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【USGS】地震情報の設定変更4a・震源深さ100km以上200km未満・過去20年、測定中心位置:小笠原・母島

☆今回もUSGSのデータ取得設定を変更。
 → データ取得設定を変更:半径5000km以内、震源深さ100km以上200km未満、過去20年分

 発生場所が特定のエリアに限定されている。発生エリアは主に次の8箇所。①伊豆・小笠原海溝の平行線上、②オホーツク海の千島列島の北側の平行線上、③フィリピン南のセレベス海、④インドネシアのジャワ海・フローレス海・バンダ海の平行線上、⑤パプアニューギニアのビスマルク諸島周辺、⑥九州南端より西南方面の奄美沖縄群島の平行線上、⑦アリューシャン列島。⑧ ミャンマー中央部を南北に走る断層であるSagaing断層(ビルマ中央断層)
 上記④と⑤は緯度(Latitude): 0未満の南半球側であり、上記③は経度(Longtitude):130未満の場所と言える。
 上記⑥と⑦は、深さ380km以上では発生していない場所であり、200km以上380km未満で表出した現象。
 上記⑧は、今回の調査で判明した、深さ100km以上200km未満で表出した現象。深さ200km以上では発生していない場所である。(該当部分は、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界)


【USGS】地球マークを選択[押下]すると、地震発生分布が表示される。
   震源深さ100km以上200km未満、マグニチュード3.2以上、過去20年分を見ると、地震発生数は16,338回。最大マグニチュード7.9が、2014年と2017年に2回発生。 (2023/12/31, 17:00時点)
   ダウンロードしたデータをアプリ「Numbers」のピボットテーブルを使って、発生年別件数を年毎にまとめてカウントした所、2014年が最も多く1,209回であった[最大マグニチュード7.9、発生日時:2014-06-23T20:53:09、場所は北緯51.8486度 東経178.7352度、震源の深さ109km]。

 
【USGSの設定内訳】
【基準の位置情報】小笠原・母島
アンナビーチ母島ユースホステル(Gest_House)近く
26.639385°N 142.157308°E
(26.6394, 142.1573)

この場所を中心に半径5,000kmの地震情報を取得する様に設定。その他の条件は次の通り。
・震源の深さ:100km以上 200km未満 (199.99km以下)
・マグニチュード:3.2以上
・地震情報の取得期間:20031201,00:00 - 20231231,23:59 (2023/12/31, 23:59時点)


【USGS】の設定を変更する場合は「ギアマーク」⚙を押して[選択して]、「検索の変更」(原文では「MODIFY SEARCH」)を押して[選択して]、該当部分を訂正する。訂正できたら、「検索」(原文では「SEARCH」)を押す。
※使用しているアプリ:「Chrome」(上記「原文では」とは翻訳機能OFFの場合)

URL> https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/map/?extent=-62.26792,55.89844&extent=77.98905,303.39844&range=search&baseLayer=terrain&search=%7B%22name%22:%22Search%20Results%22,%22params%22:%7B%22starttime%22:%222003-12-01T00:00:01.152Z%22,%22endtime%22:%222023-12-31T23:59:59.152Z%22,%22latitude%22:26.6394,%22longitude%22:142.1573,%22maxradiuskm%22:5000,%22minmagnitude%22:3.2,%22mindepth%22:100,%22maxdepth%22:199.99,%22orderby%22:%22time%22%7D%7D

次のURLで問題なければ、上記URLをコピペしてみて下さい。
URL> https://earthquake.usgs.gov/


【注意】世界各地の標準時は協定世界時(UTC)を基準として定められており、日本標準時(JST)は、協定世界時より9時間進んでいます(東経135度分の時差)。このことから、日本標準時は「+0900(JST)」と表記されます。
※今回は、日本の(JST)に合わせるため、【USGS】の設定を(UTC+0900)とした。



【表計算アプリへのダウンロード】
① 【USGS】ダウンロードで、データ形式はCSV。ダウンロード先はアプリ「Documents」。
② アプリ「Documents」で該当ファイルを開き、表示された全てを選択し、コピー。
③ 表計算アプリ「Numbers」では空シートの先頭位置[A1]を選択して、上記②でコピーしたデータをペースト。[なお、上記②を経由しなくてもできそうですが…、ダウンロードデータのバックアップも兼ねて。]


