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ロックバンドのアクリルスタンド

この頃邦ロックバンドが自分たちのアクリルスタンドをグッズとして販売することが多くなってきた。私にとってこの風潮は好ましくない。というのも私はバンドマンをアイドル視することに強い嫌悪感を抱いているからである。

誤解してほしくないのは、アイドルを否定している意はこの話に全く含まれない。ここに書いてあるのは、バンドマンとアイドルの境目が曖昧になってきていることが嫌だな、という話だ。投稿主はバンドが好きな為、話の軸がバンドマンになってしまうことを了解して読み進めてほしい。
また、この話はアクスタをグッズとして出しているバンドやそれを購入した人を批判するものでもない。あくまで私個人のちっぽけな意見がだらだらと吐き出されているだけである。もしかしたら不快な思いをさせてしまう部分があるかもしれない。それは私の語彙が足りないだけだ。すまん。

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なぜ私が「バンドマンの出すアクリルスタンド」を好ましく思っていないのか、大きく分けて2つある。




①アクスタのグッズ販売が意味することと、私がロックバンドが好きな理由が噛み合わない為

<アクスタのグッズ販売が意味すること>
1.メンバーひとりひとりを応援してほしい気持ち
2.その人を応援する理由が"容姿がいいから"だけの人を容認すること

   

<私がロックバンドが好きな理由>
1.メンバーが全員いることで初めて1つの曲が曲として演奏できるから
2.曲調が好きだから

好きな理由はいくつでも挙げられるが文の構成上この2つ

・1について
私はロックバンドの"みんなでひとつ"の感じが好きなのだが、アクスタを出すことでメンバー内の人気の差が目に見えてしまう。売れ残りやトレードなどで。それが悲しい。もちろん、「メンバーひとりひとりを応援してほしい」も分かる。というか本人たちやスタッフはそう思っているだろうが、ひとりひとりに注目すると他のメンバーとの違い(つまり個性やその人の魅力)が分かり"推し"なるものができてしまうという逆説が現れる。推しができるのはそのグループ全体を愛しているが故だと思うのでいいことだと思うが、推しへの愛が行きすぎるとロックバンドのこのポジションの○○さん、ではなく一個人の○○さんが好きになる。となるとロックバンドの"みんなでひとつ"の感じが薄れてしまう。アクスタ販売はこの「推しへの愛が行きすぎる」原因となってしまうと考えている。 

・2について
これは単にロックバンドはビジュアルを売るのではなく自ら作る音楽を売るグループであるという私の信念、執念からである。バンドマンの容姿を褒めるなという意味ではなく(誰しも自分の容姿を褒められたら嬉しい)、バンドマンが好きな理由が容姿のみなのは違うだろ、ということ。アクスタはその人の見た目しか表現できないため、バンドマンの容姿だけが好きな人を肯定するグッズと言い換えることもできなくはないと思う。
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(余談)バンドマンもステージに立つ人であるのだからある程度の清潔感や華やかさはあったほうが印象がいいが、顔が良すぎても顔ファンが増えて自分の音楽に注目してもらえなくなる。この釣り合いが難しそう。ってだけ。


②バンドマンとアイドルはきちんと差をつけたほうがいいと思う為


冒頭でも書いたように、私はバンドマンのことをアイドル視することが本当に嫌いなのだが、このように思うようになったきっかけとなる出来事がある。
この出来事はバンドマンではなく私の大好きだったYouTuberの話だ。(長くなるので太字まで飛ばしてもらって構わない)私はある団体が運営しているYouTubeチャンネルが好きで良く視聴していたのだが、よく動画に出てくる人たち所謂主要メンバーの中に私の推しがいた。その人はサバサバしている印象の人で、イベントを開催するとなっても毎回何故かその人以外の主要メンバーが出演していた。そしてある日突然、その人がYouTuberを辞め、団体も抜けることが発表された。本当に悲しくて次の日は心が空っぽのまま学校まで行ったのを覚えている。そして今は個人YouTuberとしてYouTubeに戻ってきているのだが、ある日のツイートで「私に関する二次創作は私が見えないところでやってほしい」とあった。ここではっとなった。団体YouTuberとして活動していたとき、ファンは女性が大半でコメント欄も"ここの○○くん可愛い!"や"今日の髪型似合ってる!"など容姿に対するコメントがかなり多かった。私の推しも動画に出る度に毎回そのようなコメントが書かれていたのだが、もしかしたら本人はそれが嫌だったのではないか?と私は思った。もし団体YouTuberを辞めた理由がそうでなかったとしても、

容姿ではなく他のことでお金を稼いでいる人のなかで自分の見た目ばかり褒められることが嫌な人がいるかもしれない

ということに気がついた。だから私はロックバンド(バンドに限らずだが)をアイドル視することが嫌いなのだ。
アクスタは①で書いたようにアイドル向けのグッズだと思うので、やはりロックバンドがアクスタを販売するのは私は好ましくない。

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冒頭でも書いたように、これは私個人の意見であるのでこの文を読んで不快に思った方はあまり気を悪くしないでほしい。
インスタやTwitterを見るとロックバンドの出すアクリルスタンドに肯定する人のほうが多く感じていたので私の肩身が狭かったのだが、noteという場を借りて今まで心に溜めていたものを吐き出すことができてよかった。最後まで読んでくださってありがとうございます!

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