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●完全版:10/26(月)◆旅行会社の「HIS」よ、南国の土地を壊し生物が悲しむ「パーム油発電」は、世界に逆行してるぞ!(リンクが開かない場合は、コピーして検索窓に貼って下さい)


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     ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

     ★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

    (本誌は、100%掲載の「完全版」です)

       2020年10月26日(月)号
            No.3864

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2配信スタンドから合計
約5200部を発行(日曜は休刊です)。創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、冒頭に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。ご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社
新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけでなく、
人としての生きかたを考えます。なんともユーモラスな文体
が人気のようで……。

         ★(再々・)お知らせ★

~先日、「YouTube放送・14」をアップ
しました!~(コロナで、外食や中食が
増えているため、再度ご覧下さい)



    ↓ 下記が、その【YouTube放送のタイトル

あの「マクドナルド」が、皮肉にも、外
食好きのぼくたちの目を覚まさせてくれ
たとはね!

~以前、中国のマクドナルドや吉野家
などに、成長ホルモン漬けの鶏肉が使わ
れていて大問題になりました。でも、中
国食品だけじゃなく、日米の食品企業
たちの内情も、じつはそれ以上でした。
つまり……~

YouTube放送・14→            
 https://youtu.be/88XTetKQlYQ

当日の朝に、ぼくが食べた自慢の料理と、
その簡単な作り方も述べておきました。
真似て下さい。美味しかった……(笑)。

(イヤホンでお聴き下さい。音が飛び出しますので、当
 初の音量は低くして下さい。どうぞ、ごゆっくりと)





やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空でのんびりと旅をする雲を眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。

   



             ▼目次▼

【1】山田の電子本「社会の裏側!」の本邦初原稿です:

  旅行会社の「HIS」よ、南国の土地を壊し、生物を悲
  しませる「パーム油発電」は、世界に逆行しているぞ!




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【1】
    ▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦初原稿▼

 (毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみにしていて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として公開する予定ですが、
読者のかただけには、いち早く、こうしてご案内しています。
___________________________


        【今回のタイトル】
           ↓ ↓ ↓
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旅行会社の「HIS」よ、南国の土地を
壊し、生物を悲しませる「パーム油発電」
は、世界に逆行しているぞ!

~ぼくの故郷の隣町の舞鶴では、日立造船が計画していた
「パーム油発電」を、住民たちが撃退させましたよ~

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           【目次】
★毎回、ただタイトルの内容だけじゃなく、山田の思いを
述べています。その部分も含めてお役立に立つことを……。



★(第1章)

もし、自然、ロハス、リサイクル、省エネ、再生、廃棄物処
理、再処理……なんていう言葉が付いていたら、まず指を唾
(つば)でたっぷりと濡らしてから、自分の眉(まゆ)に当
ててほしい(笑)。今回述べる、この「パーム油発電」は、本
当に再生可能エネルギーなのでしょうか……

★(第2章)

じつは、もうすでにこの「パーム油発電」が稼働している町
があります。京都府の福知山市。ところがその周辺の住民た
ちの多くが苦しんでおり、その健康被害を、ある団体が集計
していました。それによりますと……

★(第3章)

この「パーム油」は、アブラヤシの実(み)から採れる植物
油のこと。お菓子やクッキーなどの多くの食品に「植物油脂」
や「ショートニング」という原材料名で書かれています。と
ころが、熱帯雨林を伐採しなくてはならない。その面積は、
なんと1時間に300個のサッカー場の広さだとか……

★(第4章)

熱帯雨林の「泥炭地(でいたんち)」をかき混ぜますと、泥
炭地にある大量のCO2(二酸化炭素)やメタンが空中に放
出されます。これが問題なんですね。森林減少は、世界の温
室効果ガス排出原因のおよそ15%も占めるとも言われてい
ます。そのため、欧米では「パーム油」燃料利用の禁止へと
動いているわけなんですが、なぜか日本では……


              ★
              ★
              ★




★(第1章)

もし、自然、ロハス、リサイクル、省エネ、再生、廃棄物処理、再処理……なんていう言葉が付
いていたら、まず指を唾(つば)でたっぷりと濡らしてから、自分の眉(まゆ)に当ててほしい(笑)。今回述べる、この「パーム油発電」は、本当に再生可能エネルギーなのでしょうか……



ぼくたちは、省エネ、ロハス、エコだとかの言葉には、本当
に弱い。

そうじゃありませんか。

それらの言葉の前では、何も反論ができず、うつむくしかあ
りません(笑)。

誰しも、環境などを汚したくはないんですね。

そして、他人様(ひとさま)にも迷惑はかけたくはない。

ついでに山田サンにも、1ミリも苦労はかけさせたくはない
(そうですよね? 笑)。

まあ、いつもそう思っているのが、普通の日本人じゃありま
せんか。

きっと、あなたもそうですよね。

ところが、企業たちは、それを利用してくるわけですね。

とくに、「フクシマ」(東日本大震災、2011.3.11)の東電の原
発大事件のあとでは、日本のエネルギーをナントカしなくち
ゃならない、ナントカしなくちゃならない……と、多くのか
たは心を痛めているはずです。

