全身全霊の努力の後に、やり残したことはないか。
京セラ、KDDIの創業者で今の経営者のお手本のように言われる稲盛和夫氏。その稲盛氏に面白いエピソードがあります。
通信事業の開発の、かなり昔の話だったと思うのですが。会社の命運を賭けたかなり大きなプロジェクトがあったのだとか。
そのプロジェクトに取り組む社内開発チームが徹夜に次ぐ徹夜を繰り返していた時、稲盛氏が現地を視察に来たんだそうです。
すると。
社員たちが泣いている。
どうして泣いているのか?と聞くと、その開発がどうしてもクリアできない。あと一歩なのに、あと一歩で完成というところに来ているのに、できない。
もう残された時間は少ない。これはもう無理だと。それで泣いてたらしいのです。
稲盛氏は問いました、本当にすべてやったのか?「ハイ、すべて手は尽くしました。」本当にすべてをやったのか?「ハイ、やり残したことはありません!」
そう言い切る社員たちに稲盛氏はこう質問したそうです。
「神に祈ったか?感謝の意を捧げたか?」
えっ?!
いや…
それはやってないです。
「ほらみろ、やり尽くしていないじゃないか。やり残しがあるじゃないか。」
このやり取りの後に。
そのプロジェクトは無事に成功したという話です。
普通に努力したり、取り組んだりする。そして、最後の最後の一手として。感謝の祈り。これが大事だと言うのです。
話は全然変わりますが。
西田文朗という人をご存知でしょうか?
感謝の祈りを捧げるプロ。感謝のトレーナー。それが西田文朗さんです。
感謝するのにも、どうやったら良い感謝になるか、コツがあるんだそうです。
そして。
とても面白いのが、確か10数年前ぐらいからなのですが、この西田文朗さんが日本のオリンピック選手たちのトレーナーに就任したというニュースを見ました。
いろんな競技があって、それぞれにコーチやトレーナーがいて練習に励むわけですが、最後に西田文朗さんの感謝法のトレーニングを受けるんだそうです。
私はあまりスポーツには詳しくないのですが、気のせいか、日本選手団のオリンピックの金メダルの数は、一昔前に比べて格段に増えている気がします。
今回の東京オリンピックもかなりの数だったとか。
日本人の身体能力が格段に上がったとかは考えられないし、これはひょっとして西田マジックが効き目を発揮してるんじゃないかとか思ってしまいました。
西田さんの感謝トレーニングの方法は本にもなっているのでぜひ読んでみてください。「えー、こんな恥ずかしいことやるの?」みたいな内容です。笑
何はともあれアメリカ、中国に次ぐメダルの獲得数というのは大変なことです。
稲盛マジック、西田マジックみたいなことがひょっとしたらあるのかもしれないと思った…という次第です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?