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「聴く」ことが大切だということ

人の話をなんとなくきいていませんか。

子どもはこちらの状況に関係なく話しかけてきます。
「ママ聴いて、今日ね、・・・・」

自分の作業を続けながら、部下の報告を聞いたりします。
「昨日の売り上げですが・・・・・」

これらは聴いていません。

話している相手は聴いてもらっている気がしないので、『私の話をきちんと聴いてくれているのかしら。』と不安になり、私に対して信頼が持てなくなってしまうのです。
私は聞いているつもりですので、相手との間に溝ができ、その溝が広がって修復が難しくなっていることに気づかないのです。私はなんとなく聞いている自分に気づき、「聞く」から「聴く」にスイッチを入れ替える時がありますが、溝が深くなっていないかと反省と不安が付きまといます。

「きく」ことにはいろいろあります。
「訊く」尋ねる、問う、取り調べる、責めるなどの意味があります。
「聞く」聞こえる、聞いて知る、声が耳に入る、聞き手に取って都合の良い部分だけを聞き取る場合があります。

「聴く」とはどういうことでしょうか。
「聞く」聴こうと努力する、心を込めて聴く、聞き漏らすまいと熱心に聴くなど相手を理解しようする聴き方でこちらから積極的に耳を傾けるという意味があります。

「聴く」とは、まず相手の目を見て話しを聴くことです。
「聴く」とは、相手の話にうなずくことで聴いてることを伝えることです。
「聴く」とは、相手の話を最後まで聴くことです。
「聴く」とは、相手が話している最中に質問しないことです。
「聴く」とは、相手の話を否定しないことです。

難しいことではありませんが、「あなたの話を聴く準備は出来ています」という姿勢で「聴く」ことが重要です。

聴く

「聴く」とは、耳を傾けて聴く傾聴という言葉で表すこともできます。
傾聴の重要性を説いたカウンセラーのロジャーズは、相手をそのまま受け入れること(無条件の肯定的配慮)が傾聴の基本的態度の一つだと言っています。相手の話をただただ聴くことが大切なのです。

自分の話を聴いてくれる人を相手は信頼します。
自分の話を否定しない人に相手は安心感を得ます。

自分の話を傾聴してくれる人にはどんどん話したくなるのです。

相手はどんどん話しながら、自分を振り返り、反省したり、これからすべきことに気づいたりするのです。
何もこちらから助言することも指図することもないのです。
相手は自分で話しているうちに気づくのです。

「聴く」ことができれば、相手との信頼関係を築き、円滑に物事をすすめることが出来るのです。

ハラスメントやDVは、「聴く」気があったならば防げたことがたくさんあったと私は思うのです。

「訊く」でも「聞く」でもありません。「聴く」を実践してください。
あなたの大切な家族に、部下に。

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