10人に1人が発症する産後うつ。

最近、ある記事を読んで驚いた事があった。2018年の厚生労働省の調査によると、妊産婦の死亡原因の第1位が「自殺」と言う事にだ。
15年から16年の間の1年未満に自殺した妊婦は102人妊産婦の死亡の約3割を占めている。特に、無職や35歳以上の女性の自殺率が高い。
産後うつは、3週間から6ヶ月の間に発症する事が多く、感情の浮き沈みが激しい。例えば、子どもが可愛く見えなくなったり、育児に楽しみが見出せなくなり、次第に自分を責めるようになる。そして、うつ病を発症しやすくなる割合は10人に1人と言われている。
なぜ、産後うつになるのが自分なりに考えた結果原因は4つある。
・近所づき合いの希薄化
・高齢出産の増加
・共働き世代の増加
・完璧主義
これらの社会的要因や思考が原因であると考えた。
これらの事から言える事は日本社会は甘えやサボりを許さない嫉妬に満ちた国であり、国自体に余裕が無いと言える。それはもしかすると、他の先進国にも言える事なのかもしれない。確かに、私の経験上休む事=サボる事と思ったり思われる経験をした事がある。だから、休む事は悪い事である事と思う事が多いかもしれないが、機械ですら動き続けるとその内動けなくなる様に、人間だとそれはなお顕著に現れるのは客観的に見ると分かるような事なのかも知れないが、当の本人に余裕がなくなると見えなくなるのだろう。確かに、子育てには責任が伴うからこそ完璧に主義になってしまうのだろう。ただ、それでも周りに頼る余裕や逃げる勇気を持つという事も大切な事であると思う。
これは、母親がしっかりしてないせいでも、父親が子育てを手伝わないことが原因なわけでも無く国に余裕が無いことが根本の原因なのでは無いだろうかと考える。
産後のうつが疑われる場合は
・地域の担当窓口に相談してみる。
・国が進めるマドレボニータへの参加。
などに挑戦してみる事。
欧米では1980年代から妊産婦のメンタルヘルスを受ける事は主流であり、日本もそのような機関を使う事が当たり前になれば良いと思う。

日常の何気ない事を書いていこうと思います。