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ハイエクを読む。今一度。

koko書房にご来店くださる方、或いは親しい知人に、必ずおすすめしている本があります。それはアルヴィン・トフラーの「第三の波」という一冊です。

私はトフラーの大ファンで、何かあったらトフラーを読め、トフラーを読めと言ってきました。

今から16年前になりますが、音楽の授業をやっていました。あらゆる音楽の歴史・成り立ちを解説しながら、そこから色んな国の特徴や歴史背景を学んでみようという授業でした。ブルーズ、ロック、ジャズ、ソウル、ファンク、レゲエ、テクノ、ハウス、ヒップホップetc 毎月開催で3年間もやってました。一番多い時で生徒さん25人参加くださったこともありました。

その時の音楽の授業でトフラーの「第三の波」を2ヶ月連続で取り上げたことがありました。テクノという音楽の名称はトフラーの本から名付けられたという経緯があったからでした。そして、トフラーの「第三の波」という経済学書の内容をわかりやすく解説しました。詫間高専の学生さんやプロの音楽ライター、穴吹専門学校の先生などがその授業を聞きに来てくださいました。

とても楽しい経験でした。

その音楽講座をやった時に、もう一冊、経済学書を紹介して解説しました。それはフレーデリッヒ・ハイエクという学者の書いた「隷属への道」という本でした。

パンクロックの解説の時にこの本を紹介しました。イギリスの経済の変動とパンクロックの隆盛とは大きく関係していて、そして、その時のイギリスの経済変動にはこのハイエク博士の経済理論が深く関わっていたのです。

そんな音楽の授業をやっていた頃から16年の月日が経ちました。

時代はさらに進み。
その間にいろいろな時代変化がありました。

しかし、ここにきて。

今一度、私は。

ハイエク博士の本について触れなければいけないなと思っています。

なぜか。

仮想通貨というアイデア。

あのアイデアを最初に作ったのは他ならぬこのハイエク博士だったからです。

トフラーの唱えた経済社会は本当にやってきました。

そして。

ハイエク博士の唱えた仮想通貨・暗号通貨というアイデアも現実のものとなりました。

しかし、残念ながら。

ハイエク博士は日本では大変嫌われている存在です。その経済学を教える人は少なく、その名前もあまり知られていません。ハイエク博士はその経済理論でノーベル賞をとっているほどですが、ここ日本では大変な嫌われ者なのです。

ハイエク博士のことが嫌いだから、その理論も嫌われる。仮想通貨に対して日本政府はあまり積極的ではありません。

どうしてハイエク理論は嫌われるのか。

政府側からすれば、これはあまり広く読まれたくない一冊のようなのです。そのぐらい、かなり強いことがここには書いてあります。

koko書房ではこれからも色んな本を解説していこうと計画していますが、ハイエク博士の本もそのうち取り上げて丁寧に丁寧に解説してやろうと考えています。

「よくおすすめされるゾンバルトとかハイエクの本って探したけど図書館にないんですよ」と言われたことあります。

政府や文部省が好かん本は…遠ざけられる傾向があるんですよね。。

#koko書房

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