【表計算アプリ「Numbers」のピボットテーブル設定】
(1)最初ピボットテーブル設定
① 【年月列の新設】ダウンロードした発生時刻の横に列を追加して新設。ダウンロードした発生時刻の列から、次の関数でセルB2には「年」のみを生成し、B3以降の各セルにはコピペ。→タイトル行は「YYYY」を入力。
・追加新設した列内のセル B2=MID($A2,1,4)
② 【カウント列の新設】新設した各セルに値“1”を設定。→タイトル行は「N」を入力。
③ 上記①②と「マグニチュード」を含めて列選択し(他の列が含まれても良い。今回の場合、行はタイトル行も含む全部)、「列アクション」を選択し、さらに、「選択したセルのピボットテーブルを作成」を選択。
④「この表に値を追加するには、ピボットオプションを表示します。」と表示されたら、この「ピボットオプション」部分を選択。
⑤表示されている「フィールド」内の項目を以下の通りドラッグ&ドロップ。
・「YYYY」(上記①) →「列」
・「mag」(マグニチュード)→「行」[マグニチュードは下側に隠れてたりする。]
・「N」(上記②)→「値」
⑥右上に表示されている「✕」を選択[押下]。



【事例】【ピボットテーブルを生成する元のテーブル】の一部。
上記①②の後に③の列選択した後に、
下記は、さらに、最大マグニチュード順にソートしたもの。



      【ピボットテーブル作成】⑤ドラッグ&ドロップ直後。

ーーー以上でピボットテーブル(1)の生成は完了ーーー

【事例】【生成したピボットテーブル(1)】

発生年別件数を年毎にまとめてカウントした所、2014年が最も多く1,209回。



(2) 2番目のピボットテーブル設定 (フィルター設定aを適用)

①既に作成済みの上記【ピボットテーブルを生成する元のテーブル】を用い、かつ、選択範囲も同じものから、もう一つピボットテーブルを作成する。
②北半球における地震活動だけに絞り込む「フィルター」を設定する。
・【フィルター設定a 】:「ピボットオプション」の隣の「フィルター」を選択し、「緯度(Latitude)ゼロ以上」のフィルターを設定。
この結果は次の【生成したピボットテーブル(2)】となる。

【事例】【生成したピボットテーブル(2)】

「緯度(Latitude)ゼロ以上」のフィルターを設定した結果、20年間の地震総数は9,189回。


〜[「緯度(Latitude)ゼロ以上」のフィルターを設定した結果について・その1 ]
・フィルター処理後のピボットテーブルを見ると、北半球における地震発生数は9,189回。[北半球におけるマグニチュードの最大値は7.9で、2014年の1回発生。
(今回の全体【生成したピボットテーブル(1)】で見た、もう一つの最大マグニチュード7.9は、2017年に発生しており、これは南半球側で発生したもの。)]
・発生年別件数のカウント最頻値は、2014年が最も多く725回[2014年のマグニチュードの最大値は7.9]。その次に多い年月は2023年の614回[2023年のマグニチュードの最大値は6.5]。
・この20年間におけるマグニチュードが2番目に大きな値7.7が発生した年は2016年。この2016年の発生件数は608回。(2016年は、単年集計した中では3番目となった。)


〜[「緯度(Latitude)ゼロ以上」のフィルターを設定した結果について・その2 ]
<地球は人が決めた年毎には動いてはくれない。大きな地震が発生した場合、その次年にも余震が続く場合もある。>
・最大のマグニチュード7.9が発生した2014年とその次の年を一つにまとめる形で、2年単位でカウントしてみた。
・発生件数のカウント最頻値は、 2014-2015年が最も多く1,258回。その次に多い年は2022-2023年の1,188回。3番目に多い年は2020-2021年の1,131回。
・上記、単年集計した中では3番目となった2016年だが、2年毎にカウントした2016-2017年は1,101回で4番目に大きい値となった。

【事例】【生成したピボットテーブル(2)】の年別データを2年毎にまとめた値

☆「震源の深さ:100km以上 200km未満」に限定した話ですが、上記を勝手に纏めると☆
(1) 最大マグニチュード7.9が発生した2014年は、単年毎でも、翌年2015年を含めた2年毎でも発生回数が最大である。
(2) 2番目のマグニチュード7.7が発生した2016年は、単年毎では、3番目、2年毎では4番目となっている。これは2番目のマグニチュード7.7の収束期間が比較的短かったということか。(2番目のマグニチュード7.7は早く収束。2014年の余震でしかない?)
(3) 2年毎で、3番目に多くなった2020-2021年の1,131回、2番目多くなった2022-2023年の1,188回。2020年→2023年にかけて増加傾向が明らかであり、迎えた2024年はさらに発生件数が増加する懸念があり、要注視。


 


(3) 3番目のピボットテーブル設定 (フィルター設定bを適用)

