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幸せに導く牛 プロローグ

宇宙の果てはどこにあるのか。
この星空の向こうの宇宙空間はどこまで広がっているのか小学生からの素朴な疑問だ当時はそんなミステリーなことを含めて果てしなく広がる夜空にロマンを感じたり心が広くなっていくような感覚を覚えていた。
壮大な宇宙に、自分の悩みなんかちっぽけに
思えた。

しかし、今では素直にそう思えない時がある
心が落ち込んでうつ状態になっているときは
この夜空ですら怖く感じるのだ。

この暗闇、そしてその果てに思いを馳せる時
、怖い。
未知の事が多すぎてそれが嫌な妄想をかきた
てる。


「アハハハ!何言うとんねん!」

「宇宙は沢山の星の光とエネルギーに満ち溢
れてて、神秘的でロマンチックやん。
暗闇て!」
と行きつけのバーのママが笑い飛ばす。
「そんな、普通の人間がいくら考えてもわか
らないような事で悩んでも仕方ないやん。
人知を超えたどうしようもないことをクヨク
ヨ考えたって。」

「そうなんですけど、落ち込んでる時って
よけいな事を考えてしまうんですよね。」


「そうやな。そういう時は見るもの聞くもの
ネガティブにとらえてしまうからな。」

「そんな時はよく『地に足つけてしっかりし
ろ』とか言われますけど、


地球にしっかり足をつけても、この地球自体
がどこか宇宙の暗闇へ向かって落ちていって
るとしたら、とか思うと怖いじゃないですか

「アハハハ!地球落ちるて!
宇宙空間は無重力やん!」


恥ずかしいの我慢して話したのに笑いすぎだ
ろ、と心の中でつぶやく。

「確かにそういういった人間の茶知を超えて
いることを考えすぎるとなんか心が壊れそう
になるなるの分かるわ。

「でもな、地球と、地球をとりまく太陽系だ
けでもすごい絶妙なシステムで生命のサイク
ルが営まれてるやん。」


「そして、そんな宇宙は太陽系だけでなくさ
らに無限に広くて、そんな星々も無限にある
んやで。素晴らしいやん!」
「おー!そうですね。

「と言う事は やで・・
地球と同じような素晴らしい人たちがいる星
も無数にあるということやん。」

「つまり、その星の中には
セクシーな服装をしている、きれいな女性だ
けの星があるかもしれないんやで。
『セクシークイーンズ星』みたいな名の!」



「そこは女性だけの星だから、定期的にその
星の人類存続といろんなDNAを取り入れるた
めに地球のような生命体がいる星に舞い降り
るんや。』
真顔で語る。

「いろんなタイプの美人が接待してくれるか
ら、彼女たちのUFOに乗る事ができたならハ
ーレムやで。」


「ギャハハ!なんすかそれ?」
つい、笑ってしまう。

「何すかそのエロ漫画みたいな設定は!』
笑いながらツッコミをいれる。


「そんなロマンを感しながら、ロマンスをそ
っと期待しながら星空を眺めると楽しいで。

とママが天井を見上げる。

そんな風にいつも一瞬で心を軽くしてくれる
このママさんは自分のことを神様とか言って
る変わった人だけど、実は本当に凄い人かも
しれない。

何者なんだ。と気になる。
宇宙の広さより気になるかも。

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