回帰テストとリグレッションテストとの違い

経緯

JSTQBのシラバスにおける「regression testing」の翻訳についてFL2011(Foundation Level 2011年発行版)では「回帰テスト」と訳されていたのに対してFL2018では「リグレッションテスト」と改められたようです。
しかし、ネット上やJSTQBの用語集においては「regression testing」は「回帰テスト」と訳されていることが多いように思います。
では、なぜ回帰テストではなくリグレッションテストと訳されるようになったか自分なりに違いを定義してみました。

違い

おそらく「回帰」のもつ意味合いがポイントのようです。
「回帰」を辞書で調べてみると「ひとまわりして、もとの所に帰ること。」とあります(参照:goo辞書)。
一方、「regression」は「(ソフトウェアの更新などに伴う)前のバージョンになかった不具合、再発したバグ◆機能追加・問題修正などの副作用で生じた、以前はなかった不具合。または以前に修正した不具合の再発。」(参照:英辞郎 on the WEB)とあります。
言葉の印象としては「回帰テスト」は一から戻っている印象があるのに対して、リグレッションテストは先に進んでいる印象があります。

結論

以上のことを踏まえて自分なりに定義づけするとこんな感じでしょうか。
回帰テスト:同じバージョンのものを再度実施するテスト
リグレッションテスト:更新されたバージョンに対して行うテスト




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