただ、それについては、今回はお話ししません。
関心のあるかたは、ぼくの小冊子版「暮しの赤信号」などで、
お調べ下さい。

今回は、この「新型コロナウイルス」の事態の中で、誰が言
い始めたのか、この「使い捨てプラスチック」が、またまた
使われ始めたこと。

ところが、それはまったく「新型コロナウイルス」には効果
がなかったこと。

たとえプラスチックでも、「新型コロナウイルス」たちは、
平気で生き延びること。

いや、ほかのものより逆で、かなり長い時間、生き延びるこ
と。

そのあたりを、今回は述べてみます。
ぜひ、今後に生かして下さい。

そして、そのために、石油企業たちが、どのように蠢(うご
め)いているのかを、少しお話ししておきます。

いやあ、なんとも姑息(こそく)ですよね。

ただ、こうしたことは、ぼくたちが見えないだけ、なんです。

つまり……。




★(第2章)

病院のような水準を求めるなら別ですが、プラスチックは、本質的に衛生的というわけではないのです。細菌やウイルスはプラスチック上でも、他の物質上でも、同じように生きのびることができますしね。そして石油企業たちの蠢(うごめ)きとは……



ぼくは、すべての「プラスチック製品」が不要だとは、思っ
ていません。

これだけ、軽く、強いものは、やはり、人類に大きな貢献を
してきたことは間違いないでしょうしね。

とくに、「プラスチック」は、医療現場などでは、いわば必
需品です。

介護や医療などの分野で、こうした労働に関わる人たちが、
こうした「プラスチック」製品を使うのは仕方ないことだと
思っています。

これらの製品が、すべてガラスや陶器や紙製品であれば、と
うてい、まともな作業はできませんからね。

重いし、割れるし、洗うのは大変だし……。

それに、自分たちの体を、ウイルスなどの病原菌から守るた
めにも、それは必要でしょう。

ただ問題は、ぼくたちの身の回りで、あまりにも多くこの
「プラスチック製品」が使い過ぎられていないかどうか。

とくに、「食べものの容器や包装など」に、こうした「使い
捨てプラスチック」を使うのは、どうなのか。

問題は、そこでしょうね。

はたして、こうした「使い捨てプラスチック」が特別、衛生
的なのか。
そして、「新型コロナウイルス」を防ぐほど、衛生的なのか。

じつは、2020年の6月に、すでに世界中の専門家たちが、
そうじゃないんだということを、発表しています。

2020年になって世界が大騒ぎしていたのですが、この発
表が、なんとも早いものでした。

きっと、このままでは、世界中で「プラスチックゴミ」が
急増することを怖(おそ)れて、専門家の皆さんがたは、
頑張って下さったのでしょうね(笑)。

こうした共通の見解は、世界の18カ国、119名の科学者、
学者、医師などが、この声明に署名して発表したものです
(出所:「greenpeace」2020/07/09 )。

それによりますと(以下羅列[られつ]して説明します)…。


1)使い捨てプラ包装が、とくに衛生的というわけではない
  ようです。

病院のような水準を求めるなら別ですが、プラスチックは、
本質的に衛生的というわけではない。

細菌やウイルスはプラスチック上でも、他の物質上でも、同
じように生きのびることができる。

プラスチックの表面や包装容器の中にも、とどまることがで
きる。

そのため、プラスチックがとくに優れた素材というわけでは
ない。

実際に、「ニュー・イングランド・メディカル・ジャーナル」
に掲載された研究によれば、「新型コロナウイルス」は、プ
ラスチックの表面では2~3日間、段ボールの上では24時
間生きられるという結果が発表されている。

そのため、たとえ果物(くだもの)でも野菜であっても、そ
れらがビニールで梱包されていたとしても、食べる前には、
しっかり洗いましょう……と、研究結果は示している。


2)食品や包装から、「新型コロナウイルス」に感染するこ
  とは、めったにないようです。

「新型コロナウイルス」は、多くの場合、人と人との接触で
感染する。

そのため、アメリカのCDC(疾病[しっぺい]管理予防セ
ンター)によれば、食品やそのパッケージから感染すること
はめったにないとされている。

使う時に流水で洗ったり、しっかりと火を通したりすれば、
それだけで安全である。


……まあ、このような見解を、概略、発表しているんですね。

どこにも、石油企業たちが望むような「使い捨てプラスチッ
ク」をどんどん使いましょう……という見解は、載っており
ません(笑)。

不思議ですよね。

なのに、どうして、大手のカフェチェーンなどが、率先して
「使い捨てプラスチック」などを使い始めたのでしょうか。

ぼくの知っているある店では、それまでガラス容器に入って
いた「グラスビール」が、あるとき、「プラスチックビール」
に早変わりしていました(笑)。

こんな、ペニャペニャの軽いプラスチック容器に入ったビー
ルなんて、飲めますか。

野原でのハイキングじゃなく、都会の真ん中のカフェで、
ペニャペニャの容器で、ビールなど飲めます?……(あ、ぼ
くのことじゃなく、ほかのお客さんの気持ちです。笑)。

たとえ「リユース(一度使ったもの)」の容器であっても、
洗浄剤やお湯などで洗えば、きれいにウイルスは除去できる
と、この見解では言っています。

ちなみに、余談ですが、皆さん、マスクは、どのようにして
洗っています?

ぼくは、まさしく、いま述べたような方法で洗っています。

つまり、マスクを熱いお湯につけて、左右にジャブジャブし
ます。
そのあと、水で薄めて、今度は固形石鹸を、マスクの両側に
こすりつけて数回動かし、あと水で洗えば、できあがり。

ものの数分です。

そして洗い場に、洗濯バサミでプラ下げておけば、しずくが
ポタポタおちて、翌朝には乾いています。

ま、外にでもどこにでも干して構いませんが、夜だと外に干
すのが面倒なので(昼間洗う人は、外に干して下さい。笑)。

例の「エコバッグ」なるものも、アメリカでは、使用禁止に
した州も多くあるようです。

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