見出し画像

リナ(望月理奈さん)が語る 海の底でお昼寝〜ありのままでいられること

Be-Nature Schoolを経験した後、皆さんは何を感じ何を考え、毎日を生きているのでしょうか? ビーネイチャースクールでの自然や人との出会いは、今でも何かしらのかけらを残しているのでしょうか? スクール20周年を機会に、ひとり一人の声を聞いてみたい。そんな想いから始めるアンケート形式のインタビューです。

その第一弾、リナこと望月理奈さんをご紹介します。

リナは1996年、20年前のBe-Nature School 『ベーシックコース』1期生のひとりです。その後、『海のこころ案内人養成ゼミナール』を受講しました。

現在は4人のお母さん。自宅で子育て中のお母さんのためのコミュニティー『つながりサロン』を開いています。2016年3月には、子供達が自分たちの力で世界の問題を解決するゲーム=『ワールドピースゲーム』を日本で開催するプロジェクトを成功させました。

Q1:Be-Nature Schoolの体験で印象に残っているのは、どのような体験ですか?

ベーシックコースの最初に「このコースでやりたいことは?」という質問があり、半分冗談で、「海底でお昼寝!」と答えました。そしてみんなで三宅島に行って、海で水慣れのためにプカプカ浮かんでリラックスしたり、ちょっと潜ってみたり、などしていた時に「あ〜これ、海底でお昼寝だ〜」と感じた瞬間があった! 多分2−3mくらい潜ってからクルッと仰向けになって、水面を見上げて、ゆっくりと浮き上がっていく時。キラキラと光る水面の様子が、まだ写真のように思い出せる〜! 時間としては一瞬だったんだろうけど、完全にリラックスしていて、水の中に全てを預けてしまったような感覚で、とても気持ち良かった。

そのとき何を感じたり、気づいたり、学んだりしましたか?

「水の中でカラダもココロもリラックスできるんだー、とても気持ちが良いーこのままでいたいー」と感じました!

Q2:Be-Nature Schoolをきっかけに自然から学んだこと、教えてもらったことは何ですか?

「ありのままでいられること」が一番大事っていうこと。

Q3:Be-Nature Schoolでの体験や出会いは、今の自分の暮らし方や生き方、価値観にどのような影響を与えましたか?

環境としての自然や、自分の中にある自然を、自分の生活につなぎ合わせることができるようになったかもね。

Q4:Be-Nature Schoolを受講した当時と今を比べてみて、自分自身に変わったことがあれば教えてください。どのような変化ですか?

受講当時は、企業で長時間労働していて、それはそれで充実していたけれど、それだけではやっぱり息がつまってしまうので、ビーネイチャーに参加することで自分を取り戻していたというか。対極にある二つでバランスとっていた、という感じ。今はもっと、いろんなことが融合していて、生活、子育て、仕事、遊び、テンション、リラックス、いろんなことがごちゃまぜ! カオスといえばその通り(笑)だけど、それぞれが切り離せない感じでつながっているのを感じています。

Q5:リナにとってBe-Nature Schoolはどのような存在ですか? 人生においてどのような役割を果たしましたか?

イメージは「根っこ」かな!   私というヒトを形作っているものの、根っこにある、とても大切な一部分だと感じています。その中身は、自然のフィールドの中で仲間と一緒に感じた居心地良さとか、安心感とか。

Q6:Be-Nature Schoolに直接関係ないことでも構いません。自然や環境、未来につながることで、今は、どのようなことを感じ考えていますか? 思っていること、感じていること、やろうとしていることがあれば、ぜひ教えてください。

「ありのままであること」を大切にしたい。それには自分のありのままって何か、考えたり感じたりすることが必要だし、他の人のありのままを見つめて、認めて、受け入れることも必要。だから簡単じゃない。でもみんながそれができたら、それって、みんなが幸せを感じられる、平和な世界なんじゃないかな。

今、世界がおかしくなっていると思うんです。格差拡大や人種・宗教間の分断、テロやクーデター、対立、環境破壊。いろんなことが現実に起こっている一方で、そんなの全然他人事で、関係ないって思ってる人たちの世界も存在する。こんなままで、私たちの子供や孫たちが活躍するはずの未来の世界は、大丈夫なのかと心配です。

私は自分にできることの一つとして、「ワールドピースゲーム」という教育プログラムの展開をスタートしました。これは、子供達が、難しい課題を自分たちの力だけで解決する方法を見つけ出していくシミュレーションゲームで、子供達が潜在的に持っている可能性を引き出す機会であり、この先彼らが様々な困難にぶつかった時にそれを乗り越えていくスキルを鍛える機会でもあるのです。また、世界で起こるたくさんの問題を、自分ごととして引き寄せ、考える力もつくだろうと思います。たくさんの子供たちにこのゲームを体験してもらうことで、みんなが幸せを感じられる世界の担い手を育てていきたい、と願っています。

ワールドプースゲーム World Peace Game  :  http://worldpeacegame.jp/

インタビュー聞き手:帖佐仁美

*トップバッター、ありがとうございました。この20年の間、Be-Nature Schoolにご縁のあった方は約5000人。その中には「大昔にたった一回参加しただけ」の方もいるでしょう。実は、何人かに、インタビューのお願いをアタックしているのですが「経験が濃すぎてまとまらない」という方から、「インタビューには答えない」と言いつつ「私にとってはスタートだった」と、一言だけつぶやいてくれた方まで、反応は、いろいろです(笑)。ぜひ皆さんから、率直な話を聴かせてもらえたら嬉しいです。さあ、第二弾は誰のところへ? 次回をお楽しみに。