ワードウルフの魔改造バージョン「フリーワードウルフ」で遊ぶ

文責: T

こんにちは、Tです。今回は、32組の愉快な仲間たちと謎のゲーム「フリーワードウルフ」で遊びました。

ルール

指定されたジャンルに当てはまる単語を1つ思い浮かべる。選んだ単語は、この段階では公表しない。最終的に、思い浮かべた単語が他の人のものから最も離れている(繋がりがない)人が人狼となる。

時間を決めて話し合い、他の人の単語が何であるか考える。自分の単語の名前を言うのはNGだが、他の人の単語の性質などを尋ねるのはOK(ジャンル「家具」で、「脚は何本ありますか」「サイズはどのくらいですか」という質問など)質問に答えるときは嘘をついても良い。

話し合いの様子などから、人狼だと思う人を各参加者が一人ずつ決める。この段階では、誰が誰を選んだかは公表されない。また、自分で自分を選ぶことはできない。

各参加者が、で決めた単語を発表する。

再び話し合って、人狼が誰か(最も離れている単語は何か)を議論する。(この際も、自分で自分の単語を選ぶことはできない。)その後、各参加者が最も離れていると考えられる単語を発表する。ここで最も多く票を集めた単語を考えた人が人狼となり、その他の人は市民となる。

各参加者がで決めていた人を発表する。ここで最も多く票を集めた人が、で決まった人と同じであれば市民側の勝利、そうでなければ人狼側の勝利となる。

本家ワードウルフと余りにもルールがかけ離れていて、これをワードウルフと呼んでいいのか甚だ疑問です。登場する単語が2種類ではなく参加者の数だけある点(しかも他の人の単語は途中までわかりません)、ゲーム開始時点では人狼が誰か決まっていない点、排除される人だけでなく人狼まで投票で決めてしまう点、などワードウルフの基本的なルールすら通用しません。でもなんとなく面白そうです。

参加者

・T
この記事を書いた人。人狼系ゲームにあまり慣れていない。ところで「人狼が上手い⇒このゲームに強い」は成り立つのでしょうか?

・cosh
この謎のゲームを思いついたのでクラスのzoom会で突然提案した人。オレはワードウルフ!お前は何ウルフ?

・KEY
狂人ではありません。本当です。

・MasterEve
今更Among Us 系実況者にハマった企画代表。なお議論がうまくなったかというとそうでもない。

・まりも
終わった今でも何やってたのかわからなかったが、誰かさんの回答には困惑。ちなみにこのあだ名は中学の時つけてもらった。

・northden
最終回のみ参加。激ヤバルールに当然困惑したし、未だにどういうゲームか十分に掴めていない。

1回目

テーマは食べ物に決まりました。今回は料理名でも食材名でも何でもOKというルールです。

~質問~
・cosh: よく食べる?
「食べるねぇ」「いや、あんまり食べない?」「まあ食べるかな」
うーん。よくわかりません。

・cosh: ご飯と一緒に食べられる?
「いけるね」「えっ?無理でしょ」「ちょっときついかな」
少し変わった質問が来ました。反応が二つに分かれました。

・cosh: 季節性がある?
「ないっすね」「いや、あるかな」「多分ないんじゃない?」
そろそろ何か手がかりほしい。

・???: 味が濃い?(発言主が記録できていませんでした。ごめんなさい)
「濃いかな」「そうでもない」「ものによるとしか言えない」「あれ、味あるかな...?」
「味あるかな...?」って何ですか?なんか変ですね。

結局よくわからないまま質問タイムが終了。何なんだこのゲーム。

~ワード発表~
・MasterEve: 寿司
・cosh: 焼きそば
・T: みかん
・まりも: ハンバーガー
・KEY: 水菜

~議論~
「水菜??」「えっ」「どうして」「まあ食べ物だから...」
一同水菜に困惑しています。水菜があまりにも異質すぎる。議論の余地すらありません。

~人狼決定~
「水菜」「水菜」「水菜」「水菜」「みかん」
当然の結果です。

~結果発表~
各参加者が選んだ人を矢印の先に示します。
・MasterEve → まりも
・cosh → T
・T → cosh
・まりも → KEY
・KEY → cosh
2票入ったcosh選手が吊られることになったので、人狼の勝利です。

「いや水菜つっよ」「みんな意外とチョイスが普通だったな」「ご飯と食べられるって言っておきながら焼きそばなのか」「いきなり惑わしにきたか」「ちゃんとワードウルフやってるな」

