![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92727268/rectangle_large_type_2_27e0113f6894fb089ad48f80c5283ff7.jpg?width=800)
マザリング.サンデー
先日、観た「帰らない日曜日」の映画が好きだったので原作も読んでみた。 グレアム・スウィフト著『マザリング・サンデー』 かなり小説とは違ったように感じた。 逆に映画ってこういう風に作るのか、とも思った。 1924年春、メイドの里帰りの日、その1日を今は作家となったジェーンが振り返る。 イギリスの春の光の描写がとても美しい。 孤児だったジェーンは帰る家はないが、ポールとの忘れられない時間を共有する。 身分違いの忍ぶ恋、情事。しかも結婚も決まっているポール。 「さよなら、ジェーン」その言葉が永遠の別れになってしまう。 後半は作家として、成長していく。コンラッドに影響を受けた。特に『青春』(ユース) …1924年、青春こそー無数の青年がなぎ倒されたのだー20cが失ったものだ。 なかなかに深い小説でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?