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嗚呼、すばらしき2000年生まれたち

2016年3月6日、ある15歳の男子中学生は、テレビの中で戦う1人の女の子に釘付けになっていました。

伊藤美誠選手、当時15歳

・世界卓球団体戦の決勝戦
・対中国
・自分が負けたら終わり
・相手は前回オリンピックのメダリスト

まさに、2024年世界卓球の張本美和選手と被るシチュエーションで、1人戦っていたのです。

まだ高校生にすらなってない同い年の女の子が、日の丸を背負って最強の敵と戦う姿は、その少年にとっては誰よりも輝いて見えました。

そして、その輝きはあまりに強かった。強すぎました。

特に取り立てた実績や未来への目標もなく生きる自分と偉大な彼女を比較し、彼はとにかく悔しい思いに駆られました。あまりの悔しさは自己否定につながり、彼を苦しめました。

彼はしばらく、伊藤美誠選手の活躍を追えなくなりました。テレビで伊藤美誠選手が映ったらチャンネルを変えるようになりました。そうしなければ、プライドを保てなかったからです。

後から知ったのですが、こういう考え方する奴は珍しいらしいですね

しかし、これは、他の同い年に対しても同様で、加速度的にその範囲は広がっていきました。

卓球3姉妹として知られる、平野美宇選手・早田ひな選手
同じく、若くして世界の舞台で活躍する池江璃花子選手
女子だけではありません。男子バスケ界の躍進を引っ張った、富永啓生選手スポーツ界を飛び出すと、世界的アーティストとなったYOASOBIのikuraさん
若者たちのとってのスターであるvaundyさん

枚挙にいとまがありません。

こういったスターたちの活躍は彼にとっての苦しみのもとになりました。

こうして彼は、彼自身が「同い年コンプレックス」と呼ぶ症状に悩まされることになります。




しかし、彼はどこかでこんな思いも持っていました。

「自分もいつかは」

大きな舞台で、大きなものを背負って、大きな相手と対峙する日が来ることを望み、そこまで辿り着きたい・成長したいという思いは人一倍強くありました。

彼は、その後、高校生になって部活や勉強に打ち込みます。大学生になっても、目の前のことに対して誰よりも本気で取り組みました。
コンプレックスがいい方向で彼に力を与えている側面もあったのです。

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そういった時を経ながら、8年がたち、彼も23歳の大人になりました。
負の感情は薄れ、彼らを素直に応援できるようになりました。世界卓球でも3選手を全力で応援しました。

しかし、逆にいうと、彼は同時に感じています。

「コンプレックスが弱くなって、自分の原動力も弱くなっている」
「『自分もいつかは』という想いを捨て、諦めているのでは?」

苦しみから解放された一方で、原動力を失っていることへの危機感を抱き始めたのです。

2024年の世界卓球女子団体戦決勝戦を見ながらそう感じた彼は、新たにXのアカウントを開設し、自分と同い年の2000年生まれ(2000年1月1日〜2001年4月1日、つまりギリギリ2000年生まれと言い張れるライン)の活躍を集め、発信するためのアカウントを立ち上げたのでした。

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っていう感じです。

1つ誤解してほしくないのは、同い年で活躍する全ての人(これは有名人だけではありません)に、コンプレックスと同時に尊敬と応援の想いを持っているといます。これだけすごい人たちが集まったこの世代は本当にすごいと思います。尊敬の想いでいっぱいです。

ただ、今の僕に必要なのはコンプレックスです。たくさんの2000年生まれの活躍を知って、自分の力に変えたいです。そしてもちろん、自分の力になってくれる彼らの活躍を全力で応援します。

ということで、みなさま、どんどん2000年生まれの活躍を教えてください。
普及大歓迎です。なんでもござれ。
基本的にスポーツ選手が好きですが、アイドルはじめとした芸能系も普通に楽しむタイプです。推しは日向坂46富田鈴花(2001年1月18日生まれ)です。あと、仕事柄ビジネス系で活躍する同い年も知りたいな〜。



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