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●完全版:7/25(月)◆冷凍マグロの産地偽装に見る、ドロドロとした水産業界の闇。中国産を台湾産として販売していたとはね

難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。



◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆

ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2022年7月25日(月)号

No.4384

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、当方とは無関係です。

◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。





本日の「完全版」は、100%掲載です。
山田のすべてを、受け取って下さい。

本日の「短縮版」は、省略しています。
でも、人生のヒントになれば嬉しいです。





やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。





▼本日の目次▼

【1】

本日は、公開前の、電子書籍「社会の裏側!」
の新作原稿です。後日、公開する予定。

(隔週月曜日に、ここで発表しています)

今回のタイトル
↓↓↓

冷凍マグロの「産地偽装」に見る、ドロド
ロとした水産業界の闇。過去数年間、中国
産を台湾産として表示販売していたとは!






==================

【1】

本日は、公開前の、電子書籍「社会の裏側!」
の新作原稿です。後日、公開する予定。

(隔週月曜日に、ここで発表しています)

~本日の「短縮版」のほうでは、前半だけ
を掲載しておりますので、ご了承下さい~

==================



今回のタイトル
↓ ↓ ↓
__________________

冷凍マグロの「産地偽装」に見る、ドロド
ロとした水産業界の闇。過去数年間、中国
産を台湾産として表示販売していたとは!

~そのような「産地偽装」が起こっても平
然としている水産業界の黒い土壌(どじょう)。
それらをどう見直せばいいのでしょうか~

__________________





【目次】……と言うより、レジメのように
内容を記載しておりますので、これだけで、
およその概要が分かるかと思います。

★(第1章)

多くのかたは、外食などで食べている、あ
の甘い味で、添加物漬けの「和食」が健康
食だと……思っていらっしゃる。しかも、
それに加えて、今回ここで述べているよう
な「産地偽装」問題が出てきました……

★(第2章)

今回、食品表示法に基づいて、水産加工会
社の「築地魚市場」(東京都)という名前
の企業に、是正指示がなされました。なん
と、2万3530匹(約1376トン)が、「中国
産を台湾産と表示」するなどの不適正な表
示がされていたと……

★(第3章)

ぼくは、いまの水産業界の「自浄作用」に
は何も期待できないと思っています。もし
業界みずからで自浄できるなら、もうとっ
くに解決しているはずだからです。二宮尊
徳サンの言葉「道徳なき経済は犯罪である」
を胸にして、ぜひいま、ゼロから立ち直っ
てほしい……







★(第1章)

多くのかたは、外食などで食べている、あ
の甘い味で、添加物漬けの「和食」が健康
食だと……思っていらっしゃる。しかも、
それに加えて、今回ここで述べているよう
な「産地偽装」問題が出てきました……





