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今日は8月7日。名も無き一人の偉人の命日。

1980年代の冷戦時代。

レーガン大統領と中曽根総理大臣が関係良く何度も往来した時期がありました。

レーガン大統領が日本にやって来られた時に。中曽根総理大臣が何か日本のお土産を持って帰ってください、欲しいものはないですか?と質問したそうです。

すると。

レーガン大統領は。

「空外の書が欲しい」

…と言ったそうです。

空外(くうがい)…??

空海ではなくて、空外?

誰か知ってるか。
側近に尋ねても誰も知らない。

そして、調べさせたら。

確かに。

空外というお坊さんがいるらしい。

しかも、全く無名だけれど、表には出て来ないけど。何か大変な人物らしい。

レーガン大統領はとても喜んで空外上人の書を持って帰ったそうです。

山本空外。

その人の書や作品は1000年の耐久性を持った倉庫に保管されています。その倉庫は島根県加茂町にあります。毎年10月にしか開放されません。

訪れる人はごくわずか。

知る人ぞ知る人物。

その倉庫の中に入るとフッサールやハイデガーなどの哲学者と交わした書簡をはじめ、空海を唯一超えたと言われる書の作品が収められています。

空外先生は全身に原爆を浴びられた後に、島根県加茂町を選ばれてここで修行されました。なぜこの地を選ばれたかはわかりませんが、後に日本最大の古代遺跡、加茂遺跡がこの地から発見されています。

先生は名前を出されることを嫌い、一生無名のまま過ごされましたが、先生の作品を後世に残そうと記念館の倉庫が建てられました。

私は母の生まれの里がすぐ近所ですので、10月に空外記念館が開く時には寄っています。行っても誰もいませんが。

昨年、koko書房投資部の生徒さんと一緒にこちらに行こうという宿泊での計画をしていましたが、コロナで断念。

また折を見て計画してみたいと思います。

写真は空外上人の孫弟子さんのお家にある、空外先生の書。(in 善通寺)

今日、8月7日は。

その山本空外先生がお亡くなりになった日です。

黙祷。

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