①既に作成済みの上記【ピボットテーブルを生成する元のテーブル】を用い、かつ、選択範囲も同じものから、もう一つピボットテーブルを作成する。
②北半球における地震活動、かつ、九州南端より東側のデータに絞り込む「フィルター」を設定する。
・【フィルター設定b 】:「ピボットオプション」の隣の「フィルター」を選択し、緯度(Latitude): 0以上、かつ、経度(Longtitude):130以上のフィルターを設定。
この結果は次の【生成したピボットテーブル(3) 】となる。
 
【事例】【生成したピボットテーブル(3)】

緯度(Latitude): 0以上、かつ、経度(Longtitude):130以上のフィルターを設定結果、
20年間の地震総数は4,911回。


【事例】【生成したピボットテーブル(3)】の年別データを2年毎にまとめた値


〜[「緯度(Latitude)ゼロ以上」、かつ、経度(Longtitude):130以上のフィルターを設定した結果について ]
・上記フィルターをかけると、過去20年で発生数は4,911回。
・ここでも、最大のマグニチュード7.9が発生した2014年とその次の年を一つにまとめる形で、2年単位でカウントしてみた所、
・2年単位でカウントした場合、発生件数のカウント最頻値は、 2014-2015年が最も多く739回。その次に多い年月は2016-2017年の654回。



 
(4) 4番目のピボットテーブル設定 (フィルター設定cを適用)

①既に作成済みの上記【ピボットテーブルを生成する元のテーブル】を用い、かつ、選択範囲も同じものから、もう一つピボットテーブルを作成する。
②北半球における地震活動、かつ、九州南端より西側のデータに絞り込む「フィルター」を設定する。
・【フィルター設定c 】:「ピボットオプション」の隣の「フィルター」を選択し、緯度(Latitude): 0以上、かつ、経度(Longtitude):130未満のフィルターを設定。
この結果は次の【生成したピボットテーブル(4) 】となる。

【事例】【生成したピボットテーブル(4)】

緯度(Latitude): 0以上、かつ、経度(Longtitude):130未満のフィルターを設定結果、
20年間の地震総数は4,278回。


【事例】【生成したピボットテーブル(4)】の年別データを2年毎にまとめた値


〜[「緯度(Latitude)ゼロ以上」、かつ、経度(Longtitude):130未満のフィルターを設定した結果について ]
・フィリピン南のセレベス海、および、九州南端より西南方面の奄美沖縄群島の平行線上のエリア、Sagaing断層(ビルマ中央断層)にて、過去20年の発生数は4,278回。
・2年単位でカウントした場合、発生件数のカウント最頻値は、 2022-2023年が最も多く561回。その次に多い年月は2020-2021年の559回。
・この20年間で、最大のマグニチュードを記録したのは2016年の6.9。その次に大きいマグニチュードは、2021年の6.7。
[注]ここでは、Sagaing断層(ビルマ中央断層)での地震を含めているため、2年単位でカウントした場合、発生件数のカウント最頻値が 2022-2023年となっている。
〜 

(5) 5番目のピボットテーブル設定 (フィルター設定dを適用)

①既に作成済みの上記【ピボットテーブルを生成する元のテーブル】を用い、かつ、選択範囲も同じものから、もう一つピボットテーブルを作成する。
②北半球における地震活動、かつ、九州南端より西側、かつ、Sagaing断層(ビルマ中央断層)よりは東側のデータに絞り込む「フィルター」を設定する。
・【フィルター設定d 】:「ピボットオプション」の隣の「フィルター」を選択し、緯度(Latitude): 0以上、かつ、経度(Longtitude):100以上130未満のフィルターを設定。
この結果は次の【生成したピボットテーブル(5) 】となる。

【事例】【生成したピボットテーブル(5)】

緯度(Latitude): 0以上、かつ、経度(Longtitude): 100以上130未満のフィルターを設定結果、
20年間の地震総数は3,491回。


【事例】【生成したピボットテーブル(5)】の年別データを2年毎にまとめた値

〜[「緯度(Latitude)ゼロ以上」、かつ、経度(Longtitude):100以上130未満のフィルターを設定した結果について ]
・フィリピン南のセレベス海、および、九州南端より西南方面の奄美沖縄群島の平行線上のエリア、かつ、Sagaing断層(ビルマ中央断層)は除いた場合、過去20年の発生数は3,491回。
・2年単位でカウントした場合、発生件数のカウント最頻値は、 2014-2015年が最も多く449回。その次に多い年月は2020-2021年の446回。3番目に多い年月は2022-2023年の420回。
・このエリアの20年間で、最大のマグニチュードを記録したのは2021年の6.7。その次に大きいマグニチュードは、2020年の6.6。
〜 

ー以上ー



【参考】
【リンク】「地震:【気象庁】主な地震の発震機構解(速報値), 初動発震機構解」


 

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