このゲームについてあまり理解できないまま1回目が終わりました。どうやら今回はほかの人の思い浮かばなさそうな単語を選ぶ作戦が上手くいったようです。

2回目

テーマは電化製品です。
KEY「電化製品ってどれくらいの大きさまで許されるんだ?」
T「何でも?」
cosh「なんかやろうとしてない?大丈夫?」
少し怪しいですね。水菜に続いて何か企んでいるのでしょうか。
まりも「家にあってもおかしくないものとか?」
一同「いいね」
ということで若干の制約が加わりました。

~質問~
・MasterEve: 一人で手でもって運べる?
T「はい」cosh「微妙」まりも「人・モノによるかな」KEY「できる人もいるんじゃね」
一人だけきっぱりと答えてしまいました。

・cosh: 毎日使う?
まりも「結構使うかな」cosh「毎日は使わないかな、でも使う人もいるかも」T「全人類の半分以上は使わないかな」KEY「まあ使う人もいるかな」MasterEve「人によるというしかないかな」
ちょっと分かってきたような気がする。

・cosh: 季節性はある?
MasterEve・まりも・T「ない」
cosh「いや、嘘ついてる奴もいるかもしれん」
ワードウルフらしくなってきました。

・まりも: どこの家にもある?
cosh「ある程度設備の充実した家ならある」MasterEve「大体はあるかな」T「うーん、大体あると思うけど」KEY「あると思うけどどうなんだろ」

・KEY: 10万円以内で買える?
MasterEve・T・cosh「買えますね」まりも「買えると思う」KEY「まあ買えますね」

KEY「そんなに高いものはなさそう?」
cosh「みんな結構小さめか?」
みんな結構一致してますね...
MasterEve「誰か合わせに行ってる?」
cosh 「まさかの人狼なし?」
MasterEve「奇跡の5人一致??」
「人狼なし」という聞きなれない概念が出てきました。意味が分からない。

cosh: 置く場所が限られている?
T・MasterEve「そんなことはないかな...」KEY「多分ないかな」まりも「そうだね」
ここでも一致してしまいました。平和ですね~
一致しすぎて人狼候補を決められません。

~ワード発表~
・MasterEve: スマートフォン
・cosh: インターホン
・T: 電子辞書
・まりも: 冷蔵庫
・KEY: マッサージチェア

「マッサージチェア?」「10万円で買えんの?」
ちょっと怪しいですがまあ良いでしょう。

~議論~
T「スマートフォンと電子辞書は近い気がするな」
MasterEve「そうなんだよな~」
MasterEve「手にもてるサイズが意外と出ないと思ったんだけどなぁ」
まりも「僕はそれを見越して王道にしといたんだよね」
cosh「インターホン、小さいけど持ち運びできない」
まりも「マッサージチェアってどんな想定?」
KEY「家電量販店とかで体験できるやつ」
一同「あ~」「デカいやつか」
まりも「そうなると冷蔵庫と近いな」
cosh「冷蔵庫とマッサージチェア、スマートフォンと電子辞書でペアできない?」
急に強めの主張が来ました。
MasterEve「でもインターホンはなかなか出てこないでしょ」
cosh「でも普及率ならインターホンは上位でしょ」
MasterEve「ならマッサージチェアが最下位か?」

どの視点で見るかによって大きく分かれる結果になりました。

~人狼決定~
「マッサージチェア」「マッサージチェア」「インターホン」「インターホン」「マッサージチェア」
KEY選手、まさかの2連人狼です。

~結果発表~
・MasterEve → cosh
・cosh → まりも
・T → KEY
・まりも → KEY
・KEY → まりも
まさかの2人が同率1位です。今回は同率1位はどちらも吊るルールとなっているので、市民側の勝利となりました。

「あんまり嬉しくない~」「どうなってるんすかこれ」「なんかヤバそうな雰囲気だった」「それって結構メタい話になるんですよね~」「あれ、メタ読み?(不満)」

良く分からないけど結構楽しくなってきました。もうちょっとやってみましょう。

3回目

テーマはスポーツです。
cosh「スポーツだとヤバいものがいくらでも作れそう」
MasterEve「サイエンス勢有利じゃね?」
※東大の体育の授業(通称・スポ身)では、サイエンスという少し変わったスポーツをするコースを選択することができます。
KEY「サイエンスに出てくるようなレベルのものは選ばないかな...」
まりも「どうしようかな...外すか王道か」