つい先日のお話です。

このメルマガで、ぼくは、なぜ先進諸国の
中では一人、日本だけがガンの死亡数が増
え続けているのだろう……という疑問点を
述べました。

覚えていらっしゃいますか。

欧米では、だいたい毎年5%ずつ、ガン死
亡数が減っている。

なのに日本では、ガンの死亡数増加が止ま
らないんですね。

いったいなぜなのか。

1995年の時点では、日本もアメリカと同
程度でした。

でも、それ以降は、その差はどんどんと開
いていっているのです。

こんな悲しいことって、ありますか。

★★★

まあ、それらの原因などについては、先日
のメルマガ「暮しの赤信号」がもしお手元
にあれば、再度ご覧下さい(2022/07/23号)。

高齢者数の増加だけが原因ではないんです
ね。

日本の医療は、先進国の中でもトップクラ
スと言われておりますし、しかも、とくに
手術の技術においては世界一、……だそう
です。

それなのに、ガン死亡者が増え続ける。

ぼくは、「いまの」日本人の健康状態は、
自分たちで思うほど良くはないと思ってい
ます。

いや、むしろ悪くなっている。

それなのに、多くのかたは、外食などで
食べている、あの甘い味で、添加物漬け
の「和食」が健康食だと……勝手に思っ
ていらっしゃるわけですね。

★★★

現状を、ちょっと冷静に振り返ってみま
すと、現在の日本では、食生活の欧米化
がどんどん進んでおります。

肉の摂取量は、この50年間で約10倍にも
なっている。

もちろん、乳製品の摂取量も増えました
しね。

ご老人たちも、平気な顔で、アイスなど
の●●を口にされている(●●は、下記
の設問をご覧下さい)。

そして、脂肪分は、この50年間で約3倍
にも増えているんです。

それなのに、野菜や果物の消費量は、逆
にどんどんと減少し、なんとアメリカを
下回っているわけですね。

これじゃねえ。

★★★

そして、どれだけ日本が「長寿国」だな
んて言っても、それは「長寿」ではなく、
ただの「長命国」に過ぎないわけです。

長寿とは、高齢の本人も周囲の人も「寿
(ことぶき)になる」こと。

つまり、みんなが「幸せ」になること。

どれだけ長生きしても、医療器具に支え
られながら体中に管を巻き付けられて
ベッドに伏していても、それは、けっし
て「寿」じゃない。

そう思いませんか。

そのような老後を、ベッドの上で、あな
た、過ごしたいですか(笑)。

その意味で、高齢者も若者も子どもも、健
康状態がかなり悪くなっているのが、いま
の日本です。

気が付けば、欧米などよりグンと規制が緩
和された農薬の量や、添加物まみれの食事
のせいで、ね。

それを、まず、自覚してほしい。

★★★

ところが、それに加えて、今回ここで述べ
ているような「産地偽装」問題が出てきま
した。

もう、ぼくは、空を見上げて、うなだれて
おります(ちょっと山田サン、空を見上げ
ながら、うなだれることなどできないわよ
……という声。まあまあまあ、笑)。

これでは、日本人の健康寿命が下がるのは
無理もありません。

今後も、いまの状態が改善されない限り、
下がり続けるはずでしょう。

これは間違いありません。

だって、今回述べることは、本当に氷山の
一角なのですから。

中国産の冷凍マグロが、なんと台湾産と表
示されて、築地から(現在は豊洲[とよす]
から)全国に出回っていたとはねえ。

もう驚きです。

この事件。

いったいどういうことなのかと言いますと…。




★(第2章)

今回、食品表示法に基づいて、水産加工会
社の「築地魚市場」(東京都)という名前
の企業に、是正指示がなされました。なん
と、2万3530匹(約1376トン)が、「中国
産を台湾産と表示」するなどの不適正な表
示がされていたと……





今回は、たまたま冷凍マグロの「産地偽装」
についてなのですが、何度も言いますが、
こんなこと、本当に氷山の一角なんです。

いつだったかも、この欄で述べた「熊本産
アサリ」の問題も、業界ぐるみでの偽装表
示でした。

中国産のアサリを熊本産アサリ……だとし
て、全国で販売していたのでしたね。

しかも、地元の「漁協」までもが協力し
て……。

もうこうなると、何を信用していいのか分か
らなくなります。

人間不信。

★★★

そのような言葉が頭をよぎります。

悲しいことです。

とくにぼくなど、他人をわずか1ミリでも
疑うことのできない人間にとっては、本当
に辛(つら)い。

今後、どう生きればいいのか(少し、大げ
さ?)。

今回は、以前のように、汚れた中国の水で
育った「熊本産アサリ」のときとは事情が
少し異なっています。

冷凍マグロですからね。

でもそんなことより何より、こうした「産
地偽装」そのものが大手を振っておこなわ
れていること自体が問題だと思っています。

もし、こういうことが野放しとなれば、業
者のやりたい放題ですから。

そして、「良心的な業者」が消えてしまい、
「平気で悪いことをする業者」だけが生き
残る。

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