去年の夏にコロナにかかった時の思い出。

朝からノドが痛くて、家族が夏風邪にかかっていたので私ももらってしまったのか、そんなはずはない。中2にインフルエンザにかかってしまった時以来熱を出していない。あの時、旅行に行く前日にかかってしまっておじゃんにした記憶が蘇る。あのおじゃんになった旅行がもし行けていたらと何度かもしもを妄想してきた。私が物心ついてから家族旅行には行ってない。私が生きてから26年間行ってない。あれほどの失態はない。もしあの時、行けていたら。母と温泉に入れていたら。見たことない景色が見れていたら。正直行けていたとしても人生特に変わらないと思うが、行けなかったことの方がしっかりと執着してしまう。

自分の体調の悪さをあまりにも認めたくなく、信じがたく、嘘であってくれと思いながら私は退勤時間まで粘ってしまった。また選択肢を間違えてしまった。ちょっと調子悪いかもの時点で休むべきだった。いつでも休みたい。いつでも職場に行きたくない人間なのに、こういう時に、休みの電話を入れる方が疲れるから嫌だ、という怠惰の選択肢をとるのだ。

寝て起きて飯食べて寝て起きて飯食べて、なんでまだ生きてるんだ、私…

1日過ぎるごとに、治ってしまったら会社に行かなくてはいけない。会社に行ってご迷惑おかけしましたと謝らなければいけないのか。菓子折り持っていかなきゃいけないのか。え、女子更衣室の、みんな?部署のみんな?え、行きたくない。なんで病状が回復していってるんだ。どちらにいっても精神か身体が削れるだけだが精神をできるだけ削る状況に陥れたくはないので次の月曜日に会社に行かなきゃ行けないのが本当に嫌だ。自分から何か言わなきゃいけないというだけでものすごく苦しい。一瞬だということは分かっていても何かこう逃げきれないものかと思いながら残りを過ごした。

周りの人に感染していなかったのが何よりも救いだった。とりあえず同じ部署の人にはご迷惑をばという言葉のみで片付けさせてもらった。

この後、年末の忘年会でどんどんと感染していってそこに非参加だった人は無事だったの本当にホッとしてしまった。もちろん非参加だった。社交性が皆無なのはあまりよろしくはないかも。
1ヶ月くらい咳が治まらなくてライブ行くの諦めたのが1番悔しかった。行きたかった単独もグッズも買えなかったことを今でも根に持っている。咳だけは普通に邪魔すぎるのでちゃんと行かなかった私を褒めます。あんたは偉い。