アンビバレンスなZINE

2019/11/26

　出版編集Bで制作していた”雑誌を再構成したZINE”課題の発表回でした。（同人誌即売会みたいな形式の発表だったから人前で喋るのが苦手すぎる自分にとってありがたかった。）

　今回はその中で私が面白いと思ったZINEを一冊紹介してみる。選んだZINEは、シュリモンがつくったテーマ「？」のZINEだ。せっかく？だからシュリモン本人に持ってもらい表紙を一枚撮ってみた。

　まず表紙から手を取って内容を見てみたくなるインパクトがある！しかも全然意味がわからないから「？」のテーマだとすぐにわかった。私は彼女とは同じゼミに所属しているから、彼女の作風を何となく知っている。だから逆にこのZINEに驚いた。

　中身はこんな感じの内容。雑誌の中の言葉、おそらく小見出しを抜き出しているのに写真にはそれに見当するものが無い。この抜き出された言葉を見てしまうとページのどこかにあるんじゃないだろうかと思って隅々を探し見てしまった。絵画に視線誘導があるように、これも言葉で視線誘導を促されている感じがあって面白い。
　また、このZINEのテーマは「？」で意味がわからないのにわかりやすいところが面白いと感じた。具体的に何がわかりやすいのかと言うと、レイアウトの見やすさだ。全体的に横のラインに揃えられていたり、写真がバランスよく並べられているから全体がまとまっている。ちゃんと構成されている。普段シュリモンがこういった面白おかしいものをつくっているのを見たことがなかったけど、このレイアウトにシュリモンの個性が出ているように感じて良いZINEだなと感じた。