非ネイティブ家庭の子ども#小6までに英検2級を目ざす話。2

こんにちは。Cheesecakeです。

前回から引き続き、我が家の長女の成長過程をお話したいと思います。

英語の学童は、最近都心部で増えてきている幼児~小学校低学年を対象にした英語の教室です。
でも、インターナショナルスクールや英語塾に選べて、どのようなカリキュラムなのか、どのような過程で英語力が向上するのかイメージつきにくいと思います。まずは、1年目のお話しますね。

1.英語の学童に行けば、ネイティブのように話せるようになる?

そもそも、「英語の学童行けばネイティブ並みになるのか?」という疑問があると思います。これは、はっきり言って”No”です(個人差はありますが)。長女は、約4年通っていますが、ネイティブからは程遠いです。
私も当初は、淡い期待していました。でも、英語圏の子どもやインターナショナルスクールに通学している子どもに比べ、絶対的に英語に触れる時間が少ないので、学童だけで英語圏の子ども並みに話せるようになるのは、かなり難しいようです。

「英語の学童」の効果は何かというと、
  ①リスニング力が身につく
  ②リーディング力が身につく
  ③日常会話が自然に身につく
ことだ実感していています。

確かに耳はとてもよく、発音も私よりきれいです。この発音の違いは、リスニング力の違いにも表れるので、小学校1年から英語学習を始めた効果かもしれません。

また、注意して頂きたいのは、英語の学童=「効果がある」ではないことです。長女の通っている学童は、先生方がカリキュラム作成に熱心に取り組んでおり、毎年改善しています。先生方のトライ&エラーの繰り返しが、子どもの英語力向上に結び付いていると思います。

一方で、英語の学童ではあるけど、保護者がイメージするほど英語力が向上していない学校もあります。特には、先生の離職率が高かったり、通学頻度の自由度がある学校などは、「2年後の姿」「3年後の姿」を保護者の明確に示めしていないように感じます。このため、上達速度が遅いと感じ、辞められる方もいるかもしれません。
ご検討される方は、ご自分の目で学校に行かれ、納得するまで疑問点を根掘り葉掘り聞き、学校を選ばれることをお勧めします。

2.英語の学童での過ごし方 ~子どもが楽しめる場所!~

長女の通っている学童は、毎日活動内容が違います。英語がわからなくても、「子どもが通うのが楽しい」、「毎日通っても飽きない」を目ざしているようです。Artの曜日は工作、Scienceの曜日は実験、アクティビティーの日はドッチボールなどの野外活動や遠足など、子どもが楽しめる企画が満載です。

加えて、季節ごとのイベントがとても多いことが特徴的です。母の日、ハロウィン、クリスマス、お正月に加え、長女が楽しみにしているのは、イースターです。鶏の卵の殻に絵を描いて、イースターエッグを作ることを楽しみにしています。非キリスト教徒が、イベントを通じて他国の文化を学べるのは良い機会ですよね。

実際、全く英語がわからなかった長女が初日から、「ママ!今日はXXしたんだよ~!」と目をキラキラさせながら報告してくれました。長女には、公立の学童より、英語の学童が合っていたようです。

3.1年目はどのようなことを勉強するの?

①フォニックス

フォニックス(Phonics)は、英語圏の子どもたち向けに英語の読み書きを覚えさせるために開発された発音の学習方法です。多くの英語塾で取り入れられている方法なので、ご存じの方も多いと思います。長女の通う学童は、このフォニックスの発音を定着させるために、約2年費やしました。
当初は、フォニックスに2年も必要なの?と半信半疑でしたが、フォニックスは中学で学ぶ単語の約7割をカバーするそうです。つまり、中学英語で言えば、フォニックスを身に着ければ、知らない単語も7割の確率に読めるということです。長女は、通学するたびに、「フォニックスの練習→テスト→合格」のサイクルを繰り返していました。

そして、学童入学前に「1年通ったら、薄い英語の絵本を音読できるようになります!」と言われた通り、確かに読めるようになりました。

②リーディング

フォニックスと同じように、毎回繰り返し学習していたことは、多読です。
もちろん、1年生の集中力が続く負荷のかからない程度の短い本で、1ページにつき1文(「Bat is black」程度の非常に短い文)の10ページ程度の本を読む宿題が毎回与えられました。

このリーディングは、フォニックスを定着されることにも繋がっていたようです。毎回渡される絵本には、フォニックスで発音できる単語が使われており、初めて見る単語もフォニックスで概ね発音できていました。長女は、「自分一人で読めた」という達成感で満たされるためか、もう1冊もう1冊と読み進めていました。リーディングの宿題が開始されたのは、入学から数か月経過してからでしたが、1年で50冊前後は読んだと思います。

③ライティング

ライティングは、授業の中だけでなく、毎回宿題もありました。最初は、自分の名前を練習し、次にアルファベットの大文字小文字、そして単語、1年の終わり頃には短い文も書けるようなっていました。

特徴的だと感じたことは、フォニックスやリーディングと同じように、反復学習を意識的に行わせていたことです。例えば、ライティングの宿題は、brownやblueなどの色の単語のプリントで、その色の色鉛筆で単語を書かせます。プリントには、毎回色の単語が書かれていますが、単語の組み合わせが異なっており、この色シリーズが数か月続きました。初めは、全く読めず「何て読むの?」と聞いて来ましたが、回数を重ねるごとに質問しなくなり、一人で読めるようなっていました。

そして、ライティングもリーディングと同じように、フォニックスで読める単語や文が使用されていました。
つまり、リーディングとライティングでもフォニックスで発音できる単語を使用し、フォニックスを定着させるサイクルになっているのです。

4.1年間でどの程度できるようになったのか?

長女は、約1年で英検Jr.のシルバーに合格しました。思ったより上達しないと感じる方もいるかもしれませんが、私はとても感激しました。
小学校入学前に、英語で話かけると怒って逃げ回っていた長女が、英語を理解している。素直に嬉しくて、長女の成長も実感できました。

一方で、学童に様子を見に行くと、ペラペラ上手に話す子どもがいる中で、長女のスピーキングは拙く「大丈夫かな?」と心配にもなりました。
長女は、周りに比べて成長が遅いのか?理解できていないんじゃないの?と心配になったり焦ったり。
教育は、「待つ・見守る」ことが大切と聞きますが、これが一番難しい。学童に入学させたことが正しかったのだろうかと、心の葛藤を抱きつつ、「まだ1年過ぎただけ」と自分に言い聞かせ、2年目に突入しました。



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