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「そもそも論」からの哲学入門

哲学の世界は当たり前ですが広くて、一体何をどこから勉強したらいいのかさっぱりわからないというのが大多数の人の本音ではないかと思います。もちろん私もそうでした。

例えばですが、多度津町にある哲学カフェの哲学屋さんでは、ホームページを拝見すると、よく勉強会を開催されているようで、そこではデリダやフーコーの哲学を取り上げていらっしゃいます。

しかし、そもそもデリダやフーコーって誰よ?という、そもそものところから教えてほしいという方もきっといると思いますので。koko書房では、今回、全2回のワークショップで、その「そもそも論」という視点で哲学の全体像に触れてみたいと思います。

格闘技に例えてみます。

空手や柔道を習うというのは古典的な格闘技スタイルを真っ向から習うということです。これは哲学で言うならデカルトやヒュームなどの中世ヨーロッパ哲学を学ぶような感じです。しっかりとした王道を学ぶ。

でも最近では、総合格闘技からいきなり学べる道場もあるみたいです。総合格闘技になるとキックボクシングから柔術まで色んな要素が絡み合ってフリースタイル的な現代格闘技になります。例えて言うならデリダやフーコーの哲学というのはこちらになります。ある程度、哲学の世界が成熟した後に生まれた思考法になります。

そもそも哲学というのは、どういうのが古典的な王道で、それらがどういう壁にぶち当たり、どういう紆余曲折を経て現代の流れに至ったのかという全体像を眺めるためのワークショップです。

古いのから新しいのまで色々な哲学がありますので、その中で自分の興味あるところを選んで読んでいけるような、そんなガイドラインになればいいなと思っています。

ちなみに私、個人的にはサルトル、レヴィ=ストロース辺りの20世紀以後の流れが一番好きです。

サルトルなんかはわざわざサルトルの原著を読まなくてもビートルズやジミ・ヘンドリクスなどのロックが好きな人や寺山修司などが好きな人ならもう無意識にサルトルの唱える哲学は理解していると思いますし、レヴィ=ストロースの凄さがわかりたかったらヒップホップやハウスを聞きなさい…というのは15年前ぐらいから言ってます。哲学と音楽は割と似たような論争をしているのです。

で。

そんな幅広い哲学の世界ですが、koko書房のスタンスとしては、最終的に。どこを目指すかと言いますと。ギリシャ哲学のプラトンの世界を最終目標地点にしたいと思っています。何故かと言うと哲学のメインテーマの一つであるロゴス主義の出発点であり、すべての哲学の根幹を担うのがプラトンであり。そして。占星術をはじめアトランティス大陸伝説などの神話、ゲーテにつながる文学性、あるいは魂や霊魂といった神秘主義、オカルトまでを網羅するのがプラトンの世界であるからです。これについてはまた機会を改めて取り上げたいと思います。

今まで投資や仮想通貨、占星術のことがメインで「やってること本屋じゃないですよね」とか言われてきましたが、ようやく本屋らしいところに踏み込んでいきたいと思います。

#koko書房

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