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[you+]わたしをかえてくれたもの~息子のジャンプ~

私は、二人の息子の母。
でも、母親、妻、働く人など、
色んな役をこなしながら、
1人の個として、
融合して生きています。


「あなたのすきなことは何?」
と聞かれたら、
私は「作り出すこと。」
と、今は、答えられます。


でも、
ずっと、
その答えがわからずにいました。

言葉にすることが出来たのは、
つい最近で、
いつもタイミングよく、
私に手をさしのべてくれる人との出会いがあり、
いろんな経験を積み重ねてきました。

最大の出会いは、
私をここまで一緒に成長させてくれて、
今なお、並走してくれている息子たちです。

以前までは、
好きなことを聞かれても、
全然答えられなかったんです。


私は、もの作りをしているとき、
自分が無心になり、
心からワクワクしています。

作り上げた瞬間、
自分のうみ出したものが、
伝えたい人への思いと一体化したとき、
魂が震える体感をします。

それが、私のもの作りの原点になっています。

その扉を開けるきっかけは、
5年前に、
応援幕を作ったことからです。

私の長男は、
クラスで縄跳びの全国大会を目指し、
みごと予選を通過し、
決勝進出をかけて闘うことになりました。



真夏の炎天下の体育館で、
弱音もはかず、
靴底に穴のあくまで練習し続ける息子の姿
友達と誓い、
夢を実現するために、
必死にジャンプする姿に私は感動していました。

ただただ、一人の応援者として、
見つめていました。

この時、私に出来ることは何かないのか?と、
不意に言葉がよぎりました。

私には、
他の保護者に意見を聞いてまとめる術や
時間もなく、デザインもアイデアもないまま、
「私に出来ることはつくること!」という強い気持ちだけ。
完成する確証さえない、みきり発車のスタートでした。

夢に邁進する自分達を応援されたことは、
子供が生きていく中で、
また巡り、
いつか誰かに繋ぐバトンになればと思い、
ただただ
一心不乱に
応援幕を作りました。

でも、次なる問題は、
学校が、うけとってくれるのか?でした。
今までの私なら、
結局、世間を気にしたり、
何か言われたら…とか、
断られたら…と思って、
何もなかったことにしてしまい、
ストップしてしまう人でした。

でも、
私は、この時はじめて、
自分の中の
自分で作っていた固い殻を割って、
自分のやりたいことを放てた瞬間でした。

それが出来たのは、
夢を叶えるために
無理かもしれないし、
やったことのないことに挑戦する気持ち。
そして、叶えれた瞬間の息子や子供たちの笑顔と涙でした。

跳べたときの涙も感動しましたが、
悔しさの溢れる涙をみたとき、
あ~、
わたしは、
こんなきれいな涙をながせるくらい、
自分の思いをだせているんだろうか?
誰に、
何も遠慮せず、
自分の思いをに表現していけばいいんだと、
思えたんです。

私も跳べた瞬間でした。

私が息子たちと過ごす日々は、
いろんな思いをもたらしてくれて、
私を育ててくれています。


私が今ここにたどり着くには、
とても辛い経験もありましたが、
幸せをたくさんみせてくれる
必要なプロセスだと思える日々です。

これからも、
私は好きなことを
作り出していきたいと思っています。

今思えば、
あの時作った応援幕の言葉は、
子供たちに送ったけど、
本当は、
私に向けたメッセージだったのかもしれません。


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