原発などで、あの悲劇を、二度と繰り返してなるものか。

あれだけ多くの人命を失い、たくさんの犠牲を払った日本人
は、みんなそう思ったはずです。

あの原発さえ無ければ……と、ぼくも、本当に、そう思いま
した。

もしあの場所に原発が無ければ、外国からの援助隊を受け入
れることもできただろうし、多くの日本人が、現場に行って、
もっともっと多くの人命を救えたことでしょう。

それができなかった。
ぼくも行けなかった。

もし、あそこに原発が無かったら……。

どれだけ多くのかたが、そう悔(く)やんだことか。

東京にいても、福島へ助けに行くこともできない、あの歯が
ゆさ。

そして、そのあと、もう何年も経っているのに、まだまだ、
原発問題は、解決しそうにない。

放射性物質に汚染された水をどうするのかなんて、いまだに
揉(も)めております(2020/10/26現在)。

このような悲惨な原発が、この日本にはひしめいていたわけ
ですね。
そして、「コトが起こる」まで、誰も気が付かなかったので
す。

そのため、「原発」に替わるもの。

子孫にまで影響を遺(のこ)さない方法で、ナントカ電気を
作ることができないものか。

多くの人たちが、そう思いました。

そして企業たちは、そのような動きに乗って、いかにも国民
受けするような行動を始めたわけですね。

その名前も、いかにも……という文言(もんごん)にして…。

ただ、以前にも、この欄で述べたのですが、「一見、●●に
良さそうな名前」の文言には、「絶対に」注意して下さい(●
●は、下記の設問をご覧下さい)。

その場合は、一度、立ち止まる。

もし、自然、ロハス、リサイクル、省エネ、再生、廃棄物処
理、再処理……なんていう言葉が付いていたら、まず指を唾
(つば)でたっぷりと濡らしてから、自分の眉(まゆ)に当
ててほしい。

つまり……眉唾物(まゆつばもの)が多い、ということ(笑)。

今回述べる、この「パーム油発電」は、本
当に再生可能エネルギーなのでしょうか……

周囲を見渡せば、なんと多いことか。
そう思いませんか。

本当に、驚きます。

いまの日本社会は、昔のような封建社会でもなく、軍国社会
でもなく、どこやらの独裁社会でもないため、政府や企業た
ちが、一方的に「これを使え……」なんてことを言えば、猛
反対を食らいます。

つまり、かえって逆効果になるわけですね。

だから、「国民受けする文言:を持ち出してきます。

そして、国民自身に、自分でそう考えて行動しているのだ…
…と思わせるわけですね。

自分でそう思って動いているのだから、これは強い。
そのとおりに、国民は「自主的に喜んで」動くことになりま
す。

そのため、それらのキャッチフレーズをどう作るか(いわゆ
るコピー)、それこそに、企業や政府は全力を挙げるわけで
すね。

だって、それこそが、彼らの「いのち」なのですから(笑)。

そのため、あの「フクシマ」のあと、原発に代わるものとし
て、さまざまなエネルギー対策が出てきました。

よく聞くだけでも、バイオマス発電、地熱発電、水力発電、
太陽光発電、そして今回の「パーム油発電」などなど。

これらは笑えますが、「再生可能エネルギー」なんて言われ、
これも、なんとも響きのいい言葉で、語られます。

そうですよね。

再生可能……。

この言葉の前では、みんな無口になってしまいます。
反対など、できません。

でも、今回述べる、この「パーム油発電」は、本当に再生可
能エネルギーなのでしょうか。
そのまま、黙って、見ていてもいいのでしょうか。

じつは、数年前に、このメルマガで、この「パーム油発電」
について、その隠れた問題を述べたことがあります。

ところが、その後、どうなっているのか。

嬉しい知らせと同時に、悲しい知らせもあるわけですね。

そのため、皆さんの近所で、このような動きがもし出ていれ
ば、ぜひ、今回述べることを参考になさってほしい。

そして、少しでも、子孫たちに笑顔を遺(のこ)してやって
ほしい。

間違っても涙粒(なみだつぶ)じゃなく……。

あの原発のように、「コトが起こってからでは」、もう遅いの
ですから。


★(第2章)

じつは、もうすでにこの「パーム油発電」が稼働している町があります。京都府の福知山市。ところがその周辺の住民たちの多くが苦しんでおり、その健康被害を、ある団体が集計していました。それによりますと……


