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パ-キンソン病の方へのアルゼンチンタンゴのメリットについて

アルゼンチンタンゴはスウィングやサルサと違い、抱き合って、又は支え合って踊るダンスである。
この特徴は、特に、バランスに難がある人にとって好都合である。   

パ-トナ-が有益な感覚情報と安定した支えを提供するので、バランスや足取りが改善するからだ。

アルゼンチンタンゴの『ステップ』そのものが、バランスの訓練になる。 

あらゆる方向に踏み出し、片足を反対の足の前に置き、かかとからつま先へ、あるいはつま先からかかとへ、足全体を回転させ、体をパ-トナ-の方に傾けたり、反対に反らしたり、ひとつの姿勢に動的なバランスが入っている。  

タ-ンであれ、ステップであれ、バランスであれ、あるいはその全ての組み合わせであれ、ダンサーが動いている時、タンゴのテクニックが課題に対する集中力と注意力を育てる。

アルゼンチンタンゴのダンサーはどちらもとても柔軟に動きを選択することができる。

ワルツやフォックストロットと異なり、ステップのあとにステップを続ける必要はない。リ-ドをする側が適所でタ-ンを選びことができ、どの方向に移動しても構わず、音楽を楽しみながら動かないでいることも出来る。

エネルギッシュに動くことも、余分に一拍休むことも許されるので、テンポとリズムの解釈もリ-ド役次第でフォロワ-が見事にそれに合わせる。ペアは音楽の拍子に合わせて踊るが、絶えず即興でやっても構わないし、いつでも独自のリズムを作ることができる。

アルゼンチンタンゴを踊っている時に『間違える』ことはほとんどない。

ダンサーは、しっかり進む事とバランスをとる事に注意を分散させなくてはならないのでアルゼンチンタンゴは二重課題のように認知スキルを鍛えるのに役立つ(コグニサイズ)。

バランスを向上させるための練習は機能的運動性を生む。

 直線をなぞるようにまっすぐステップを踏むこと、さまざまなな性質のタ-ンをすること、足を注意深く置く事、そして歩行中の姿勢を意識することが、その練習課題になるだろう。

ほかの人との触れ合い、音楽のリズム、そして経験の新しさが全て、望ましい効果を上げる。

ワシントン大学セントルイス医科大学(現在エモリ-大学)Madeleine Hackney ph.D研究論文より


Madeleine Hackney先生との貴重なお写真

1.2017年アトランタにてプライベート講義と実技2日間

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2.2018年アトランタにてAdapted Tango for PDインストラクタ-養成講座2日間

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3.2019WPC世界パ-キンソン学会、京都開催にHackney 先生来日(Adapted tango classにて小職は通訳兼アシスタントを担当させて頂きました)

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4.東京都世田谷パ-キンソン病友の会でのタンゴセラピー定例

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2018 Adapted Tango  for PD program インストラクターの資格証書

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