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幸せはすぐそばに | D&Iアンケート集計からの気づき

こんにちは!皆さんいかがお過ごしでしょうか?東京オリンピックも終わり、先週は、すっかりお盆ムードの1週間だったのではないでしょうか?

そんな中でも私は仕事でした。いや、休みが取れなかった訳ではないのですが、特に出かけるところもないし、お盆って休みの人も多いので、会議が少なく、やり残しの仕事を片付けるには絶好のタイミングだと思うんです。ですので、最近私は、お盆は休みを取らずに仕事することにしています。

そんな"やり残し"の仕事。その中に、D&Iアンケートの集計がありました。

以前noteで書きましたが、私は所属している会社でD&I(ダイバーシティー&インクルージョン)の推進メンバーをやっています。有志のメンバーが手挙げで集まり活動しているのですが、とにかくお財布(つまり予算)がない! ですので、こういったアンケートの集計のような作業は、メンバーが手弁当で行います。みんなで分担を決めて作業です。

とはいえこのアンケート、なんせ回答数が多いのです。回答率が高く、レコードは1,500件近く。

私の分担は、コメントパートの集約でしたので、正直「全部コメントを読むだけでも大変だろうなぁ〜」としばらく寝かせていました。しかし、実際作業進めていくと、どんどん飲み込まれていくように没入していました。多くの気づきをもらい、最後にはなんと幸せな気分にまでなれたのです。今日はそんな私のちょっとした経験を、noteに書いてみたいと思います。

最初は地味な作業の繰り返し

私が担当したパートは、D&I文化の社内浸透度、D&I文化浸透による個人のメリット、個人のD&I実践状況、一次上長のD&I実践状況を測る設問に寄せられたコメントをピックアップし、集約することでした。

この4つの質問に対して記述されたコメントをカテゴリー分類していき、キーメッセージを抽出していきます。まぁ早い話が、次の通りです。

読む → 仕分ける → 読む → 仕分ける

野球で言うところの「千本ノック」、安西先生で言うところの「シュート2万本」です。(実際そんなにはないですがw)ただひたすらに、この作業を繰り返します。

手前味噌で恐縮ですが、私の会社ではD&I活動に数年来熱心に取り組んでいることもあり、意欲的なメンバーが多い。そうなると、たとえアンケートのコメント欄といえども、結構賑わっているのです。中には超長文で書いてくる人も^^;

そんなコメントは、ついつい読み耽りたくなります。でも、一旦その感情を殺して、とにかく仕分けです。ポジティブなもの、ネガティブなもの、個人的なもの、周囲に影響を与えるものなど、どんどん仕分けていきます。

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仕分け後に読むと内容が際立つ

当たり前の話かもしれませんが、仕分けるとコメントの内容が類似してきます。そうすると、このグループの人たちはこんなことを考えているな?だとか、あのグループの人たちは、恐らくこんな感情でアンケートに回答したな、といった情景が浮かぶようになりました。

すると自然と見えてくるのです。現在の私たちの会社の置かれている状況が。私たちD&I推進メンバーの活動成果が。そして私たちの今後の活動の課題が。

取りまとめた結果から私が感じたこと

一言で言うと、とてもモチベーションが上がりました!

理由は次の通りです。

❶ 前向きなコメントが多かったこと
コメント欄には、D&Iを進める主体は自分自身だ、自分こそが実行者だ、と言う意見が多数記載されていました。これはまさしく私がD&Iを推進していく上で実現したいと考えていた理想の姿だったからです。

中には、「チームや部門で独自の取り組みをしている」、「マネージャー自身、いつも楽しそうに仕事をしている」といったような私自身がワクワクするようなコメントまで記載されていました。

「そうだよね〜」、「うわぁ!それすっごくいい!!」って共感したり、感動したり。そんな時間を過ごすことができたからです。

❷ 感謝の言葉がたくさん書かれていたこと
多くの方が、会社が提供してくれている環境(リモートワークだったり、フレキシブルな就業スタイルだったり)や、上長のメンバーとの接し方などに感謝の気持ちがコメントとして記載されていました。自分に対してのコメントではないとわかりつつも、こういったコメントは見るだけでも私の心を幸せな気持ちにしてくれました。

中には、特定の上長の名前をわざわざ記載して、具体的に○○の対応が素晴らしいと感じた。などとコメントしている人もいました。正直、「いや、こんなところで言わんでもええがな。。^^;」って思いましたが、ご本人からすれば、それくらい伝えたかったのでしょう。そして、私もその幸せをお裾分けしてもらった気がして、本当に嬉しかったです。

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一方で、課題ももちろんあります

まぁ当然ですよね。。みんながみんな感謝の言葉を書いてくれればいいのですが、当然ながらD&I活動に対する否定的な意見、疑問の声、改善提案なども入ってきます。だからこそ、活動を続けているんです、考えてみれば。

中には「それ、思い込みなんじゃないの?」とか、「もっと勉強した方がいいんじゃない?」と思うコメントも正直ありました。でもそんなコメントを見ながらも立ち止まって考えてみたんです。本当に自分は、このコメントをくれた人の立場や気持ちになって考えられているだろうか?と。

そうなんです、それこそが多様性を受け入れる、まさにD&Iなのだなと改めて感じました。

だから私が次にすることは、こういったネガティブなコメントをくれた人の気持ちに寄り添い、そしてどうすればこの人たちを自分たちの活動のファンにしていけるか?なのだと思ったのです。

まとめ

アンケート集計という一見地味で面倒な作業から、こんなに多くの学びが得られるとは思っていませんでした。多くの意見に感動するとともに、最後に書いた一番大切なこと、1つ1つのコメントと真摯に向き合うことの意義を、私はこの時間から気づかされたように思います。

皆さんも、日々面倒だなぁと思っている作業はありませんか?

意外とそんな溜め込んでいた作業の中に、ちょっとした気づきの種が植っているかもしれません。夏休みの余韻が残る8月後半。この機会にその作業の扉を開いてみるのはいかがでしょうか?きっと素敵な気づきの種が、あなたとの出会いを待っていると思います。

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