ところで皆の衆……(最近、「皆の衆」ばやりのような。笑)。

今回、改めて、この「パーム油発電」を取り上げたのは、ほ
かでもないんです。

ある企業が、「多くの人たちの反対を押し切って」、この発
電を無理矢理スタートしようとしている現実があるからなん
ですね。

もちろん、一つの企業が何をしようと、それは自由です。

個人が何をしようと、法に触れない限り誰も非難する権利な
どありませんし、企業も、ある意味、それと同じでしょう。

ただ、個人とは異なり、企業の場合は、その影響があまりに
も大きい。

つまり、今回のこの「パーム油発電」については、多くの反
対がありました。
現在、分かっているだけでも、20万人もの署名を集めています。

これは尋常(じんじょう)じゃない。

どこかに、「深~い問題」が隠れているはずです(笑)。

そう思えませんか。

ぼくのように、いつもは頭の回転がだいぶ鈍(にぶ)い人間
でも、何かがプンプンと匂ってくるわけですね(ワン君じゃ
ありません)。

そのため、未来をいつも真剣に考えていらっしゃる皆さんに、
今回、ぜひお知らせしようと思いました。

そして、あなたのそばで同じことが起こっていれば、ぜひ参
考にして下さい。

もう、驚くことばかりです。

その企業とは、旅行大手の「株式会社エイチ・アイ・エス
(HIS)。

各地にある大型ショッピングセンターなどに、よく出店して
いますよね。

資本金が、110億円ある企業です。
社会に与える影響は、半端(はんぱ)じゃありません。

このHISが、宮城県角田(かくだ)市で、「パーム油」を
燃料とする 41メガワットの発電所の建設を、2019年に始
めていました。

その原料として、年間約7万トンのパーム油を輸入すると言
います。

ところが、この発電所建設に対して、これが「熱帯林を破壊」
し、「石炭以上の二酸化炭素を発生させる」……として、こ
れまでに約20万人もの反対署名が集まっていたのです。

ま、その署名の数は横に置いておいても、石炭以上の「二酸
化炭素を発生させる」とは、少々、穏(おだ)やかではあり
ませんよね。

違いますか。

HISは、旅行会社として、従来からボルネオなどで「エコ
ツアーをして、大自然の魅力を体験しよう」なんて宣伝して
いたようですが、……えっと……違いましたか(笑)。

まあ、どこの企業でも、表(おもて)では綺麗なことは言う
ものですが、その裏側では……。

ところが、このパーム油は、そういう場所の森林を大規模に
破壊するわけですよね。
それも、半端じゃないほどの大きさで……。

だからこそ、これだけ多くの反対署名が集まったわけです。

いったい、これのどこに「エコ」があるのでしょうか。

あ、エコじゃなく、エゴ(えご)の間違いだったのかな
あ(それなら、分かりますが。笑)。

まあ、冗談はとにかく、この角田市の「パーム油発電」が
もうすぐにスタートしますと、先述しましたように、年間
約7万トンものパーム油が、この角田で、燃やされるわけ
です。

その影響が、まあナントモ凄(すご)い。

角田の皆さ~ん、聞いていますかあ(笑)。

じつは、この「パーム油発電」が実際に稼働(かどう)し、
周辺の人たちが毎日、困っている町が、現実にあるんです。

その場所は……えっと……ぼくの故郷に、めっちゃ近いとこ
ろ。

それは、京都府の福知山市。

そこは舞鶴の隣ですから、ぼくの故郷の小浜(おばま)の隣
の隣の町というわけ……(笑)。

そんな近い場所で、この「パーム油発電」が稼働していたの
ですね。

じつは、ぼくは原発のことばかり頭にあったため、この「パ
ーム油発電」については、つい最近まで、かなり疎(うと)
かったんです。

そのため、きっと皆さんのお住まいの場所でも、同様のこと
が起こっているかもしれませんよ。
ちょっと見渡してみて下さい。

その福知山で、どういうことが起こっているのか。

この「パーム油発電」は安全であり、公害などの環境被害は
絶対にありません……と住民たちは半分騙(だま)されて、
いま苦しんでいるわけなんですね。

その場所は、福知山市の土師新町(はぜしんまち)……。

この「パーム油発電」の事業者は、「近隣住民には迷惑をか
けない姿勢で進める」……として建設したのですが、2017
年6月の稼働から現在まで、その騒音・悪臭によって睡眠不
足や頭痛、吐き気などの公害が発生しました。

ちなみに、その事業者の名前は、「三恵観光グループ」のこ
と。

この「パーム油発電」の建物は、実際に見てみますと、非
常に小規模なものなんですね。
幹線道路沿いにあり、小さな工場のようにも見えます。

こんな場所から汚染が発生するなんて……。

周辺の人たちの健康被害はどうなのかを、ある団体が集計し
ました。
それによれば……、

・悪臭を感じて気分不快、ストレスを感じる 75件
・窓が開けられない(部屋に臭いがこもる)23件
・頭痛・めまい・吐き気・嘔吐(おうと)・食欲不振 12件

……のようになっていて、この土師新町以外の周辺地域にも
健康被害は広がっていると言います(下記団体の、の聞き取
り調査による)。

その被害者は、幼児から高齢者までにわたり、じつに大勢の
かたの健康被害が確認されているようですよ(出所:「舞鶴
西地区の環境を考える会」のサイトより)。

ところが……(笑)。

あ、またまた笑っていてはいけません。

この福知山市の市議会で、この「パーム油発電」への対策を
求める請願書が、賛成多数で可決されたのです(2019/9)。

そして、とうとう、この「パーム油発電」への保健所の立ち
入り調査がおこなわれたわけですね。

そこまでは良かった。
住民はみんな、ホッとしたでしょうね。

ところがその結果が、なんと、「煤煙(ばいえん)測定では
問題なし」……だったのです。

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