このゲームの戦略として、①バレないように外れた単語を選んで勝つ、②王道を選んでおいて人狼探しに懸ける、のどちらかが良さそうだ、というのが我々の現段階での結論です。

cosh「もしかしてワード選びが最重要か?」
KEY「これってどこまでマイナーにしていいの?」
T「もしかして人狼狙いですか?」
MasterEve「まあ全員知ってるだろう、くらいかな」
KEY「大学にサークルがあるくらいかな」
MasterEve「うちの大学だと割と何でもあるんだよね」
まりも「サークルはなくてもいいんかな...?」
cosh「サークルがないレベルのマイナースポーツを選んでいる...?」
KEY「人狼かな?」

ワード選びから既に勝負は始まっています。

~質問~
・まりも: やったことある?
cosh・KEY・T「ないですね」MasterEve「僕はありますね」まりも「あるかな」
・MasterEve: 個人戦?チーム戦?
一同「チームですね」
cosh「誰か合わせに来てる?」

・cosh: 「シーズンはある?」
MasterEve・T・KEY「ないですね」まりも「あるかもしれない、多分ない」
cosh「ということはマリンスポーツ・ウィンタースポーツ系はいないか」
T「本当に?」

・T: 屋内?屋外?
T・まりも・cosh・KEY「屋内ですね」
cosh「ちょっと揃いすぎてない?」

・cosh: ゴールはある?
まりも・cosh「ある」T「流石にあるかな」KEY「まああるかな」
さすがに揃いすぎじゃないですか?

cosh: 1チーム何人か知ってる?
T・まりも「知らない」KEY「知らないっすね」MasterEve「知ってる(やったことあるから当然)」
人狼が隠れすぎてますね...

~ワード発表~
・MasterEve: 野球
・cosh: アイスホッケー
・T: アルティメット
・まりも: アイスホッケー
・KEY: キムワイプ卓球

まさかのアイスホッケー被り&キムワイプ卓球です。流石に意味が分かりません。
KEY「一応サークルあるから...」
cosh「ふざけんなよ」
MasterEve「やってきましたねぇ」

※キムワイプ卓球について詳しく知りたい方は以下のサイトをご覧ください。
https://www.iktta.org/about/index.ja.html
国際キムワイプ卓球協会(?)の公式サイトです。

~議論~
T「キムワイプ卓球ってダブルスあるの?」
KEY「まあやろうと思えば」
T「ダブルスを認めないと一つだけ個人戦になるんだよね」
KEY「これも特別ですね」
cosh「野球とキムワイプ卓球ってボールじゃん」
まりも「アイスホッケーってパックだからちょっと違うんじゃない?」
MasterEve「被ってる時点で村側なんだよな」
T「ところでアルティメットはフリスビーですよ」
MasterEve「野球は屋外なんですよね」
T「アルティメットはどっちでもできる」

KEY「もうこれは自明ですね」
cosh「キムワイプ卓球があまりにも外れすぎる」
MasterEve「まさかサークルが伏線になってたとは」
KEY「勝ったなこれは」

~人狼決定~
「キムワイプ卓球」「キムワイプ卓球」「キムワイプ卓球」「キムワイプ卓球」「アルティメット」
知ってた。

~結果発表~
・MasterEve → T
・cosh → MasterEve
・T → まりも
・まりも → MasterEve
・KEY → まりも
なんとKEY選手に1票も入っていませんでした。人狼の完全勝利です。

KEY「奇をてらって行きましょう、ってことですよ」
cosh・まりも「アイスホッケーも外したつもりなんだけどなぁ」

ワードチョイスが強すぎて議論の余地がありませんでした。
MasterEve「やっぱ人狼になりに行くのが強いのか...?」

4回目

ここからnorthdenが参戦します。過去3回の様子を聞いてかなり困惑していますが、当たり前でしょう。
cosh「あれ、3回とも人狼同じじゃん」
northden「まあワードチョイスからして当然でしょ」

今回のテーマは動物に決まりました。人、あるいは実在しない動物はNGです。また、品種まで決めてはいけません。(例: トイプードルはNGで、犬だとOK)
KEY「みんな奇抜なものを考えて頂いて」
MasterEve「そういうゲームじゃないから」
KEY「4連続人狼は嫌だよ」
まりも「さっきまで人狼になりに行ってたけどね」
既に若干怪しまれている人がいますね。

~質問~
・T: サイズは?
まりも・T・KEY「小さめかな」cosh・northden・MasterEve「大きい」
ちょうど3-3です。

・northden: 足は4本?
まりも・cosh「4本ですね」
cosh「ということは海と空に住む動物はいない?」
KEY「足が4本ではないですね~」
northden「もしかして100本くらいあったりする?」
cosh「100本だったらムカデで確定じゃん」
ムカデ確定、ちょっと面白い。

