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Tango でCue(起動)

タンゴの音楽は パーキンソン病患者の引きこもりを解除し、どんな種類の動きも運動も役立つが、音楽と動きの理想的な組み合わせを実現するのはダンスであり、そしてパートナーとのダンスや社交的な場でのダンスは、他の次元の治療効果をもたらす。

アルゼンチンタンゴは、スイングや サルサと違い、抱擁し、または支えあって踊るダンスである。この特徴は特にバランスに難があるパーキンソン病患者にとって好都合である。
パートナーが有益な感覚情報と安定させ提供するのでバランスや足取りが改善するからだ。

アルゼンチンタンゴのステップそのものが、バランスの訓練になる。あらゆる方向に踏み出し、片足を反対の足の前に置き、かかとからつま先へ、あるいはつま先からかかとへ、足全体を回転させ、体をパートナーの方に傾けたり、ひとつの姿勢に動的なバランスが入っている。
ターンであれステップであれ、バランスであれ、あるいはそのすべての組み合わせであれ、ダンサーが動いている時、タンゴのテクニックが課題に対する集中力と注意力を育てる。

アルゼンチンタンゴを踊るとダンサーはダンス中にとても柔軟に動きを選択する事が出来る。ワルツやフォクスロットと異なり、ステップの後にステップを続ける必要はない。

リードする側が適所でターンを選ぶ事が出来、どの方向に移動しても構わず、音楽を楽しみながら動かないでいる事も出来る。

エネルギッシュに動くことも、余分に一拍休む事も許されるので、テンポとリズムの解釈もリード役次第で、フォロワーが見事にそれを合わせる。ペアは音楽の拍子に合わせて踊るが、絶えず即興でも構わないし、いつでも独自のリズムを作る事が出来る。

ダンサーは、しっかり進むこととバランスを取ることに注意を分散させなくてはならないのでアルゼンチンタンゴは二重課題のように認知スキルを鍛えるのに役立つ。

人と人との触れ合い(抱擁 アブラッソ), 音楽のリズム、経験の新しさが全て、望ましい効果を生む。

2009年 Washington大学St Louis校 「Effects of Argentine Tango for Parkinson disease'patient」

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