ジュニア年代の「指導者の意識すべきこと」とは
今思うと自分がプレーヤーとしてやっていた時に、今指導者として勉強をしたサッカーの知識がこれだけあったらもっと好不調の波はなかったんじゃないかって思うことが多々あります。
凡人プレーヤーはもっと頭を使いながらやる必要がある。身体能力が凄いやつがゴロゴロしていて、上手いやつもいっぱいいる。そんな中で並みの能力しかなかったら、波をなくして常にベストを出せるようにする必要があるし、同じ土俵でプレーせずに勝つ方法を分析していく目を持ってないと生き残れるわけないですから。
指導者も同じで、カリスマ性がある人は人が惹きつけられるけど普通の人はそれなりに意図的にやっていかないと。いい指導が続かないです。
自分をしっかりと振り返って次に修正していく。この地味な行が非常に大切です。
|指導をふりかえることは自分を高める
でも、良い指導者ほど自分の指導について追及をしているので
「今日のトレーニングは良かった」とか、「あそこの声掛けでかわったかな」とか反省をしていると思います。
でもこの反省が的外れだと一向に自分の指導も良くならない、子どももよくなっていかないということになります。
では、どんな点を意識して自分を振り返る必要があるのか?ってことです。
これは自分を高めるためにも大切なポイントにもなっていきます。
いくつか挙げたので参考にしてください。
|指導者の評価5つのポイント
①デモンストレーション
言葉だけでは子どもはイメージが湧きません。特に小さい子どもほど、説明がなくなる時ほどデモンストレーションを入れていくことが大切になります。
時には言葉より伝わることが多いでしょう。
②クオリティーの追求をしているか(修正しているか)
パスをテーマにトレーニングをしているのに、パスの質(クオリティー)を追求していなければ何の練習か分かりません。その場合パスが雑になっていればパスの質を追求していなければいけない。練習をしているうちに他のところが気になって大切なところが抜けてしまってはいけません。
また、なかなかプレーが改善されないときはあります。なぜでしょうか?よくある間違えが、次の二点です。
・トレーニングそのものが合っていない。(現象が起きない、レベルが合っていないなど)
・修正するべきポイントが間違えている。(観点がずれている)
センターピンを倒さなければ、改善されません。最初は結構観点がずれることがあります。
子ども(選手)のせいにせず「自分に何ができる(た)か?」という意識がなければいつまでもよくなりません。
③オーガナイズ(作った練習)の意味が適正か。(例えば、グリッドの大きさ、コーンの幅など)
例えばディフェンスの練習をするとして、コートが大きすぎてボールがあまりにも取れないようであれば、最初は少し小さくしたところからスタートしたほうがよかったかもしれません。もしくは、途中で気づいたならば大きさを変更するということです。
大きさにこだわる、コーンの位置にこだわる、フリーマンが居るのかいないのか、人数にこだわる、細かいことへのこだわりは結果を大きくします。
④コーチの関わり (混ざる、配球するなど)
小さい子どもの場合、コーチも一緒になってトレーニングをすることでより分かりやすくなることがあるかもしれません。例えば、センターリングシュートやヘディングシュートなどはまだキックの飛距離がない、キックのコントロールが出来ずヘディングシュートがなかなかできないということは結構あります。そんな時にはコーチが蹴ってもいいかもしれません。
また、練習によってはコーチの配球からスタートするなどコーチも関わっていくことでよりトレーニングの熱が伝わる、細かいところに気づくことにもなっていきます。
⑤活気づけ、盛り上げをしたか(子どもの様子を観察する)
自分のコーチングに気づくというのは結構難しいことです。子どものためを思って厳しく指導していたのに、本当は怒り過ぎていた。
練習の雰囲気がよくないのを子どものやる気のせいだけにするのではなく、コーチから活気づくように導く声をかける、ミスして落ち込んだ子を盛り上げてあげる。
子どもが自分から奮起したりすることも大切ですが、実際大人でもなかなか難しいこと。コーチが気づいたら活気づけたりして導いてあげる、気づかしてあげることも指導者の大切な役割でもあります。
子どもの様子をしっかり観察し、やる気をなくしていないか、弱気になっていないか、サッカーが少しできるからといって勘違いをした態度を取っていないかなど細かいことに気づいていくことが必要です。
|手をかけてあげることも大切
トレーニングメニューの要素としていろいろな項目があるのと同じようにコーチの側にも意識するべき要素があります。どの要素もコーチがトレーニングを実際に行っていく上では非常に大切な要素です。
ただ横から見ている、声をかけているだけではよくなりません。
プロの選手でも同じように指導者が関わりながらトレーニングをします。プロになろうと修行をする身の選手が手をかけずに良くなるわけがありません。寄り添う気持ちで手をかけてあげることも大切になるのです。
よく指導者は「向上心を持て」と選手に言います。志の高さが練習に対する真剣度や貪欲さが変わるからです。
コーチも同じような高さの精神のレベルになければ子どもにそれを要求したところで響かないでしょう。コーチに向上心がなく勉強もせずにコーチングをしている、要求をしているだけでは、騙しているのと変わりません。
まずは上の項目を自分で意識してコーチングし、振り返ってみる。
子どもの様子をしっかり観察して、自分のコーチングを意識していくことで常にブラッシュアップできます。もちろん他のコーチと一緒にその日のトレーニングを振り返ればもっといいでしょう。その時でも使える項目です。
|サッカーには正解がないといわれているけど
サッカーは正解がないスポーツとされ、ある意味でどんな指導をしても正解だという暗黙の了解みたいなものがあります。
そのため、これらを知っている指導者から見ると「ひどい練習だな」「こいつには負けないな」と思っても指摘をしない、なんなら「なかなか面白い練習で、勉強になりました」みたいなやり取りはそこらじゅうで起きています。
でも、ちょっと雑談のつもりでちょっとだけ他のコーチと一緒に振り返ってみるだけで、意外な答えが返ってきて自分の気づきに繋がるなんてことがあるかもしれないです。
やっぱり子ども(選手)はコーチに付いてくるものですから、責任があるんです。
自分で書いていきながら背中がシャキッとしてきまね。
まずは、コーチが変わっていく。そうすると子どもも変わってきますよね。
改めて頑張らなくちゃなーって思いました。
では!
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