【長文・深愛注意】スマホ販売業者によるPro1-X 800台入荷劇に関する意見

【はじめに】
某スマホ販売業者によるPro1-X 800台の入荷劇と、それに関するF(x)tec創業者の見解ツイートについて、個人でまったくの外野である私がなにか言うのもどうか思い、公式には何も発表されていないのでしばらく静観していましたが、Pro1シリーズやF(x)tecの歩みを初期からファンとして見守っている一人としては見過ごしがたく思いまして。

純粋に端末が欲しい人には正直どうでもよい話ではありますが、何をそんなに気にしているのか、推測かつファン目線であることを前提に、きちんと書いておこうと思います。

この投稿を某業者のバイヤーの方が見る可能性は低いと思いますが、もし目に留まって最後まで読んでいただいたなら、是非とも今後の事業活動に活かして欲しいです。

考えすぎじゃないか、愛が深すぎて痛くないか、と思った方。
否定はしません。
ここから先を読み進める方は、むしろそれを前提に読み進めてください。
もちろん、これが単なる杞憂で済めば、それが何よりです。

【本題】
では、中身に入ります。
F(x)tecが許可・承認していないものが入荷されたということは、次のような3つの懸念があると考えています。

1.何者かが勝手に作って勝手に売り渡した可能性を否定できないこと。故に、F(x)tecが求める品質に達していない個体もある可能性を否定できないこと

F(x)tecは初代Pro1を製造する際、製造過程の定期報告の中で、品質に気を使っていることが伺える記載がいくつか見られました。
Pro1-Xについても、相応の品質管理を行っているものと考えられます。

創業者のツイートにより「あれはウチの子じゃない」と宣言されたようなものなので、品質面で何かあってもF(x)tecにまったく否はなく、某業者が入荷した個体を購入するなら、それを心得ておく必要があります。

2.今回の入荷は、F(x)tecにとって1£の利益にもなっていないと考えられること

F(x)tecはいわゆるスタートアップ企業です。大手のスマホベンダーとは勝手が違います。
ファンの一人としては、今後末永く新端末の開発や、既存端末のサポートを行って欲しいと思っています。
なので、F(x)tecの製品が販売されているにも関わらず、F(x)tecに利益が全く入らない状態というのは、今後の事業継続に何らかの影響がないか、とても心配に思っています。
(この入荷劇で最も利益を得たのは、一体誰なのか…)

「F(x)tecやPro1-Xの知名度向上、横スライドキーボード端末の普及につながるからいいじゃないか」という意見もあるかと思います。
しかし、F(x)tecが求める品質基準に達していない個体だったとしたら、これは明らかにF(x)tecにとってもファンにとっても逆効果で、まったくの不本意な結果になってしまいます。

3.「日本外し」されてしまう可能性
今回の入荷劇で、F(x)tecとしては日本に対する信用が落ちているのではないかと思います。
故に、今後のサポートや新製品が開発された際、最悪日本が外されたり、劣後する可能性も考えられます。

また、特に気になったことが1つあります。
某業者の一連の入荷ツイートの中で「クラウドファウンディングの半値」という記載がありました。
いくら宣伝文句とはいえ、クラウドファウンディングが行われていることを把握しているのならば、この表現は決して使うべきではありません。
なぜならば、Pro1-Xは出資者がいたからこそ実現できたわけです。
当たり前のことです。

なぜここまで言うのか。
初代Pro1が開発された際、世界の主要都市でプレオーダー者を対象に実機体験会が行われましたが、日本も東京で開催されました。
あくまで主観ですが、海外ベンダーがこのようなイベントを日本で行うケースはあまりないと思っており、日本の市場を重要視してくれているんだとその時感じました。

日本のプレオーダー者に実機が届いた後も、私含めPro1好きの方がたくさんの情報を発信し、F(x)tecの方々の目に触れることも多かったと思います。
こうやって築き上げたものが、某業者の行動によって壊された気がしまして。

【最後に】
Pro1-Xがどんな端末か、F(x)tecがどんな企業でどういう活動を行っているのか知っているのならば、3回目の入荷に当たってバイヤーはもう少し慎重になるべきだったのではないか、ということをしっかり振り返って欲しいです。

今後の物理キーボード端末の存続のためにも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?