できない
発達障害グレーゾーンが分かってから今まで、良かったことなんてない。
むしろ日々それが浮き彫りになるように感じて気が重い。
妻はこれまでと変わらず、普通にしているように感じる。だが、それだってこちらとしては重荷になる瞬間もある。
あれやってない、そんな言い方は良くない、こうして欲しかった。
言われればそうかとは思う。
だが、どうすればそこに気付けるかが分からない。
仕事なら分かる、不思議と。
お客様が喜ぶように、失礼のないように、先々まで考えて相手の気持ちを想像して。
なんで仕事じゃないとそれを理解できないのか、それは分からない。
どんな仕事でも、そこにいる限り役割設定があるからなのかもしれない。
それを行わなければ価値がないと思っている節はある。
家庭でそれができないのは甘えなのかもしれない。
上手くは言えないが、グレーゾーンが分かってから、自分らしく過ごすのは悪だと感じているのかもしれない。
何気なく発した言葉が相手を傷つける、不快にさせる。
だからいつでも人の顔色伺わないといけない。
それでも怒らせることはあるし、注意すべきところ、気遣いが必要なところできなかったりする。
アップデートすべき部分が多すぎる。
考えたつもりでも、定型発達の人との差が余りに大きい。
終わらないものとして納得することは難しい。
たぶんワガママなんだろう。
ゴールはどこだ?
怒られなくなれば、注意されなければ。
普通の人が飲み込めることが自分にはできない。吐きそうになりながら噛み砕いて噛み砕いて、それでも飲み込むことは難しい。
なぜできないのか?気付けないのか?
できない自分を自覚しながら生きていく、そういうこと。
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