・cosh: 食べられる?
MasterEve・T・まりも「食べられませんね」northden「愛護の精神に反するかな~」KEY「ちょっと食べられないかな」cosh「食べたことはあるかな」

・まりも: その動物に対する印象は?
cosh「強い」KEY「ちょっと好きじゃないかな」MasterEve・northden「大きい」まりも・T「小さくて可愛らしいタイプかな」
あえて好きじゃないものを選ぶのか...
KEY「自分が好きじゃないだけで好きな人は結構いるんじゃないかな」
謎ですね~

・northden: 飛ぶ?
一同「飛ばないかな」

・northden: 寿命は?
一同「分からんなあ」cosh・MasterEve「多分長いんだろうけど調べないと分からん」

cosh「大きい組は明らかにペットにはならないからなぁ」
まりも・T・KEY「僕もペットにはならないかな...」

・KEY: 日本に生息している?
まりも・T「多分してる」MasterEve「分からんなぁ」

northden「判断材料が少ないな~」
MasterEve「二極化しすぎてるんだよな」

~ワード発表~
・MasterEve: ジンベエザメ
・northden:ゾウ
・cosh: クジラ
・T: リス
・まりも: カワウソ
・KEY: アニサキス

え???完全にやらかしている人が一人いますね...
「うわ」「あのさぁ」「怖いよ」「動物選べって言われて寄生虫選ぶ奴おる?」

~議論~
cosh「一応アニサキスって水属性なんだよな」
T「ジンベエザメ・クジラ・アニサキスが結び付くのはおかしいだろ」
cosh「カワウソも水っぽいな」
まりも「カワウソとリスって似てない?そうなるとゾウが残るな」
MasterEve「今回村の中心がジンベエザメとクジラなんだよな」
まりも「そこにアニサキスを取り込んで」
northden「取り込めないでしょ」
KEY「まあ中にアニサキスいるかもしれないしな」
cosh「問題はどれくらいアニサキスに票が入ってるかなんだよね~」
MasterEve「パッと見たらアニサキスなんだよな」
MasterEve「そもそもアニサキスって動物?」
KEY「一応動物ですね」
※動物界線形動物門双線網回虫目アニサキス科アニサキス属、だそうです。
MasterEve「アニサキスやばすぎるって~」
KEY「なんでみんな普通な奴出すの?」
MasterEve「逆になんで4回ともヤバい奴出せるの?」
素直に発想がすごい。このままだとアニサキス確定ですね。

KEY「4連続人狼ということを考えて頂いて」
cosh「(アニサキスは)4連続人狼になりたくない人の選択ではない」
MasterEve「アニサキスが浮かない世界線って何だよ」

~人狼決定~
「アニサキス」「アニサキス」「アニサキス」「アニサキス」「アニサキス」「ゾウ」
もう何も言うことはありません。
「あ~あ」「おいおい」「一人だけヤバい奴になってるな」

~結果発表~
・MasterEve → KEY
・northden → cosh
・cosh → KEY
・T → cosh
・まりも → cosh
・KEY → cosh

人狼側の勝利です。これはやられました。
「あ~」「惜しい」「危ねぇ」「アニサキスかぁ~」

MasterEve「海繋がりがありそうな感じだったから、小さいグループから人狼を決めるとKEYになったんだよな~足の本数とかで結構答えを濁してたし」
northden「食べられるかが結構気になったんだよね」
MasterEve「食べたことある、でクジラかと思ったんだよな」

MasterEve・cosh「村側に入るんだったら自分が選んだ人を如何に人狼に仕立て上げるかが重要なのか」
KEY「基本変なこと言って人狼になれば良いんじゃね」
MasterEve「アニサキスが海寄りになったところで『やっぱアニサキスはおかしいだろ』でアニサキスの話題に戻したのは良かったと思う」
cosh「人狼狙いが2人以上になると人狼側は厳しいか」
cosh「全員が人狼狙いの単語を選べるようになると面白くなるな」
KEY「動物って言われて最初に思いついたのがミジンコなんだよね」
northden「その時点で決まってるのか...」

終わりに

cosh「ゲームバランスは崩壊してるけど面白くはなったな」
確かに。
northden「なんでこんなゲーム思いついたの?」
cosh「本当だよ、なんでだろう」
cosh「みんなが適当にやったらそれはそれで面白いんじゃないかな、って思って」
確かに意外と面白かった。
cosh「最近人狼系のゲームが流行ったし、次はこれが来るんじゃないか?いや来ないか」

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!突然始まった謎過ぎるゲームでしたが、なかなか良い感じに楽しむことができました。皆さんも変なゲームを作って遊んでみると、思いのほか面白いかもしれません。

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