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背伸びすると息が詰まるってことを百貨店で思い知る週末

久しぶりに新宿の百貨店をうろうろした。

特に買いたいものがあるわけではなく、
なんとなくウィンドーショッピングしようか、といった軽い気持ちで訪れた。

1階はハイブランド、2階は婦人服とコスメ、
3階、4階と登るごとに紳士服にシフトしていき、
7階にはレストランエリアと催事場(今は雛人形🎎)
といった感じで典型的な百貨店だった。


当たり前かもだけど服すごく高いね〜

デパコス売り場って匂いが混ざるから長くいると頭痛くなるよね〜

やば、子供服でDIORだって、すぐ大きくなって着れなくなるのに、、、

え、雛人形って上の2体だけで20万するの?高すぎ🎎


などなど、普段ルミネパルコあたりをうろついてる世代からすると目から鱗の価格帯。

ラグジュアリーな空間が、私には少し息苦しかった。


唯一テンションが上がったのは玩具売り場。
私が子供の頃に夢中になって遊んでいたお人形がまだ販売されていることに安堵し、

当時欲しかったけど買ってもらえなかった玩具の値段を見て、買ってもらえなかったことに納得した。

あと、最近のおもちゃにとりあえず驚いた。

プログラミングが必修科目になったからか、
おもちゃで遊びながらアリゴリズムを学ぶおもちゃが当たり前のように販売されていた。

絵本も昔話とかじゃなくて、理科や社会の勉強にもなるくらいの知識をさりげなく散りばめた、インテリ絵本だった。

こういうおもちゃ買ってあげたら、確実に親を軽々超える秀才に育つんだろうな

まだ結婚すらしていないのに、
いつか授かるかもしれない子どものことに想いを馳せた。


玩具売り場はもちろん見ていて楽しかったが、
売り場を歩いていて感じたことがある。

それは、
「子どもを育てるにはめっちゃお金がかかる」
ということだ。

当たり前だが、子どもを授かる際には、
諸々出費が絶えないことを覚悟しないといけないと思った。

おもちゃの横のブースにはベビーカーが置いてあり、
その隣にはチャイルドシート、
さらにその周辺には靴に洋服、
ベビーベッドや離乳食向けのキッチン用品など、
とにかく子どもを育てるために必要な商品が並びまくっていた。



生きて行くには常にお金が必要だとはわかっていたけど、
今お金ないとか言い訳して貯金ができていない自分を戒めまくる1日となった。


もし子どもができたら、
私は少し背伸びしてでもファーストシューズは可愛いものを選びたいし、

与えすぎは良くないけど、人並みにおもちゃも買ってあげたい。

普段着は西松屋でいいけど、シーズンごとに1着くらいは少し贅沢なお洋服を着せたいし、

小さい頃からいろんな場所に連れて行ってあげたい。

やりたいと思った習い事があるならさせてあげたい。

好きな料理があれば作ってあげたいし、

アレルギーが少ない子どもだったら外食も行きたい。


やりたいことは今でもすでにこんなに出てくる。

そして今後、もっともっと増えていくのだろう。

その頃私は、この百貨店に何かを買いに来れるのだろうか。


別にお金持ちになりたいとか唐突に思うわけではないけど、

この百貨店がいつか自分の身の丈に合う場所になるのだろうか、とふと考えてしまった。


もしかしたらずっと私は、この場所に来ると息が詰まるのかもしれない。


今まではただ高いものを見て「すげー!」で終わっていた私が、
珍しく将来を考えまくってまざまざと現実を思い知らされた。そして地味に凹んだ。


百貨店を出て最初に吸った外の空気の肺への入り具合が今でも忘れられない。


私にはこの空間はまだ早い。

そんなことを身をもって感じた1日となった。

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